ダニ・ペドロサへのインタビュー:TTアッセンにて

なんだかノーマークだったのに連勝を飾ってランキング2位に躍り出たドヴィツィオーゾの影に隠れちゃってますけど、今年のダニはひと味違うって、今シーズンに入って私は100回くらい言ってるんですよ。そのひと味違うダニ・ペドロサへのインタビューをCycle Worldより。リンク先の写真の笑顔を見ても違いはわかるはず!
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「幸せなライダーってのは速いライダーってことなんですよ」。ダニ・ペドロサは微笑みながらこちらを真っ直ぐ見つめてこう言った。そしてその表情は、これまで見たことのないリラックスした、しかし自信がみなぎるものだった。ホンダのワークスライダーである彼は31歳。GPに参戦して17年目、そして最高峰クラスで12年目となる今年、内なるモチベーションを再び燃え上がらせている。

才能も経験も申し分ない。タイトルも三度獲得している。しかし彼に欠けているものがまだひとつある。笑顔だ。タイヤやセッティングや電子制御やエンジン特性やそう言ったものの他にライダーが集中しなければならない自身の心の問題。彼らは筋肉と同じように心も鍛えることで限界を少しでも広げようとしている。

ダニ・ペドロサにとってもメンタルトレーニングは身体トレーニングと同じように重要な意味を持っている。そしてその結果新たに得られた自信のおかげで彼は自らに課した使命を果たそうと戦っている。MotoGPタイトルの獲得だ。

Q:これまでの7レースで表彰台は4回。その内1回は優勝です。2回のクラッシュがなかったら今年のペドロサは史上最高だと言えたくらいですが、ご自身ではどう思われますか?

ペドロサ:シーズン序盤には満足していますよ。うまくやれたし、でもそこに安住することはない。前を見てさらに良くなるように努力していきますよ。今年のタイトル争いを見るとわかると思いますけど、常にトップに居続けるってのは相当難しいですしね。


Q:2年前は腕の痛みで引退を決断する寸前までいきました。なのに今年はMotoGPのチャンピオン候補です。何が変わったんですか?

ペドロサ:2016年は厳しいシーズンでしたね。いろんなことを学びました。それでいろんなことを変えたんです。まずは自分からですね。いろいろ変えた。ものごとのとらえ方も変えたし、自分の周りの人も入れ替えたし、チームの中も変えた。2017年はマシンも変わりました。タイヤも良くなりましたね。


Q:マシンの感触はどうですか?

ペドロサ:新型エンジンになってマシンの特性が変わりましたね。アグレッシブさが影を潜めてスムーズになった。でもどのコースでもそうだというわけじゃありません。タイヤは去年と比べていい感じに機能していますね。だから全体的には自信が持てるようになりました。特にフロント周りはそうですね。ブレーキングで前よりコントロールできるようになったんです。でも相変わらずミシュランが巧く機能するサーキットとそうでないサーキットがあるのは課題として残ってますね。


Q:ものごとのとらえ方を変えたということですけど、具体的にはどんなアプローチをとっているんですか?

ペドロサ:ハッピーで穏やかな気持ちを保つようにしてるんです。去年の中盤はプレッシャーをすごく感じていて、でも対照的に今年は集中力を保つようにしながら、良い流れを楽しむようにしてるんです。


Q:また笑顔を見せられるようになるために、どんな訓練をしたんですか?

ペドロサ:メンタルトレーニングってのは時間がかかるものなんです。それに生き方や暮らし方に合わせて常に変えていかなきゃならない。毎日続けなきゃならない、そういうものなんです。


Q:何か特別な手法があるんですか?

ペドロサ:手法って感じじゃないですね。考え方なんです。朝起きたらまずものごとをどうとらえたいのか自分に問いかけるんです。気持ちが強ければポジティブな見方を選ぶことができる。もちろんいつでも簡単にできるってわけじゃないです。強い気持ちで物事を選び続けるのは全然簡単じゃない。言い訳をみつけたり、これ以上何もできないって思う方が楽なんです。


Q:セテ・ジベルノーが今シーズンはじめからサポートに着いています。どんな形で助けられてるんですか?

ペドロサ:いるべき人が身近にいてくれるのってすごく大事なことなんです。考えてることや疑ってることや気持ちを共有できますからね。そうやって気持ちを共有することで何がうまくいっていて何がうまくいっていないか明確にすることができるんです。あとセテでありがたいのは彼のライダーとしての経験ですね。でももうレースはやってないんで二つの視点で考えることができるんです。つまりライダーとしての経験からの見方と外からの見方ができるということですね。ライダーが速く走れるって感じるために必要なものが何かわかる人ってそうたくさんはいないんです。


Q:それは喜びです?それとも決意なんですか?「ライダーが速く走れるって感じるために必要なもの」ってどういうことですか?

ペドロサ:いろんなものの組み合わせで一朝一夕に見つけられるようなものじゃないんです。でもそれが見つけられたら勝利することができるんです。


Q:何年もの間、アルベルト・プーチがあなたを導いてきました。そして今はセテ・ジベルノーがいる。違う個性を持つ二人のライダーですけど、鍵となるその二人のライダーはあなたの人生のどの部分にそれぞれ対応してるんですか?

