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もし自分が俺ほど速くないってことを受け入れられるならレースをさせてやる

GP史上唯一の親子チャンピオン、ケニー・ロバーツとケニー・ロバーツ・ジュニアについてCRASH.netより。父子鷹。
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アメリカズGPにおいてケニー・ロバーツ・ジュニアは25人目のMotoGP殿堂入りを果たしたライダーとなった。そしてその場に父であり最高峰クラスのタイトルを3度獲得しているケニー・ロバーツ・シニアもいた。そして息子が自分と同じ道を歩もうとしていることを知った時に与えたアドバイスについて語ってくれた。

模範にできそうな安定性、冷静な判断、そして予測不可能な優勝者たち、その全てがジュニアの2000年の500ccタイトル獲得に貢献している。そしてそれ以来スズキで最高峰クラスでチャンピオンになったライダーはいない。

ロバーツ家の2世代がジュニアの殿堂入りを祝うためにプレスカンファレンスに出席していた。その席でケニー・シニアは息子が自分に比肩するほどの業績を上げるのは予測できていたと語っている。

「ジュニアへのプレッシャーは父親ほどには上手くやれなかった息子たちが掛けていたんですよ」とシニアはジョークから始めた。「彼が初めてレースに出る日に私は行ったんです。『ひと言言っておくが、俺ほどにはなれないからな。だからもしそれを受け入れられるならレースに出してやる』ってね。
 いつでもそれは繰り返してました。『どうだろうと関係ない。年寄り共は俺を覚えていて、おまえのことなんか理解しようとしないんだ。奴らは、ああ、親父ほどにはよくないね!って言うだろうな』って。だからチャンピオンを獲らなきゃってプレッシャーはすごかったでしょうね。
 ブラジルでそれほどがんばって乗らずにタイトルを獲得できるだけのポイントを獲得したのを目撃しましたけど、あの時彼は勝てる速さがあったんです。彼はウェイン・レイニーと一緒にダートトラックを走りながら大人になった。彼に掛かっていたプレッシャーは私に掛かっていたのよりずっと大きかったんです」

レースキャリアに関する父の影響についてジュニアに言わせれば、父のアドバイスは非常に上手いものだったが、それがどれほど重要だったかは最近になって500ccでの自分のレースの写真やビデオを見てやっと理解できたのだそうだ。

「写真やビデオを見返してやっと父がしてくれたことに気付いたんです。当時は意味がわからなかった。でも父は必要な量の情報だけをくれたんです。ここに気を付けろってね。それはタイヤだったり天気だったりしたんですけど。
 すごく絶秒で旨い方向に考えを向けられたんです。凄く助けになりましたけど、当時はその重要性が理解できてなかったんです。自分で吸収して、正しいタイミングでそういうことを言ってもらいたいってなる。今はすごく意味を理解できますね。
 当時もどういうことか考えてはいたんですけどちゃんとわかってなかった。でも父がいなければ最初からこんなところまでできなかった。父の助けがなかったらここまでこれなかったんです。ウェイン・レイニーなんかもアメリカだけじゃなく僕のキャリアを通じて助けてくれましたね」

激動の2016年シーズン以前には2000年が最高峰クラスで最も優勝者の多かった年だった。8人の勝者といくつもの記憶に残る最終ラップのおかげで今でも最高のシーズンのひとつとして人々の記憶に残っている。

これほどまでに様々なライダーが勝ったことはジュニアにとっては驚きだっただろうか?「アレックス(クリヴィーレ)が(99年は)凄く強かったですよね。スズキはいちばん安定しているパッケージだと感じていたし、99年もタイトルにはかなり近かった。だから2000年は自分たちの年だって思ってたんです。ヴァレンティーノが上がってきてホンダのナンバー1になろうとしていたけど、あの時は最大のチャンスだったし、僕らはそれをきちんと活かすことができたんです。
 そしてブラジルでは16秒差の6位でフィニッシュした。タイトなレースでしたね。ラップタイムだけを見たらトップ6がどれだけ接戦だったかわかるでしょう。トップ2が逃げて残りが30秒差とかじゃない。あの頃もちょっと気を抜いたら転倒でしたしね。
 バンク角を2〜3%間違っただけでもタイミングが悪ければそこで終わりです。自分でも乗りながら『なんで転ばずにいられるんだ?』って良く想ってましたよ。
 あとギアのことも考えながら乗らなきゃなかった。あの頃は「5速、4速、3速」とか教えてくれるインジケーターなんかなかったですからね。自分で覚えてなきゃならなかったんです。転ばないようにするためにも、勝つためにも、とにかくいろんな要素をうまくこなさなきゃならなかったんですよ」
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ちなみに新谷かおる先生のは「ふたり鷹」ですからね。強いのはお父さんじゃなくてお母さんだったし。

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