ロリス・バズへのインタビュー

前戦マニクールでは素直にチームオーダーに従って(その時点で)ランキングトップのトム・サイクスにポイントを譲ったロリス・バズですが、サイクスのチャンピオンのかかった最終戦カタールの第1レースではチームオーダーを無視。2位に入ってサイクスは3位。ランキング2位のギュントーリととトップのサイクスのポイント差は12から3ポイントまで詰まってしまいました。結局第2レースでもシルヴァン・ギュントーリ、ジョナサン・レイ、サイクスの順でゴールしたために第1レースでバズが2位を譲ったとしてもギュントーリのチャンピオンは変わらなかったという結果ではありますが、第1レースの結果がサイクスに与えたショックは推して知るべし。その後ツイッターではサイクスとバズの間に激しいやりとりが交わされています。このあたりはLa ChiricoさんのイタたわGPをご覧下さいませ。
というわけでCRASH.netのバズへのインタビューをどうぞ。結構赤裸々に語ってます。
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CRASH.net:こんにちはロリス。もう落ち着いていろいろ考えられるようになったと思うんで、先週末に起こったことについて話して頂けますか?

バズ:ええ、もちろん。


CRASH.net:ちょっと前に戻りますけど、あなたがカワサキに加入したときのトム(サイクス)との関係はどうだったんですか?

バズ:最初は良かったですよ。でも個人的には友達になるのは無理だなと思うようになりました。まあ実際には別々にレースをしていたし、お互いに助け合うこともなかったんで、関係なかったんですけどね。
 それでも問題は無かったんですよ。どっちにしろ彼は僕より速かったですからね。
 たぶん彼のしてくれたことでいちばん助けになったのは、彼がマシンをすごくうまいこと開発してくれたことでしょう。それについては何度も感謝してますよ。


CRASH.net:ピットではデータの共有もけっこうされてたんですか?

バズ:今シーズンまではデータを共有してたんですが、シーズン開幕前に彼からデータ共有をやめたいって言ってきたんです。それが嫌だったんですね。
 最初は彼のデータは役に立ったし、僕のデータと比べるのも興味深かったんですけど、すぐには使えなかったですね。彼のライディングスタイルは特徴的で僕のスタイルとは違っていましたからね。


CRASH.net:自分がナンバー2だという自覚はありましたか?

バズ:いや、全然ですよ。自分がナンバー2だなんて思ったことはありませんね。
 トムは僕がもっとナンバー2として働くようにカワサキに言ってほしかったと思いますけど、カワサキはいつでも公平で、シーズンを通して僕にもチャンスをくれたんです。でもシーズン終わりになって状況がそれを許さなかったのは残念ですね。僕らはでも負けてはいなかったし、トムとも最後までちゃんと戦えました。
 トムが僕にデータを共有しないように言ってきたのは彼自身のチャンピオンとしての選択だったんでしょう。それも当然ですよ。でもチームについてはナンバー1も2もなく公平に扱ってくれました。


CRASH.net:トムがセパンでのアクシデント(訳注:バズがサイクスを巻き込んでクラッシュした件)の後、もっと上手に接してくれたならカタールでも順位を譲ったってことはありますか?

バズ:ええ、もちろんですよ。僕は悪い奴じゃないし、馬鹿みたいなことはしないつもりだし、自分本位でもないんです。ただ人間ですからね。
 僕はレースが好きで前を走りたいだけなんです。みんなと同じように友達もいるし、でも僕を好きじゃない人もいる。
 トムとの関係は今シーズン当初からうまくいってなかったですけど、僕がセパンでミスをしてからさらに悪くなりましたね。でもミスをしたのは僕の方なんですよ。以来彼はピットでも仲良くしてくれなかったし、僕の手伝いをしようともしてくれなかった。例えばプラクティスで僕が後ろについてると彼はすぐに気付いてよけるんですよ。
 もしチームメイトと良い関係が築けていたら当然彼を助けますし、レースが終われば友達だって言えた。でも自分に親切にしてくれない相手に親切にしないのも当然ですよね。もし彼との関係が良かったなら彼にチャンピオンになってほしいと思ったろうし、喜んで助けましたよ。
 まあ彼がレースで僕の助けを必要とする日は二度と来ないだろうけど、もしそうなっても僕には無理ですね。それとは別にカワサキに恩返しをしたいって気持ちはあったんですよ。彼らのことは大好きですから。でもその狭間で、僕がトムを嫌いな気持ちが勝ったんです。
 僕はそのことについては後悔してないし、たくさんの人が支援のメールを送ってくれました。だから間違ったことだとは思ってないですし、個人的にもレース自体もいい結果が出せたと思ってます。だからこれは過去のこととしておいていきたいし、今はMotoGPのことを考えてワクワクしたいと思ってます。
 正直言うとツイッターを見るのが初めて怖くなりました。だってみんなこの件についてつぶやいているし、だからこそMotoGPテストに向けてポジティブでいたいんですよ。