ペドロサ:どちらも大事な人ですね。アルベルトといっしょにやってた時代は僕のキャリアの初期で。だから僕が始めて出会ういろんなことは彼と一緒に体験しているんです。最初の海外レースもそうだし、初勝利もそう。初めての失敗も彼と一緒にいるときでした。すごくいい時代でしたね。そして今もすごく良い時代を作っています。僕の人生の新たな章が始まっているんです。またいちから学び直してる感じなんです。でも白紙からじゃない。プロのライダーとしての16年間の経験がありますからね。眼鏡をつくりなおしたみたいな感じで。もっといろいろ知りたいし、常に少しずつ限界が広がっていくんです。


Q:モチベーションが欠けていたんですか?

ペドロサ:それを埋める以上の効果がありましたね。いつでも上に行かなきゃって気持ちを保つことができて、いつでも正しい気持ちに自分を持っていこうってなるんです。セテといっしょだと、「正しいやり方を保って、自分の中からの気持ちとセテの外からの視点を実際の行動に移していく」って感じでやれるんですよ。


Q:MotoGPのタイトルを目指してもう12年になります。どうやってモチベーションを高く保ち続けてるんですか?

ペドロサ:子供の頃からの目標ですからね。最初の夢は世界チャンピオンになることじゃなくてプロのライダーになることでした。3年連続で小排気量クラスのタイトルを獲って(2003年125cc、2004年、2005年250cc)、目標がMotoGPのチャンピオンになった。そしてそれは今でも変わりません。


Q:今年はその目標達成の条件が揃っていますか?

ペドロサ:今年は複雑なシーズンですね。ポイントを稼ぐのは難しいし、簡単にミスもしかねない。でも信じて進みますよ。


ダニ・ペドロサは現段階でトップのマーヴェリック・ヴィニャーレスと27ポイント差のランキング4位につけている。ポイント差は問題ではない。むしろさらに輝くチャンスだろう。その彼を日曜に待っているのはダッチTTの決勝だ。彼の目指すのはできるだけ多くのポイントを獲得することであり、その準備は既に整っている。ハードワークと日々のトレーニング、ポジティブな考え方。そして何より彼は笑顔を手に入れてたのだ。
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ね!毎年言ってるけど今年のダニは本当に違うんですよ!!!

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公式プレビュー>オランダ2017

ヤマハホンダドゥカティ(英語)スズキ(英語)アプリリア(英語)、KTM(未)。

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スズキのボス、ダヴィデ・ブリヴィオが語る。イアンノーネ、マシン開発、サテライトチーム、リンスの復帰

イアンノーネ、どういうことになるのか、チーム内での軋轢も含めて来年はないんじゃないかと言われてますけど、David Emmett氏がスズキのブリヴィオ氏に直接インタビューしています。いろいろ憶測するのもいいけど、やっぱ当事者に話を聞くのはジャーナリズムの基本ってことで。MotoMatters.comより。
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それなりの時間を取ってチームマネジャーにインタビューをすることなどそうはない。しかしテスト期間となればそれができるチャンスが転がっているのだ。そんなわけで少人数のジャーナリストがスズキのボス、ダヴィデ・ブリヴィオを囲んでこれまでの進化の状況についてインタビューを行っている。

ここでは様々なことが話題に上がった。アンドレア・イアンノーネがエクスター・スズキチームにうまく溶け込んでいないために2018年のアプリリア移籍について交渉をしているという噂が流れている。イアンノーネが抱えている問題の一部は彼自身がマシンに適応できていないことに起因しており、フロント周りのフィーリングの改善に取り組んでいるという話だ。

ブリヴィオは私たちにイアンノーネの置かれている状況やGSX-RRの開発について語ってくれた。さらにサテライトチームを保つことの利点やスズキが統一電子制御を改善するためにどのような取り組みをしているか、バルセロナでのテストの内容、アレックス・リンスがそのテストで復帰することについても語っている。長いインタビューだったが、検証したいことがたくさんあったのだ。

:アンドレアがアプリリアとの交渉に入っているという噂があって、その理由についてはピット内の雰囲気が悪いからだという人もいますが、これについてはどうお考えですか?どんな対応をしてるんですか?

ブリヴィオ:ジャーナリストのみなさんがそう言ってるのは聞きましたし、ネットでそういう話を読んではいますよ。もちろん知ってます。でも状況は実はすごくわかりやすいんですよ。アンドレア・イアンノーネとは2年契約を結んでいて、ピットの雰囲気も全然問題はない。まあ、彼も、そうですすねぇ、要求はしますよ。マシンをうまく乗りこなせてないし、でもそれはアンドレアだけの問題ではなくて、ここんとこ走ってくれてるシルヴァン・ギュントーリも同じなんです。彼も問題を感じている。リアのグリップに問題があるんです。なんかみんな同じ問題を抱えてますよね。全員に共通する問題のようです。
 それと今年はコーナー進入時のフロントの感触にも問題があるんです。これについてもすでに対応を始めています。ここには新型フレームを何種類か持ち込んでるんです。リアグリップの改善が目的ですね。ディメンションを変えたりしながら解決策を探ってるんです。細かいパーツもいろいろ持ち込んでますけど、マシンのバランスを重量配分も変えようとしてるんです。なのでいろんなアイディアをいろいろな方法で試してるところですね。そういうことです。今はこうしたことに取り組むのに集中してるってことですよ。
 だから噂に関しては私には何もわからないですね。ジャーナリストの皆さんはいつでも何かスクープを探してらっしゃる。厳しい状況にいると何かとんでもないことが起こると思った人がいたのかもしれませんね。でもいまはそういう状況じゃないですよ。契約もあるし、問題解決にも取り組んでいる。簡単な話です。


