« 公式プレビュー>スペインGP2018 | トップページ | ストーブリーグ表2019(2018.05.03時点) »

ポル・エスパルガロがKTMと2年間の更新契約:ストーブリーグの新章開幕?

ポル・エスパルガロは予想通りの更改でしたが、これを期に、ばたばたと各社とも契約が進みそうです。んなわけでストーブリーグの状況についてMotoMatters.comより。
============
MotoGPが次戦ヘレスを前にヨーロッパに戻って来るのと同時に契約発表の第一波がやって来ている。第二波もそう遠くはない。今回の最初のドミノはポル・エスパルガロだ。彼は2019、2020の2年間、引き続きKTMに留まることになった。2018年初の彼にとっての地元グランプリを前にKTMが今日公式に2年間の契約延長を発表したのである。

エスパルガロが契約更改するだろうことは誰もが予想していたことだ。彼はチームメイトのブラッドリー・スミスを遥かに上回る結果を出している上、KTMのMotoGPプロジェクトも開発段階から結果を出すべき段階に映りつつあることを考慮すれば、スミスではなくエスパルガロの方が適任だということだ。

ヘレスで契約更改が発表されるのはエスパルガロだけではないだろう。ヨハン・ザルコがもう一人のワークスKTMライダーとしてエスパルガロのチームメイトとなるのは確実視されている。ザルコはレプソル・ホンダのマルク・マルケスのチームメイトとしてHRCからもオファーを受けていたが、マルケス中心の開発が行われているマシンで戦うより異なるマシンでマルケスを倒す方が良いと考えたのだと信じられている。普通に考えればザルコの発表はルマンとなるだろう。しかしそこまで引っ張ることは難しいだろう。MotoGP界の情報ネットワークを考えたらそれほど長期間秘密を維持することは困難なのだ。

ヘレスはライダーのマネジャーにとって非常に忙しい週末となるに違いない。英国の雑誌MCNによれば、契約交渉には付きものの資金的な問題はあるものの、スズキとホルヘ・ロレンソも契約寸前の段階にあるのだという。ロレンソはドゥカティに残留しても契約金の減額に直面することになる。となれば自分のライディングスタイルに適したマシンに乗り換える気になるのも当然だろう。そして彼は自分向きのマシンであればライディングスタイルの変更に苦労することなくすぐに勝利できると考えているのだ。

ロレンソとの契約がヘレスで決まるかどうかは別として、スズキもヘレスで大忙しとなるはずだ。会社の幹部が3年間のサテライト契約についてマルクVDSチームと交渉するためにヘレスに飛んでくるのである。マルクVDSをサテライトに迎えることがスズキにとって助けになるのは明らかだ。開発面だけではない(スズキはサテライトにもほぼワークスと同スペックのマシンを供給することになりそうだ)。これに加えてライダー供給ルートとしても役立つはずである。MotoGPにおいてフランコ・モルビデリというのは素晴らしい資産である。彼のような若いライダーがスズキに乗るというのは、将来性のあるライダーをスズキも抱えることができるということを意味しているのだ。これにより2019年にはホアン・ミルもMotoGPに参戦することになる。スズキとの契約はヘレスで調印される見込みだ。マルクVDSにとっては来年に向けての準備期間をそれだけとれるということである。

ヘレスでは他にも契約交渉が佳境に入る。アンドレア・ドヴィツィオーゾはすでにドゥカティと交渉を始めていて、契約更改は時間の問題だろう。名目上はワークスシートに空きがあればダニオ・ペトルッチがその座につけるというオプション契約となっている。しかしオプションの行使権はペトルッチではなくドゥカティにあるのだ(訳注:リンク先のペトルッチへのインタビューでは「ドゥカティとの契約は2019年までで、彼らがそのつもりならワークスに入れられると言う契約なんで、ある意味自分のがんばりにかかってるんです」とのこと)。ドゥカティがペッコ・バニャイアをプラマック経由ではなく直接ワークスチームに引き入れてドヴィツィオーゾのチームメイトとする可能性もある。それとも行き場を失ったライダー、例えばレプソル・ホンダのシートを失うのは確実視されているダニ・ペドロサやアンドレア・イアンノーネを獲得するかもしれない。ただし、イアンノーネを引き戻すのにはかなり高いハードルが待ち構えている。彼はチームメイトだった時代にはドヴィツィオーゾと折り合いが悪く、ドヴィツィオーゾのパフォーマンスの高さを考えればドゥカティとしてはチームの雰囲気を悪くするかもしれない選択は採りにくいだろう。

2019年のすべての契約が締結されMotoGPのストーブリーグが集結するまでにはまだ長い道のりが残されている。ヤマハは一からサテライトチームを探さなければならない(訳注:日本語訳はこちら)。そしてMCNがこの件について興味深い話を紹介してくれている。サイモン・ペターソンの記事によれば、セパン・インターナショナル・サーキットがMotoGPの既存チームとのコラボレーションにより引き続き最高峰クラスでハフィズ・シャーリンを走らせようとしているというのだ。この話はサーキットのCEOであるラズラン・ラザリが今年初めにCRASH.netのピーター・マクラーレンに語っていた内容と平仄が合う。そこで彼はほとんど冗談だとしながらもその可能性を語っていたのである。今週末のヘレスではチームトラックの会議室は完全に埋まっていることだろう。

ポル・エスパルガロとの契約延長についてのKTMのプレスリリースは以下の通りである。
(以下略)
============
そんなわけでストーブリーグ表を更新して次の記事にアップします。

|

« 公式プレビュー>スペインGP2018 | トップページ | ストーブリーグ表2019(2018.05.03時点) »

コメント

え?え、ええ゛?
ストリー全然追えてなかった…というより、あえて追ってなかったんだけど、すごいことになってるのだねッ

投稿: りゅ | 2018/05/03 22:31

>りゅさん
なんですよー。今年は静か、とか言われてたのに例年以上にスタートも早い上にグッチャグチャ。

投稿: とみなが | 2018/05/05 10:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/69409/66679390

この記事へのトラックバック一覧です: ポル・エスパルガロがKTMと2年間の更新契約:ストーブリーグの新章開幕?:

« 公式プレビュー>スペインGP2018 | トップページ | ストーブリーグ表2019(2018.05.03時点) »