CRASH.net:まだカワサキとの契約期間中なんですか?

バズ:ええ、まだカワサキとの契約期間中ですけど、太っ腹にもMotoGPテストに出ていいっていってくれたんです。
 全然違うカテゴリーなんで利害対立はないってことですね。だからおかしなことじゃないと思いますよ。


CRASH.net:ピットに戻ってチームと話はしたんですか?

バズ:いえ、話してませんね。ちょっとだけ言葉は交わしましたけどレースとレースの間は本当に忙しいんですよ。ちょっと時間をとって僕の選択について話をしましたけどね。チームに悪さをしたいと思ったわけじゃないことだけははっきりさせておきたかったんです。
 21歳でランキング3位に入ってるというのはすごいことだし、それはキープしたかったですよ。ジョニー(レイ)もマルコ(メランドリ)も第1レースで僕よりずっと後ろだったでしょ。だからその時点ではいける可能性が高かったんですよね。
 ピットから「ポジションをひとつ落とせ」というサインが出たときに思ったのは、ランキングのことだと思ったんです。そしてその後さっき言ったような気持ちがわき上がってきました。


CRASH.net:将来の話に戻りますけど、フォワードレーシングの話はどうやってきたんですか?

バズ:えーっと、まずはカワサキと交渉してたんです。来シーズンはタイトルを獲りたかったんで、もう1シーズン残るという方向で話してました。でも2016年のMotoGPストーブリーグのことも考えていたんですよ。で、カワサキからのオファーは2年契約だったんで、MotoGPに行くにはちょっと長すぎる契約だと思ったんです。
 カワサキにとっては2年契約が必要なこともわかってたんです。だって新型バイクを導入するんですからね。そこで来年のMotoGP参戦を考え始めたんです。で、良いマシンで走る話が来たんで、決断は簡単でした。


CRASH.net:ヤマハとは何年契約なんですか?

バズ:1年契約なんですけど、実際問題それ以上の年数を契約したところで実質的には1年契約なんですよ。3年契約があっても結果を残せなかったら1年でクビですからね。でも結果が出せれば次の話も出てくるものですし。
 だから1年契約でも満足してますよ。


CRASH.net:チームとマシンについて教えて下さい。

バズ:そうですねえ、スタッフは少し変わりますね。2人ばかりアレイシ(エスパルガロ)についてスズキに移るんです。でも基本的にはコーリンのスタッフを引き継ぐことになると思います。
 チーフメカはセルジオでしょう。でも現時点でははっきりとは決まっていないんです。この何年かで知り合ったスタッフもチームにいるし、だからチームに合流するのが楽しみですね。みんないい人ですよ。
 マシン自体は今シーズンアレイシが載っていたものと同じで、電子制御ユニットが変わるだけですね。まずはオープンクラスからはじめられることもよかったと思ってます。
 ヴァレンシアでチームに合流すればまた何かわかることもあるでしょうし、レースの後にはテストがあります。


CRASH.net:これまでにMotoGPマシンに乗ったことはありますか?

バズ:いえ、今回が初めてです。でもWSBKに参戦を始めたときも何もかも初めてだったのにうまくやれたんで、同じようにやればいけると思ってます。
 まずは全部を忘れてゼロからスタートして、できるだけ早くたくさんのことを学ぶんです。チームは経験豊富だし、どう乗ったらいいかは教えてもらえると思ってます。
 まあバイクであることに変わりはありませんからね。タイヤとブレーキが違ってますけど、バイクはバイクで、僕はバイクに乗るのは得意ですし!