:アンドレアの抱えている問題がここまで解決しないことに驚いていますか?

ブリヴィオ:ええ、もちろん。ぶっちゃけここまで時間が掛かるとは思いませんでした。最初は良かったですしね。最終戦のヴァレンシアの後のテストではアンドレアはマシンに満足してたんです。素晴らしいと言っていた。その時彼が指摘していたのは電子制御に改善の余地があるってことだけです。そこもまだ解決できてないところですね。これについても取り組んでいるところです。でもそれ以外については彼は満足していた。
 で、開幕したらなんだか苦労することになってしまった。アンドレアとしては電子制御が一番の改善ポイントでした。まあこれについてはいちばんうまく電子制御を使いこなしていたチームから移ってきたってのもあるんだと思ってました。そういう意味ではうちもそこまでのレベルにはいっていないってことですけど。まだ若いチームですしね。15年分取り戻さなきゃならない。でもまあそれはやらなきゃならないことですし。電子制御については追加のエンジニアが日本から来てくれてます。チームの運営体制も少し変えて、電子制御に集中できるような人を増やしています。
 問題に気付いてはいますし解決に取り組んでもいます。一歩一歩進んでいると認識していますよ。もちろんこれは否定できないことですけど、ライダーからの要求はなくなることはないですね。問題は明日解決してほしいってのが正直なところでしょう。そうやって要望を出すのがライダーの仕事ですから。こちらもできる限り早く仕事を進めてますしね。レース部門はものっすごくがんばってますよ。どれくらいの時間が筆世なのかはわかりません。でも遅かれ早かれ解決できるはずだと信じています。いつになるかはわかりませんけど。
 私の考えでは、最大の問題は実質的にはライダーがアンドレア一人だったってことです。そもそもうちにはサテライトチームがない。これが現時点での我々の弱点の一つですね。アレックス・リンスが怪我をしてしまった。
 他のチームやメーカーならどこでもライダーが何人かいる。みなさんの記事を読むとそうですよね。ヤマハは今年はちょっと苦労しているようですけど、彼らにはテック3があって去年のマシンを走らせている。なのでデータやら情報やらを比較できるんです。それがないと状況を理解するのが結構たいへんになるでしょうね。ホンダでさえ去年は仕事をふっていた。たぶんカルがタイヤテストとかをワークスのためにやってましたよね。ライダーが同じマシンに乗る他のライダーのデータを見ることができる。そこから何かを学ぶことができるんです。
 ロレンソとドゥカティのことも思い出して欲しいですね。彼も一歩一歩前にいっている。でも今はかなり厳しい状況でもあります。とは言えもちろん前を走れる速いライダーが他にいれば、自分がなんでうまく走れないのか理解することができるんです。そういう意味でアンドレアは一人なんです。彼には比較対象がない。他のライダーが別のアイディアを出せたり、他のライダーが刺激になってモチベーションが上がったり、そういうことがないんです。普通はそうであってほしいですよね。現時点ではそれがないことの報いをうちは受けているってことなんです。
 そういう状況なんです。で、アレックスが帰ってくる。もちろん彼はちゃんと走ったのはカタールの一戦だけなので実質的にはリスタートになります。その後は怪我をしてますしね。だからさっき言った通り、困難な状況ですけど、全力を尽くしています。もちろん良くしていきますよ。この世界では急いじゃだめなんです。全てを着実に進めていかなければならない。だからこそ私たちは様々なアイディアやディメンションについてさんざんテストを重ねてるんです。このテストが終わったらちゃんと状況をクリアにしないといけないですね。最高の組み合わせを見つけてアッセンに持ち込んでどうなるか確認するんです。


:ヴァレンシアではアンドレアはそれほど問題なくいい感じで乗れたとおっしゃいました。シーズンオフでマシンに加えた変更が原因で問題が発生してるってことでしょうか?ある方面には改善になっても別の何かを犠牲にしていたとか?

ブリヴィオ:なんとも言えないですね。去年から変えたところもありますよ、電子制御とか。でもこちらの考えとしては変更は良い方向にしか作用していないと思うんです。こういうことって他のメーカーが改善方向に進んでいるときには起こるんですよね。シーズンオフ中に新型フレームを開発しましたが使ってないんです。ほとんど去年型のフレームを使ってるってのは実情なんです。エンジンは少し良くなって少し速くなってパワフルになってます。ミスをしてないと言い張るつもりはないですよ。そこはわからないですね。
 タイヤのことも考慮にすべきかもしれません。こんな気温の高い状況でのレースだとタイヤのせいで状況がさらに悪くなってる可能性もあるんです。これは現在解明しようとしてるところです。なのでテスト中も新しいアイディアを試してたんです。何が悪いのかはっきりさせるために以前のパーツを使ったりしてるんです。ものすごく一生懸命やってますよ。


:アレックスもテストをしてましたね。明日もやる予定ですが、アッセンでレースに復帰させる予定なんですか?

