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引退の危機に直面するホルヘ・ロレンソ

だんだん行き場がなくなっていて心配だなあとは思っていたんですが、ついにこういう記事まで。事情通のManuel Pecino氏の記事です。Pecino.GPより。
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アンドレア・ドヴィツィオーゾの契約更改が済んだ今、人々の視線はホルヘ・ロレンソに注がれている。彼が威風堂々たる様でドゥカティのピットに登場したのはもう遙か彼方の思い出と化している。ドゥカティにタイトルをもたらすはずだった数百万ユーロに上る契約は期待に届かないどころか、みなの予想を遥かに下回る結果となってしまった。そして結果がすべての世界では彼の価値は暴落中だ。ドゥカティとの契約更改は宙に浮き、というか空の彼方に消え去り、今では彼を信頼する者はごくわずかである。

来年また赤いマシンに乗る彼を見ることができるとすれば理由は二つ。ひとつは彼のパフォーマンス、そしてもうひとつはお金である。しかしどちらもかなり厳しい状況だ。まずロレンソはレースでそれなりの結果を残さなければならない。そしてその上で契約金についてもそれなりの妥協が必要になるのである。

レースの面から言うと、彼はかなり高い戦闘力を見せる必要がある。そして何より今後は安定性も見せなければならない。つまりどういうことだろう?私は少なくとも表彰台は必要だと考えている。ムジェロとバルセロナのパフォーマンス次第で契約更改の次の段階に行けるということになるだろう。つまり経済面だ。

レースで結果をだせたとしても、次のハードルもなかなか高そうだ。ドゥカティがロレンソに提示するのは2年前にドヴィツィオーゾに提示した条件と同程度のものになるだろう。低い基本給と結果次第のボーナスだ。ホルヘとの契約はタイトル獲得が前提だったのに彼はいまだに優勝すらしていないのだ。もし彼がドゥカティに残留するのであれば2年前にアンドレアが飲んだ条件に甘んじることになる。ドヴィツィオーゾはそれを選んでいる。そしてロレンソがドゥカティに残りたいのであれば同じことをしなければならないのだ。

これくらいのオファーが彼にはふさわしいのだろう。彼はMotoGPでの3度のタイトルという実績を振りかざすことで、ドゥカティが期待する結果に対して払うはずの額の5〜6倍を要求したのだ。彼はうんざりするほどこんなフレーズを繰り返している。「MotoGPではちゃんとしたマシンに乗ったら周りを寄せ付けないライダーが二人いる。マルケスと僕だ」「チームが僕に払ってくれるお金は僕のライディングのすごさに対して支払われるものだ」。しかしこうした発言は誰もが知っている通り現実とは異なるものだ。

しかしロレンソに選択の余地はそれほど残されてはいない。まあぶっちゃけ現時点ではどこにも行き場はないと言ってもいいだろう。スズキという選択肢は消えつつあり、他のワークスチームも空席はない。そうなるとホルヘはどこに行くのだろう?彼のマネジャーが切り札を隠し持っているなら話は別だが、今のところロレンソの将来には暗雲が立ちこめている。ホルヘ・ロレンソが世界選手権から引退するなんてことは想像もできない。考えただけでもぞっとする。しかし現実に目を向ければ、その可能性は確かにあるのだ。

唯一の選択肢はアプローチを大きく変更することである。MotoGPでの11年間、彼は常にちゃんとした契約に守られていた。しかしもう自分自身で賭をする時期だろう。何桁になるかもわからない銀行預金の額を思えば(さすがにMotoGPで稼ぎたいと行っていた1億ユーロには届いていないだろうが)、金銭面についてはそれほど問題にはならないはずだ。ドゥカティでの彼の仕事は終わっていないというなら、そして実際彼はそう言っているのだから、そろそろ賭けに出てもいいのではないだろうか?アンドレア・ドヴィツィオーゾはそれを2年前にやっている。成功報酬での契約を受け入れたのだ。2013年にヤマハに復帰したときのヴァレンティーノ・ロッシもそうだった…。いずれにせよロレンソはデスモセディチで安定して戦えるところを見せる必要がある。そしてそのための時間はどんどん失われつつあるのだ。
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厳しい意見ですけど、それはそうかも。ワークスのシートというのはそうは言ってもチャンピオンの必須条件ではあるわけですし。

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コメント

もう自分でチームオーナー兼ライダーになってヤマハのサテライトで3台目のファクトリーM1を走らせたら良いんじゃないか?