CRASH.net:インタビューに応じて下さってありがとうございます。ヴァレンシアでのテストを楽しみにしています。

バズ:こちらこそ。
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また暴れん坊がMotoGPにやってくるんでしょうか?楽しみ、楽しみ。

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ヤマハが2011年でWSBKを撤退

欧州ヤマハがこれまで行ってきたワールド・スーパーバイクへのワークス参戦ですが、2011年で撤退することになったとのこと。

ヤマハのプレスリリースはこちら

これがGPも撤退してCRTにエンジンを供給するための布石だったりしたらたまらんなあ。そんなことはないだろうけれども。

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ビアッジ-メランドリと言えば

むかーし、こんなこともありましたね。

概略1概略2ビアッジの言い分メランドリの言い分

お互い忘れてないってことか・・・。

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バイク乗りの悪夢

ドニントンのレース1での出来事。被害者はマキシム・バーガー。

こんなことってあるんですねえ。ちなみにこのホイールは2〜3レースしか使っていないとのこと。
壊れたホイールの画像はこちらで。

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マックスとはうまくいったことなんてないよ、とメランドリ

予選の後にビアッジに頬をぺちぺちされたのが効いたのか、レース1では1位、レース2では2位と好成績を修めたメランドリが語ってます。GPoneより。
ちょっととみなががお疲れ気味なので、いさかいに関するコメントのみ翻訳。
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「ああいうことはレースの場で起こっちゃいけないことだよ。もう忘れてアッセンに向けて頭を切り換えたいね。そもそもマックスとはこれまでだってうまくいっていなかったんだ。僕らはお互いに違いすぎるんだよ。でも例えばチェカとは良い関係だよ」
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要するに、「僕はチェカともうまくやれるんだから、仲が悪いのはビアッジの性格のせい」と。ま、うなずけるがな。
ちなみにビアッジはレース1はコースアウトして7位、レース2はフライングのペナルティのピットインのサインを無視して失格と散々。気持ちが弱いんだから、穏やかにレースウィークをすごせばいいのに・・・。

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ビアッジ、メランドリにかるくびんた→3000ユーロの罰金

経緯はMotomatters.comGPoneに詳しく載っています。
ざっとかいつまみます。
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メランドリがスーパーポールのアタック中に、インラップ中のビアッジにひっかかって減速。んでメランドリはちょっと頭に来たらしく、ヘアピンでビアッジのインに接触せんばかりにマシンをねじ込んで抜いた上にビアッジの前で急ブレーキをかけたとか。
それに怒ったビアッジがスーパーポール終了後にメランドリのピットにおしかけて、顔を2度ほどかるーくぺちぺちとやっちゃいました。
その映像がこの動画。