ブリヴィオ:アッセンでの復帰が目標ですね。彼と一緒に計画を立てています、もちろんここバルセロナで復帰できたら最高でしたけど、最初の診断が6〜8週間って感じで、アッセンが8週目なんです。バルセロナではまだ6週目でリスクはとりたくなかったんです。彼を100%の状態で復帰させたかった。それにここは彼の地元で、金曜朝にテストもしないで走らせるのは無益だって思ったんです。


:プレッシャーが強すぎると。

ブリヴィオ:ええ、プレッシャーですね。それにこの2日間のテストでいろいろ違うことを試すことができる。そうすれば感覚も戻るし、何よりアッセンに向けて彼が気持ち良く走れる最高のセッティングを見つけられる。だからアッセンで復帰させることにしたんです。それに痛みの残る状態で痛み止めを注射しながら走らせて5周も保たないなんてのは避けたかった。向き変えとかそういうことにも苦労してるんです。そういうことはさせたくなかった。だからアッセンにしたんです。その方が合理的なんです。テストもできるし、明日の夜にはすべてが巧くいっているかどうかわかる。わかるのは明日です。でも今のところいい感じですね。アッセンでの復帰に大きな問題はなさそうですね。


:スズキが得意なサーキットとか良さを出せるサーキットってどこかありますか?逆に不安があるコース、問題が出そうなコースはどこでしょうか?

ブリヴィオ:去年はシルバーストンが良かったですね。もちろんコースだけの要素ではなくマーヴェリックとの相性もありましたし。マーヴェリック向きなんですよ。マシンとの相性が良かっただけじゃない。でもマシンも良かったですね。ブルノでもいいレースができました。でもはっきりとは言えないですね。どこか特に問題があるコースがあるとも思いませんし。問題を解決していいベースセッティングができれば、どこでもそれなりに走れるはずですよ。


:オーストリアも?

ブリヴィオ:ええ、オーストリアも大丈夫でしょう。まあみなさんはドゥカティに賭けるでしょうけどね!あ、冗談ですよ。今年はウイングがないからわからないですよ。


:マーヴェリックとアンドレアのデータを比較すると、どこが一番の違いですか?

ブリヴィオ:ライディングスタイルも違いますし乗り方も少し違うんですよね。アンドレアは速いんですけど昨日みたいにフロントの感触が悪いと攻められない。たぶんそれ以上攻めるとクラッシュするのかもです。限界を見極めるのはいつだって難しいですからね。ただライダーとしてのアンドレアのポテンシャルもマシンとしてのスズキのポテンシャルも発揮できてないのがいまの状況だと考えています。化学反応みたいな相互作用が起きてもっと良くなっていいはずなんです。もっとがんばらないといけない。いまの問題を解決したらもっと上に行けるはずなんです。


:アンドレアからのフィードバックはどうですか?何を求めているか明確に伝えられてます?彼のチーフメカも去年はスズキにいなかったんで、ライダーもメカも新加入です。それで苦労してはいませんか?

ブリヴィオ:アンドレアからのフィードバックはすごく明解ですよ。MotoGPで4年間走ってるわけですし。自分が何を必要としているかはっきりわかってる。説明もわかりやすい。チーフメカはドゥカティから来ましたけど、ピットにいるのは彼一人というわけではない。スズキのエンジニアの支援もあるんです。テクニカルマネジャーもついている。シャーシエンジニアもついていますし、去年アレイシとやっていた電子制御担当もいます。それに裏でデータをチェックしているエンジニアもいる。それにサスペンション関係は去年と同じメンバーです。チームで仕事をしてるんですよ。一人でやってるわけじゃない。だから彼も良い仕事をしていますし、彼が今年からというのは問題ではないんですよ。


:シルヴァン(ギュントーリ)は、今日はセクシーなパーツをいろいろテストしたと言ってます。今週投入された改善について教えて頂けますか?

ブリヴィオ:シルヴァンの言う通りだと思います。だから明日もシルヴァンとやるんだし、そこんじアンドレアとアレックスが参加してくれるんです。それから結果を分析して最高のパッケージを決めていくんです。フレームかもしれませんし、ディメンションかもしれませんし、ポジションかもしれませんし、別の何かかもしれない。とにかくすべてをうまく組み合わせるんです。そうすればアッセンでいいスタートを切れるでしょう。


:新型カウルは?

ブリヴィオ:いや、フレームとかそういうものだけです。カウルについては2つの選択肢があって、普通のやつと改良版です。でも現時点では普通のを使いますよ。


:シルヴァンはトム・オケインと一緒に仕事をしていました。スズキとしてはこの体制でテストチームを作るとか考えてるんですか?