マークVDSがゴタゴタしてるからその枠を買い取ってもいいんじゃないかな?

そしたら好きなように走れるだろう。

投稿: bb | 2018/05/24 22:12

ん~確かの現状はホルヘに厳しいですね。
ただ、この記事はなかなか個人的感情も入ってる気がしますね。
まあホルヘ好きだから、そう感じるのかもしれませんが、私はそうは思いません。

投稿: motobeatle | 2018/05/24 22:58

厳しい事書かれてますが、ペシノさんは元々フェアでジェントリーなジャーナリストですし、ホルヘの理解も深い方だと思うんですよね…
今の段階ではこれ以外に書きようがないということなんでしょうしね…

でも『ホルヘがいない世界選手権なんて考えられない』とありますよね。
私がホルヘ推しだから余計そう思うのかもだけど、そのとおりだと思うんです。
もし彼が浪人てことになったら、あの唯一無二の個性を失うことになったら、それはGP界の損失だと思うんです…
生物多様性の豊かさとでもいいましょうか…

はぁ…悩ましい。
モトビさんの言うとおりインデぺでヤァマハに乗るのもいい判断だと思うんですよね…
でもその件断りそうで怖いんですよね…

以上病みそうなりゅでした笑

投稿: りゅ | 2018/05/24 23:26

私もロレンソスタイルはMotoGPの多様性、面白味と言う意味で無くしてはならない財産だと思います。

ただ、その一方で「新しい面白味」を広げる上で世代交代の時期なのかなと・・・
MotoGPのシート数は限られている中で、時間が過ぎていけば若手がMoto3、Moto2がどんどん台頭する訳で、その波はMotoGPにも必ず押し寄せてくるわけです

ロレンソ同様、ペドロサも来年の就職先には苦戦しています
V・ロッシと言う異例中の異例を目の当たりにして感覚が麻痺していますが、仕方のない事なのかなと

投稿: 14B | 2018/05/25 09:48

ホルヘがヤマハから離脱して自分が想像する中でも最悪のパターンになってしまっている。新世代で期待していたビニャーレスは失速が続きもはや期待が持てない。ロッシは表彰台争いには絡むが優勝となるとそこまで期待できない。唯一目があったザルコはKTMへ・・・。ワークスはチャンピオンが絶対使命であり、確かに人気も必要ではあるが勝たなければ虚しいだけ。ヤマハはライダー選び失敗でしょ!!
この記事のとおり、ガチマルクに勝てるのはホルヘ(M1に乗った)しかいないと思いますので、来シーズンは是が非でもホルヘにM1を乗らせるようにして欲しいなぁぁぁ

投稿: エフ | 2018/05/25 13:00

マルケスを打ち負かす為に、ヤマハに戻るべきだが、そこには先例として、ドカから出戻りロッシがいる。

レースもビジネスの一環、ロッシ人気が巨大で、色々皺寄せが。 もう魅せる速さはない。マシンから絶対的速さを引き出せていない。
また、マルケスにぶつけられた件で明らかになったが、その政治力も過去の物となった。勿論、今後も数レースでは輝くだろうが、引退を考えるべきだ。

ホンダはミシュランを掴み、マルケスも絶好調。もうタイトルは取れないだろう。年寄りの自分としては、ロッシの歴史も見たいが。
予選は沈んだが、表彰台まで持って来たっていう日曜の男物語は、絶対的速さによる、ポール争い・トップ争いの魅力には及ばない。 だが、まだ、エイリアンの尻には居る。人気は絶大。だから困る。
(ヤマハの不振は、来年のIMU廃止に備えて先行? 来年そのアドバンテージで、ロッシがタイトルを取り、引退とか、妄想するが妄想だろう。)

レースのみを考えれば、ロッシとロレンソ、比べるまでもない。 だが、ビジネスを考えれば、これまた、比べるまでもない。

ヤマハワークス3台体制、なんとかならんか。ロレンソも、自分の走りに、こだわってほしいが。

しかし、プライドが服を着ているような人達だろうから、出来高制などでドカに残るんだろう。
乗りこなせずに出戻り、ロッシとご同様は避けたいだろう。
スズキの戦闘力は一段落ちるし、もう新人決まりの噂が。
イタリアのダニペやミラーは、ロレンソの給料を下げる当て馬?

