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鈴鹿8時間:どこにも似ていない「夢のような」レース

盛り上がってきました今年の8耐。いつになく海外メディアが取り上げることが多いような気がしますが、こんどはCNNよりSteve Emglish氏の記事を。
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それはFIM世界耐久選手権という冠に燦然と輝く宝石、そして日本のバイクメーカーにとっても1年で最も重要なレースである。
 2017年の世界耐久選手権の最終戦として今週末に開催される鈴鹿8時間耐久はで今年で40周年を迎えることになる。地元メーカーの争いはこれまで以上に激しいものになるはずだ。
おそらく日本最大のモータースポーツイベントであり、MotoGPやワールドスーパーバイクのライダーが覇を競うというのもこのレースを唯一無二のものにしている。そしてホンダやヤマハにとってこの220周を走るマラソンレースで優勝するということはMotoGPタイトルを獲得するくらい重要なことなのだ。

一方ライダーにとっては体力的にも精神的にも1年で最も厳しいレースである。去年、アレックス・ロウズはヤマハの一員として参加し優勝している。彼は鈴鹿がなぜこれほど難しいのかを良く知っているようだ。

「鈴鹿(8耐)は他のどこにも似てないんですよ。普通はグリッドについてからスタートまでの15分くらいの間に自分のやるべきことに向けて集中を高めるんです。でもこのレースではグリッドで1時間も待たなきゃならない。国歌とか他にもショーがあったりするんですよ。
 気温30℃で高湿度の中、革ツナギのままそこで立ってるんです。汗が背中を流れ落ちてツナギを濡らす。シーズンでいちばん気持ちの良くない時間ですよ!」

2年前、彼はこのイベントがどれほどすごいものなのか思い知る。1周目をトップで帰ってきたホームストレッチでのことだ。

「ゴールラインに向かって走っているとピットボードの洪水が目に入りました。そして何万人もの人がグランドスタンドを埋め尽くしている。これは僕のレース人生の中でいちばん夢みたいな瞬間だよって思いましたね」

ロウズのレース序盤は確かに「夢のような」ものだったかもしれない。しかしはかない夢だった。ブラッドリー・スミス、ポル・エスパルガロ、中須賀克行組のヤマハが1996年以来の勝利を飾ったのだ。翌年の彼はもう少し運が良かった。スミスの代わりに走ってヤマハに連勝をもたらしたのである。

ホンダはヤマハと勝負できるのか?

ヤマハは今年3連勝に挑むことになる。ライダーはロウズ、中須賀に加えて今年はミハエル・ヴァン・デル・マルクだ。彼は2回の優勝経験を持っている。つまり誰もがうらやむようなラインナップということだ。

それに対するホンダは1978年の初開催以来27度の優勝を飾っている。新型となった2017年型ファイヤーブレードはワールドスーパーバイクでは散々な目に遭っている。メーカータイトルのランキングでは最下位なのだ。にもかかわらずホンダは鈴鹿では優勝候補の一角を占めている。MotoGPで勝利したこともあるジャック・ミラーがホンダの目玉だ。テストを終えた彼は走るのが待ちきれないといった様子だった。

「鈴鹿でレースをするなんてほんとにわくわくしますよ。ずっと走りたかったし、それが最高のチームで実現する。すごく楽しみですよ。
 チャレンジングだけど速く走りたいですね。長くて熱い夏の日になるでしょうけど、それも楽しみです!」

チームメイトは3回の優勝経験を持つ高橋巧とMoto2での優勝経験を持つ中上貴晶だ。つまりミラーも強豪チームに入ることができたということである。

Moto2の元チャンピオン、ステファン。ブラドルもホンダの一員として走る予定だ(訳注:内耳炎で欠場がきまってます。代わりにジョシュ・フックが走ります)。今年からワールドスーパーバイクを走る彼は苦労しているところだが、その彼も連れてくるのだから、いかにホンダがヤマハと戦うために全力を尽くしているかよくわかるだろう。

カワサキとスズキとはどちらも昨年と同じ布陣で戦う(訳注:ほぼ、ってところです)。

カワサキは他のメーカーほど鈴鹿に資源を投入しては以内。しかしレオン・ハスラムと渡辺一馬というコンビならダークホースとしての資格は充分だろう。ハスラムは鈴鹿で2度勝っており経験は充分だ。その上ワイルドカード参戦したワールドスーパーバイクでも表彰台に昇っており自信もつけている。さらにイギリススーパーバイク選手権でも勝っているのだ。

スズキが用意するのは新型GSX-R1000だ。ライダーはジョシュ・ブルックス、ヴァンサン・フィリップ、ジョシュ・ウォーターズ、そしてワークスMotoGPテストライダーの津田拓也。もちろん表彰台候補である。一番の目玉は2014年ワールドスーパーバイクチャンピオンのシルヴァン・ギュントーリだろう。彼はイギリススーパーバイク選手権やMotoGPに加えて耐久もこなすのである。

鈴鹿は他のどこでも体験できない挑戦となる。チームとライダーにとっても最も大事なことのひとつはレースまでにどれだけ準備ができるかということである。テストが終われば次に目指すのはレースまでの予選をいかに効率よく戦うかだ。

コース上での2分間、様々なことが起こる、それが8時間、1,300km、220周となったとき、日本の暑い夏の日の中、どんな歴史が刻まれるのだろうか。
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わくわくしてきましたね!

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