ブリヴィオ:このテストチームはぎりぎりになって作ったんです。シルヴァンが今週末に来てくれることになったんで急遽決まったんです。シルヴァンとやれて本当に嬉しいですよ。すごくいいフィードバックをくれるんです。だから彼と一緒にやりたかったし新型パーツや新しい解決策を試してもらうことにしたんです。それでまたフィードバックしてもらう。そんなわけでテストチームが必要だったんですけど、いつものメンバーは日本にいるんです。
 で、日本のメンバーを連れてくるわけにはいかなかったんで日本からテストマシンを持ってきたんです。そしてトムがスズキのために働いてくれている。ちょうど手が空いてたんです。なので彼にまずはレースの手伝いに来てもらったんです。そのあと月曜と火曜をシルヴァンのチーフメカとしてやってくれないかってお願いしたんですよ。電子制御担当は日本から来てもらってます。あとメカも2人来てますね。まあテストチームとしては小規模ですけど、シルヴァンと仕事を続けられて良かったです。彼と一緒にやるのは楽しいんですよ。


:スズキの幹部の寺田覚さんが代わるって話もありますね。それが結果に影響してるんですか?

ブリヴィオ:いや、それはないですね。日本では普通に異動があるんですよ。自分はそこには関与できないんですけどね。佐原さんが2011年まではプロジェクトリーダーでした。スズキが参戦を中止して彼は市販車部門に移ってます。彼はGSX-R1000にかなりかかわっていて、実質的な責任者だったんです。正確にどんな役職だったかは知らないんですけど。私の知る限りGSX-R1000の開発責任者でしたね。すごく良いバイクですよ。素晴らしい仕事をしましたね。で、6年たって彼はレースに戻ってきた。彼がそう望んだんです。根っからのレース野郎ですね。彼が戻ってきてくれてとても嬉しいですよ。
 寺田もプロジェクトリーダーとして素晴らしい仕事をしました。ゼロからのスタートでしたからね。白紙から始めて、今ではちゃんとしたマシンがここにある。ええ、確かに苦労はしてますよ。でも2年目で優勝もしている。表彰台も獲得した。すごく良い仕事ですよ。でも日本ではこんな感じで異動するのが普通なんです。だから佐原が戻ってきてくれて嬉しいですし、開発がどんな風に進んでいくのか楽しみですね。この人事は別に結果がどうこうっていう理由じゃないんです。良くあることなんですよ。


:アレックスがアッセンで走れないとなった場合、シルヴァンも来週は使えません。その場合の代替案はあるんですか?

ブリヴィオ:ないですよ。ザクセンリングの時は彼はレースがあるんです。アッセンの時はレースがないんじゃないかな。アッセンの予定は空いてるけどザクセンは無理なんだと思いますよ。だからアッセンもその場合はシルヴァンに頼むことになるでしょう。
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ありゃ、イアンノーネは来年もスズキかな?

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ストーブリーグ表2018(2017.06.15時点)

バウティスタはあり得ないと指摘されたので別の選択肢も加えてみました。

チーム・トリプルA(AleixとAlexとAprilia)って言ってみたかっただけなんだけど。

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ストーブリーグ表2018(2017.06.13時点)

今年も始まりましたストーブリーグ。目玉はイアンノーネが去った後のスズキワークスのシート。

カルが行けば楽しかったでしょうが、どうもHRCとの2年契約LCR残留が濃厚でザクセン前には発表の見込み(リンク先:英語)。じゃあアレイシに頭を下げて戻ってきてもらうかと思っても2年契約。
こうなったらバウティスタあたりが順当なところかもですね。

ってなわけで今年から「と」マークもつけました。とみながの無責任予想です。

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2017バルセロナMotoGPテスト:ヤマハのフレーム、ホンダのタイヤ、そしてストーブリーグの兆し

暑いバルセロナで再び苦しんだヤマハですが、レース後のテストには新型フレームを持ち込んでいます。MotoMatters.comより。
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レース後の月曜にテストをすることの意味はなんだろう。レースに全力を尽くした週末を終えてライダーは疲れ切っている。しかしそれを差し引いても月曜のテストから得られるものは大きいのだ。まずコースはきれいになっており、ラバーグリップも充分だ。天候はたいてい決勝日と似通っており良い比較ができる。しかしそれより何より、ライダーが既にスピードに慣れていて時間を無駄にしないで済むのである。ヨハン・ザルコの言葉がこれを良く表している。「すごく楽しんでますよ。だって感触を取り戻すために半日とか費やしなくていいんですからね。もう感触はいい感じなんです。朝起きてマシンのウォームアップが終わったらもう行ける。すぐに仕事が始められるんです。今日もそんな感じでした。良いことですよね。日曜のせいで疲れていても、マシンにまたがって300km/hで走って、最高の人生ですよ!」

さて、メーカーは何をテストしていたのだろうか。ドゥカティには何もすることがなかった。ワークスもアスパーもアヴィンティアも、みな荷造りをしてマシンを走らせることなく去って行った。ドゥカティはここの前にムジェロでテストを行い、その前はルマンでも行っている。つまりテストが必要なパーツを用意するにはまだ早いということだ。最短でも8月のブルノテストで新型カウルが出てくるくらいだろう。それがドゥカティの次の目標である。