一応メランドリにも厳重注意らしいけど、ビアッジには3000ユーロの罰金が科せられましたとさ。いいねえ、遺恨(笑)。

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ビアッジとの長き闘い:メランドリブログ

ワールドスーパーバイク2戦目にして表彰台に上がったメランドリが自分のサイトでいろいろ書いてます。
ちょっとした息抜きにでも読んでくださいな。
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「オーストラリアでは勝ったのと同じような気持ちになれました。実際、今回のチャレンジが成功したわけだし、またバイクに乗って闘う喜びを味わうことができたんです。マシンと格闘するんじゃなくて他のライダーと闘う喜びをね。
 レース1もうまくいきました。でも最終コーナーでトラクションがかからなかったんで、チームメイトに抜かれて表彰台を逃して悔しかったです。もっとうまくやれるはずだったんですが。肩の状態はいいんですが、それでも1日2レースはきつかったですね。
(それでもGPよりは疲れない、と書いたあと)何故かというと鋳鉄ディスクなんでストッピングパワーががそれほどでもないからなんです。スーパーバイクマシンの方が暴れるし重いし、でも2レースやっても疲れ果てるってほどでもなかったです。トータルの走行距離はGPより長いですけど、肩のことを除けば身体的には大丈夫でした。
 レース1のあとチームがマシンをすごく良くしてくれました。レース1ではタイヤのグリップが失われてきたせいで、右肩も疲れてしまい、問題のない左肩に負担を掛けすぎたんで、左にも痛みが出てきたんです。それでレース2のことがちょっと心配になったんですが、最初の5〜6周目でアドレナリンが出て問題がなくなりました。呼吸も忘れるほどだったんです。マシンはレース1より良くなっていて、ビアッジを先に行かさないためにサイドバイサイドで争うこともできました。
 マックスとの闘いはクールなものでした。クリーンなバトルでしたし、彼が僕を抜いたのはほとんどがストレートでしたから。丘のふもとで彼を毎回抜こうとするたびに、彼が僕をストレートで抜く前に6速に入れられるかどうかの賭けになりました。おもしろいレースでしたね。まずは彼の勝ちでしたけど。戦争ではなくて、スポーツ的な意味ですけどもね。まあ正直に言うと、フィリップアイランドではチェカが先に行ってしまったんで、バトルって言っても所詮は2位争い。次は彼のスピードレース(パーソナルスポンサーのエナジー・ドリンク)をカットしないといけませんね。彼がスピードレースの広報マンになるって同意したときには、ここまで速いとは思わなかったんです!
 ドニントンではまたいいレースがしたいですね。寒くなければいいと思います。もう若くないんで寒さが堪えるんです。ライバルはチェカです。なんてったって、彼がランキングトップですからね」
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次はトップ争いで熱い闘いをみせてほしいですね。

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WSB フィリップアイランド 芳賀とメランドリのコメント(ネタバレ)

SUPERBIKE PLANETに掲載されたプレスリリースより。
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芳賀(9位・7位):「2レースとも結果には満足しています。着実に前進していますからね。パッケージがいいんですよ。残念なことにタイヤトラブルで2レースとも後半になって遅れをとってしまったんです。それで良い結果にはならなかったんです。それでもレース1と2の間にチームがセッティングを変えてくれたんで、タイヤの保ちはよくなって、ゴールまで前の方で戦えました。今回の経験を次に活かしていきたいです」

メランドリ(5位・3位):「レース1が良くなかっただけに、レース2で表彰台に上がれて、すごくうれしいです。レース1ではあまりいい感じが得られなかったんですが、レース2までの間にチームが良い仕事をしてくれました。レース2では自信があったし、スタートもアグレッシブな感じでいけました。久しぶりの表彰台は気持ちいいですね。マックスを倒して2位に上がれなくて残念ではありますけど」
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メランドリは本当にうれしそう。やればできる子なんだよね。

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WSB フィリップアイランド ビアッジのコメント(ネタバレ)

こちらもCRASH.netから、2レースとも2位だったビアッジのコメントを。
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「ほんとに良い結果だと思います。去年や一昨年のことを考えれば特にね。
 このサーキットは苦手だってことはみんな知ってるし、でも良い結果を修められるよう本当にがんばったんです。両方のレースでいいタイムが出せたのも良かったと思います。
 僕の要望に迅速に対応してくれたチームに感謝したいです。
 カルロス・チェカ選手の素晴らしいパフォーマンスを見ても判るとおり、このコースは2気筒勢に分があると思いますんで、開幕戦としては良い結果ですし、方向性が正しいことも確認できました。このままがんばっていきたいですね」
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ちなみに去年の開幕戦は2戦で19ポイントでしたから、確かに上々の結果ですね。

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WBS フィリップアイランド チェカのコメント(ネタバレ)

CRASH.netより、2レースとも勝利で飾ったチェカのコメントを。
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「予選がすごくうまくいって、良いリズムに乗れましたがレースでは何があるか判りません。特に決勝日の午前中はウェットでしたからね。
 戦略としては逃げ切るつもりでいました。他のライダーより速かったですから。レース1ではラヴァティを抜いてからはいいリズムを刻めました。良いレースでしたよ。
 スタートからフィニッシュまでレースを支配できて、いい週末になりました。天候にも恵まれましたし、これ以上の開幕はありませんよ。ドゥカティとチームに感謝します。ずっと私を信じてくれましたから。次のドニントンに向けても100%の状態で行きたいですね」
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良いレースだったみたいで、生放送がないのが残念!

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