走りを活かすのは、どう考えても、ヤマハなんだが。 これに、疑問を持つ人が居るとは思えない。

ドカを乗りこなせるのか? 誰もが興味を持って見ていた。
ロレンソならやれる期待、或いは、このような状況を危惧しながら。

しかし、現実、
専用タイヤ無きドカは、タイトルを取っていない。ストーナーでも。それが事実。
ドヴィは覚醒したが、タイトルの実は結んでいない。 今年、自滅もしてしまい、よく判らないが、多少、苦手サーキットを克服してきているかに見えるがドカだが、本当にタイトルを取れるマシンなのか、正直、意見が別れるだろう。
去年のドヴィが限界な気もする。 予期せぬ転倒が、ナーバスさを伝えている気もする。

ドカでの走りを、見つけつつ有るようにも見えた時も有るが、ハッキリ言って才能の無駄遣いに見える。

絶対的速さと、バーサタリティは違う。 クラッチローもドヴィも3メーカーで速さを発揮したが、良い時で0.5歩ぐらい劣っていた。
乗りこなせないのを認めるべきだろう。その乗りこなせなさが、0.5歩分、エイリアンとその他を分ける部分なのでは?

ヤマハ機での、一昨年あの予選、速いのに、ふんわり、のろく見えた走りは、スムーズライディング、二輪の、一つのスタイルとして究極の形だ。他の誰にも真似できないだろう。 これこそが個性、違いを生み出している。

複数メーカーでのタイトル、ドカで、と言う、ロッシへの対抗意識は理解できるが、走りを求めてほしい。ドカで、そう云う走りが出来るのか? 今、その、乗りこなしの為のスタイルは、自分のものか? 自分の強みなのか? 突き抜けられるのか? 違いが出せるのか?

どう考えても、ロレンソ向きのマシンではないだろう。だからこそ、やり甲斐にしたんだろうが。

かつて片山が、NRで自分の速さ(ヒラリングって本人言ってたかな)を鈍らせたと言っていた。
そんな事が無いよう願う。 引退など論外、GPの損失。 引退するなら、もう絶対的速さを魅せられない最年長ライダーからだろう。して欲しいわけではないが、ワークス、勝てるマシンは限られる。最速ライダーが乗るべき。当然、それはロレンソだ。

投稿: 輝 | 2018/05/26 21:10

>bbさん
 なんかそうなりそうです…。

投稿: とみなが | 2018/05/31 22:09

>motobeatleさん
 ま、冷徹な現実ってところでしょうか。辛いところですが。

投稿: とみなが | 2018/05/31 22:10

>りゅさん
 気を確かに!!

投稿: とみなが | 2018/05/31 22:11

>14Bさん
 そう言われてみれば最近は世代交代が遅くなっているのでなんとなく油断してましたけど、みんなそういう年齢なんですよねぇ。たぶんロッシがいるので、ってのもあるかもですが。

投稿: とみなが | 2018/05/31 22:12

>エフさん
 それもワークス仕様で!(でもスズキがほんとうはいいなぁ…)。

投稿: とみなが | 2018/05/31 22:14

>輝さん
 原田もYZRが遅かったときに同じようなkとを言ってましたね。こんなことなら走りたくないって。

投稿: とみなが | 2018/05/31 22:15

参りました、エイリアン達はヤッてくれますね。
日曜の男と書いたのに、土曜の男となり。自分の走りが出来るのかと書いたら、自分のスタイルでドカ初勝利を上げました。

ロレンソの勝利を見た時、
一つの勝利が、大きな戦いの中で、最終的敗因と成ってしまう事を想像し、心配しましたが、ドカを去ると聞き一安心。
マン・マシン両方得意なムジェロですから、ココで行けなきゃですね。

ロッシとのガッチリ握手で、やっぱりヤマハ?

投稿: 輝 | 2018/06/05 18:13

>輝さん
 かっこよかっったですねえ。これでロッシにもでかい顔できる!!

投稿: とみなが | 2018/06/05 23:50

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