テストに参加したチームの中で最も注目を集めていたのはヤマハだ。ワークスであるモヴィスター・ヤマハは2種類のフレームを持ち込んで来たが、月曜に試したのは1種類だけだった。ヤマハはアラゴンテストをキャンセル、延期して火曜も居残る予定なのである。

フレームへの評価はライダーによって異なる結果となっている。マーヴェリック・ヴィニャーレスの評価ははっきりしないものだった。フレームは良くはなっているが、自分の思っていた方向ではないということだ。一方、ヴァレンティーノ・ロッシはかなり熱を込めて、新型フレームは2017年型で失われていた曲がりやすさを取り戻したんだと語っている。

とは言え、2017年型フレームを選択したのはマーヴェリック・ヴィニャーレスだロッシは指摘していた。「結局早ったのはマーヴェリックで、マーヴェリックがあのフレームを気に入ってたんですよ。それにマーヴェリックの方がポイントを稼いでますしね。だから自分のことについてだけ話した方がいいでしょうね。マーヴェリックとは別のストーリーになりますから。彼はヤマハに乗ったことがないでしょ?スズキから来てこれに乗って、それがヤマハだと思ってる。でもこれまでのマシンの変化を知っている僕にしてみれば、2017年型は何かを失ってたんです」

異なる意見を持つ2人のライダー。モヴィスター・ヤマハが混乱気味だったのはモンスター・テック3のヨナス・フォルガーもテストに駆り出されたことからも見て取れる。一見しただけでは彼がテストしていたのがどちらのフレームなのかはわからなかったが、コメントから察するに2017年型のようだ。彼のコメントでブレーキングの安定性が増しているが、機動性と曲がりやすさを犠牲にしているとのことだが、これではヴァレンティーノ・ロッシが2017年型を表現するときに使った言葉と同じなのだ。フォルガーがテストしていたのは2017年型なのかとロッシにたずねてみたが、誰が何をテストしているのかまったくわからないというのが彼の答えだった。本当に知らないのか、それが真実なのか嘘なのかも、まあ気になるところではある。

ヤマハは新型カウルも持ち込んでいた。アウトレットと前面開口部が変更されていて、前のバージョンとは穴の位置が異なるものだ。効果も内部構造もかなり違うのだが外形はほとんど変わっていない。これまたメーカーがこじ開けた抜け穴の一つである。ウイングと比較したらコストはかなり高いはずだ。とは言えそれだけの効果はあって、ヴィニャーレスは接地感が高くなっていると喜んでいる。

ホンダはヤマハほどいろいろテストはしていなかった。彼らが試していたのはちょっとした改良パーツくらいなもので特筆すべきことは何もなかった。カル・クラッチローが相変わらず熱心にテストをこなしており、新型カウルで走っていた。バルセロナならカウルのテストにうってつけだが、それはこのコースの特徴のひとつにすぎない。

マルク・マルケスはミシュランの左右対称ハードタイヤのテストを行っている。当初の計画では火曜に何人かのライダーに試してもらう予定だったのだが、月曜に試すことになったライダーもいたということのようだ。マルケスはこのタイヤが気に入ったようである。「左右対称タイヤの方がはっきりと安定してますね」というのが彼のコメントだ。

テスト日の最後の15分はヴィニャーレスとマルケスの一騎打ちの様相を呈していた。ヴィニャーレスがほぼ丸一日トップタイムをキープしていたのだが、最後の最後にマルケスがトップを奪う。二人はその日の最後にまるで予選セッションのようなバトルを繰り広げながらトップの座を争っていた。最終的にマルケスがヴィニャーレスを寄り切ったのだが、この二人が後続に圧倒的な差をつける結果となっている。

スズキは大量のテストプログラムをこなしていた。そしてそのほとんどをこなしていたのがシルヴァン・ギュントーリだった。アンドレア・イアンノーネも78周をこなしていたが、ギュントーリは地味な仕事を黙々とこなしていた印象だ。様々なパーツをテストしていたが、その中には新型フレームやサスペンションが含まれていた。イアンノーネが抱えているコーナー進入の問題を解決するためだ。

アプリリアも熱心にテストに取り組んでいた。彼らはついに信頼性の問題を抱えていたパーツを突き止めたのだが、それはニューマチックバルブ周りの小さなパーツだった。既に解決済みだったと楽観視していたパーツなのだが、それは間違いだったのである。他にも電子制御、特にRTD(ライダー・トルク・ディリバリー)の改善に取り組んでいた。ライダーの右手とスロットルバタフライの関係を表現する気取って言うとこうなるのだそうだ。

アプリリアとスズキに関してはライダーのラインナップについても話が出ていた。アプリリアのボス、ロマーノ・アルベシアーノはサム・ロウズ解雇を決定したという噂を否定してはいたが、それでもロウズが良い成績を出す必要があるとは語っていた。そしてはっきりとは言わないものの、アプリリアとしてはロウズを手放した後のライダーを探し始めているということはほのめかしていた。少なくともロウズのワークスシートが安泰だとはとても言える状況ではないだろう。

