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鈴鹿8時間耐久 決勝まとめ:ヤマハが完勝で三連覇を飾る

ノーミス・ノートラブルであることは十分条件だが必要条件ではない、というのが耐久レースの常。しかし今回の8耐で優勝したのは強豪チームで唯一ノーミス・ノートラブルだったヤマハワークスでした。その優勝チームにレース直後に行われたインタビューをMotoMatters.comより。Steve English氏の記事です。
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ヴィンス・ロンバルディ(訳注:60年代に名を馳せたアメフトの監督)の言葉だ。「誰にとっても最高の瞬間というのは、戦いが済んだその場に疲れ切った体を横たえ、血のにじむような努力を重ねて手にした勝利を味わうことだと信じているんだ」。

1日が終わる。戦いは勝利に終わる。ヤマハは3年連続で鈴鹿8時間耐久の優勝トロフィーを高々と掲げることになった。ゼッケン21のメンバーか完璧な戦いをやってのけた。そしてその余韻の中彼らは腰掛けて自分たちの成功を味わっていた。疲れているようには見えない。しかしアレックス・ロウズ、ミカエル・ファン・デル・マルク、中須賀克行の3人にとってはここまでが2017年の鈴鹿8耐なのだ。

パドックのオフィスに座った彼らはリラックスしていたが同時に1日が終わった感動が押し寄せてきたようにも見えた。ファン・デル・マルクにとって表彰台の頂点に立つのは3度目だ。ロウズにとっては「義務を果たした」ということになるだろう。彼らは速さと安定性と経験が三位一体となった見事な走りを見せたのだ。中須賀もファン・デル・マルクと同様に3勝目だ。そして彼は鈴鹿のキングの座に留まることができた。彼の1回目のスティントこそが今回の勝利の基礎を形作ったと言っても良いだろう。

「天気に関してはラッキーでしたね。でもあの克行の最初の1時間はほんとにすごかった」とファン・デル・マルクは思い返す。「高橋(巧)を追いかけるなら彼が一番だったんです。巧はこういうコンディションだといつでも強いライダーですからね。最初のスティントは最高でした。で、アレックスが走ったんだけど、彼もすごく強くて速くて、コースレコードも作ってる。
 これは本当に一大イベントで、実感が湧いてくるのにも時間が掛かるんですよね。8時間を走りきって、突然アドレナリンが枯渇して、それでやっとスローダウンできるようになるんです。本当に疲れ切っちゃうんです!信じられないようなレースですよ。だって勝つために本当にたくさんの人たちが努力を重ねてるんです。走るのは3人だけだけど、勝つためにすごく多くの人たちがめちゃめちゃ頑張ってくれてるんです」

そこまでの資源を投入したからこそ、ヤマハワークスは今回のような素晴らしい勝利をおさめることができたのだ。ヤマハは最高のマシンを用意し、チームはあらゆることをチェックし、ひとつの漏れもなかった。彼らが望んでいたのはただ一つ。1年で最も重要なレースでの勝利である。

「僕らが勝利することへの期待もすごかったですね。でも本当に楽しいレースでした」とロウズは言う。「マシンも気持ち良く乗れたし、おかげでレースも楽しめました。自分のドライのペースには自信があったし、チームのペースにも自信があった。でもそもそもコンディションに左右されるようなレースはごめんですからね。だからドライレースだといいと思ってましたし、それでうちがどれほど速いか見せることができた。
 今週は本当に楽しかったですよ。物事が上手く運べたし問題もそれほどなかった。ワールドスーパーバイクのラグナセカが厳しかったんで、ほんとに良かったですね。このレースの経験をワールドスーパーバイクの残りのレースに役立てたいですね。ミハエルも中須賀サンも凄かった。そして僕らはみんなでうまくやれたんです。チームの雰囲気も最高でしたね」

その素晴らしい雰囲気こそが成功の秘訣だろう。しかし表彰台で浴びたシャンパンも乾かないうちから二人のワールドスーパーバイクライダーは次の目標のことを考え始めている。いつものマシンで優勝することだ。

「R1のライディングについて中須賀からいろいろ学んだんです。タイヤが違うのは確かですけど、僕らのマシンに使えることもあると思うんです」とロウズは言う。「ピットにもチームにもいろんな知識が詰まっていて、質問をすると彼らの経験から知識を与えてもらえるんです。すごく役に立ちますね。ここにあるあらゆる物事から学ぶことができる。その中に自分たちのマシンに使える知識があると思うんです」

マシンは鈴鹿のものとワールドスーパーバイクのものでは違うのだが、しかし8耐で優勝したせいでファン・デル・マルクの勝利への渇望が研ぎ澄まされてしまったようだ。

「毎年鈴鹿に来るたびに勝利を期待されてたし、今年も同じでしたね。ヤマハの雰囲気は去年ホンダで体験したのにすごく似ています。僕らが勝つことを期待している。ヤマハは歴史を作るためにここにやってきて、そして鈴鹿8耐で3連覇を飾った。
 レースではいつも良いマシンに乗せてもらえて、ラッキーだと思ってます。つまり鈴鹿にくるとそれなりの期待を受けるってことですね。前に勝ってから2年くらいで、また表彰台に昇ることができて本当に嬉しいです。これで3回も勝ってるなんて本当にラッキーですね。それに本当に素晴らしいことです。このレースは本当に感動を与えてくれるんです。でも勝ったからこそ本当の感動が味わえると思うんですよ」

ワールドスーパーバイクライダーの二人はすぐでもその感動をまた味わいたいようだ。
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うむ。楽しみですね。

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