ダヴィデ・ブリヴィオがアンドレア・イアンノーネの残留について語る言葉は、もっとはっきりとしていたが、納得のいく説明だったとは言いがたい。チームの雰囲気が良いことにブリヴィオは感激しているが、状況に完全に満足しているわけではない。噂ではイアンノーネにとってこれがスズキでの最後のシーズンになり、彼はアプリリアに移籍するだろうと言われている。スズキでのブレーキングではイアンノーネはグリップを引き出せず、そしてスズキチームもイアンノーネ自身にも、彼の(そして彼の取り巻きの)チームにおける態度には不満をもっているという話である。

MotoGPのストーブリーグが始まったような感じがするだろう。予想よりドラマチックなものになる可能性もある。しかし本格的なスタートはもう少し後になりそうだ。
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もうあれですよ、ストーブみたいな暑さの時期に始まるからストーブリーグでいいですよ。

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公式リリース>カタルニアGP2017

ヤマハホンダドゥカティ(英語)スズキアプリリア(英語)KTM(英語)

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公式プレビュー>カタルニアGP2017

ヤマハホンダドゥカティ(英語)スズキ(英語)アプリリア(英語)、KTM(未)。

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MotoGP:ホンダはクラッチロー、ミラーでいきたいとの意向

テック3のザルコ、フォルガーは残留を決めて、あと大物はクラッチローくらい。そしてホンダに誰が乗るのか?ってのがストーブリーグの焦点ではありますが、そこも早々にいろいろ決まりそうですね。CRASH.netより。
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HRCのチーム代表、リヴィオ・スッポとしてはカル・クラッチロー(LCR)とジャック・ミラー(マルクVDS)の二人を2018年に向けて確保しておきたいということらしい。

ワークスチームであるレプソルは昨年のチャンピオン、マルク・マルケス、そしてダニ・ペドロサと来シーズン終わりまでの契約を結んでいる。そしてその他にいるのが3人のサテライトライダーだ。

昨年LCRで2勝を飾り、今年のアルゼンチンでも3位表彰台を獲得した上、ホンダのテストライダーとしても重要な仕事をこなしているクラッチローが契約を更改するのは間違いないだろう。彼の希望はHRCとの複数年契約で、そうでなければ他のワークスのどこにでも行くとほのめかしてはいるが、おそらく更改するはずだ。

「もちろんカルは素晴らしいライダーで、こちらも彼のことを気に入っています」とスッポは言う。「彼はうちと良い仕事をしてくれてますし、ホンダ以外の経験のある唯一のライダーなんです。他のライダーはMotoGPではホンダにしか乗っていない。
 それで彼には開発も手伝ってもらっています。新型パーツとかですね。ですから彼の仕事には満足していますし、ルーチョと続けてくれるといいなと思ってます…。ヘレスではカルのクラッシュがなければホンダが1、2、3位を独占してたでしょうし」

カルの友人で、2016年にウェットレースで優勝しているミラーは今シーズンでHRCとの3年契約が終了となる。この2年間、彼はマルクVDSチームの所属だ。今シーズンの彼の最高成績は今のところ8位が2回というところである。

スッポは元Moto3チャンピオン候補がどこまで進歩を見せられるかが契約更改の鍵だと考えている。

「ジャックとの契約は3年間となっています。つまりそれなりの進歩の跡を見せなければならないということですね。これまでのところ今シーズンは良い仕事をしてますよ」というのがスッポの考えだ。「今週末は最低な状況でしたし、ここでうちが抱えていたフロントタイヤの問題を抜きにしても、彼がずっと苦しんでいたのは事実です。
(ルマンの事故のせいで)彼の腕が悪くなっているかどうかはわかりませんし、バルセロナで新型フロントタイヤをテストできなかったのが問題なのかもしれません。でもとにかく今週末のことは早く忘れて、もとの調子を取り戻してほしいですね。
 もし彼がこれまで通り良いパフォーマンスを発揮して進歩しつづければ、来年もホンダにいてほしいですね」

ミラーが残留となれば、そのチームメイトはマルクVDSのMoto2ライダーでランキングトップのフランコ・モルビデリになるだろうというのがパドックの噂だ。

つまりティト・ラバトは手放すということになるが、彼は他のサテライトのMotoGPチームを見つけることもできるだろう(ドゥカティのどこかという噂が出ている)。ことによったらワールドスーパーバイクの可能性もある。ラバトがチャンピオンをとったMoto2に戻るのを嫌がればということではあるが。

クラッチローにもチームメイトができる可能性はある。HRCがLCRにもう一台供給して、ホンダ・チーム・アジアのスター、中上貴晶を出光のスポンサー付きで走らせるという話があるのだ。

「ナカは難しいクラスで良いパフォーマンスを見せていますね」とスッポは言う。「これからの話ですけど、彼はMoto2の中では(MotoGP昇格の準備ができている)一人の候補ですね。でしょ?」

クラッチローは現時点でホンダのサテライトライダーのランキングトップである。ただしランキングは6レース戦って、3レースリタイヤした結果10位に留まっているが、リタイアのうちには日曜のムジェロでのペドロサに巻き込まれた転倒も含まれているのだ。

ミラーはランキング12位で、唯一のリタイヤはヘレスでアルヴァロ・バウティスタに巻き込まれた転倒が原因である。
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今年の契約状況はこんな感じですね。
Stove_2017_final

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イタリアGP:クラッチローがグラベルで起こったことについて語る

イタリアでイタリア製マシンに乗るイタリア人が勝ったにもかかわらず微妙な雰囲気が味わい深かったイタリアGPですが、珍しくクラッチローが怒りを爆発させてました。その経緯についてCRASH.netより。
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ムジェロで行われたイタリアGP決勝、ダニ・ペドロサにはじき飛ばされた際の、かなり激しいリアクションについてカル・クラッチローが語ってくれた。転倒直後のペドロサがあまり正直でなかったことが気に障ったのだそうだ。

2017年の第6戦、ホンダの二人はどちらもフロントの感触に苦しみ、最終ラップに突入したときは11位争いの最中だった。前にいる10番手のアンドレア・イアンノーネとの差はわずか0.1秒。

ペドロサは下りの右コーナー、スカーペリアでブレーキングを遅らせてクラッチローのインを差すが、フロントから転倒し、クラッチローを道連れにしてしまう。HRCにとってすっきりしない1日をさらにひどいものにする結果となった。

(ペドロサが最終ラップでクラッチローを巻き込み転倒)

クラッチローはグラベルトラップで怒り心頭に発していた。これについて後にBTWスポーツのインタビューに答えて、ペドロサがランキング2位から落っこちてうれしいとまで語っている。今回の転倒についてペドロサがきちんと責任を感じていなかったことが頭にきたのだそうだ。しかし最終的に彼はペドロサの謝罪を受け入れている。



(確かにダニがランキング2位から落っこちて嬉しいって言ったよ。みんなそれについてつぶやいてる。僕にどうして欲しいんだろう?彼にキスすれば良いのか?)

「ひどい状況をうまくコントロールしてたんですよ。今週はタイヤが最悪だったということを考えればね」と彼は言う。「マシンも最高とは言えなかったですね。ホンダのライダーはみんなそんな感じでした。マルクがこんな風に苦しむのなんて珍しいでしょ?で、僕はフロントのフィーリングが全然だっていうひどい状況の中でもまあ最高の結果を残そうとしてたんです。
 でもレースの最後になって、すごく良いペースが刻めたんです。FP3でクラッシュして、それが徒になってあんなポジションからのスタートになった。レースではどんどん置いて行かれて、それがあの状況だったんです。ポジションを落として、そこから追い上げていかなきゃならなかった。
 レースの終わりになってピロとかロレンソとかイアンノーネには追いつけるんじゃないかと思えたんです。で、前が近づいてきた。ダニも一緒に連れて行ってあげたのに、そのお返しが最終ラップでの僕を巻き込んでの転倒ですよ。なすすべがなかった。
 その時彼と話したんですよ。彼は最初、何かが起こったんだって言ったんです。それで僕は頭にきた。、だって自分のミスじゃないみたいな言い方で『何かが起こったんだ』って言ったんですよ。なんか不思議なことが彼を襲って、そしてそいつが次に僕を襲ったみたいな感じで言ったんです。
 だから僕は怒ったんです。だって僕に嘘をついたんですよ。ミスをするときはするんです。そしたら謝ればいい。それで終わりだ。僕にできることはないし、彼を殴ったりなんかしても結果が変わるわけじゃない。僕だってやらかしたことはあるし、きっとまたやりますよ。
 誰かを抜こうと思ってうまくいかないことはあるし、それは仕方が無い。それは理解できるんです。その時はめっちゃ怒ってましたけど、まあそういうことはあるってわかってるんです。怪我もしなかったし、彼も怪我をしてない。二人とも来週またレースができる。

(ダニのことは許すし、彼も謝ってくれている。それでOKだよ。僕だってやらかしたことはあるし、またやるかもしれない…!次のレースに目を向けよう)

クラッチローは優勝したアンドレア・ドヴィツィオーゾに祝福の言葉を贈っているが、今回のミシュランタイヤの選択にははっきりした意見があるようだ。ドゥカティGP17用のセレクションだったのではないかということである。

「ここであのタイヤセレクションでドゥカティに勝つのはかなり厳しいですね。フロントはダニにはソフトすぎる。一番固いのでもダニには柔らかすぎるんです。ってなったら僕とかマルクとかジャックとか言わずもがなですよ。
 あんな結果に終わっちゃってるんで、それをはっきりさせても意味はないですけどね。うちにいた方がマシだったですね。あのフロントだと自分の尻尾を追いかけて走り回ってるようなもんでしたし。ミシュランは僕らを支援してくれるつもりがあるんですかねえ。なんか他の全メーカーを支援してるように見えるんですけど」
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そして「ダニにキスすれば良いの?」ってツイートに対するモトクロスライダー、チャド・リードのリプがこちら。


(そうだよ。世界は愛を必要としてるんだ)

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