« ストーブリーグ表2017(2016.6.27時点) | トップページ | 公式プレビュー>ドイツGP2016 »

イアンノーネ「ドゥカティが速く見えるのは僕が乗ってるからだ」

巻き込み転倒が連続していることでアッセンでは最後尾グリッドからのスタートというペナルティを受けたイアンノーネですがあんまり反省していない様子。でもこういうの嫌いじゃないです。PECINO GPより。
============
「確かに僕はクラッシュばかりしてるけど、それでも結局ドゥカティでは僕が最速だし最強ですからね」。この大胆な発言はそう、アンドレア・イアンノーネのものだ。それほど大きな声ではなかったが、これ以上ないはっきりした宣言だ。

この発言はピンポイントでドゥカティに向けられたものだ。そしてその矛先はアンドレア・ドヴィツィオーゾにも向いている。3度のMotoGPタイトルを獲得したホルヘ・ロレンソが2017年に加入するということになってドゥカティ・コルセの幹部はイアンノーネのチームメイトであるドヴィツィオーゾを選択したのだ。

既にご存じとは思うがロレンソ加入が公式発表されたとき、ドゥカティは彼のチームメイトとして二人のアンドレアの内どちらかを選び、どちらかは捨てることになるとも発表した。どちらにするかはドゥカティにとって最も大事な地元戦であるムジェロのイタリアGPの結果を受けて決定されるものと思われていたが、なぜかレース前に発表されることとなった。アンドレア・ドヴィツィオーゾが残留と決まったのだ。

イアンノーネは見るからにがっかりしていた。彼は自分の方がドヴィツィオーゾより速いと考えていたのだからなおさらだ。4年間ドゥカティで走り、去年はランキング5位。彼は自分がもっとドゥカティの重役から信頼されてもいいはずだと感じていたようだ。しかし彼の「公式声明」ではまるで別の話になっている。「ドゥカティでのこれまでの4年間は素晴らしいものでした。本当に大事にしてもらったと思います。プラマックでドゥカティに乗り始めてから常に素晴らしい支援をしてもらってきました。プラマックチームといっしょに成長できたんです。あれは本当にいい2年間でした。とてもいい形で過ごせたと思います。とは言え周りは別として自分のことを考えたとき、もやもやするものです。もし結果がほしかったら、自分が将来目指す者のために何が本当に必要なのかを考えなければならないんです。だから今回の選択には満足しています。自分のためというだけではなく、ドゥカティで良い成績を残すことも大事で、そのためにベストを尽くします」

今回のアンドレアとのインタビューはオランダGPの最中に行われた。レースの結果自体は特筆すべき程のものではなかったが、それでもドゥカティはとんでもないパフォーマンスを発揮している。「今の僕の乗り方だと疲労がすごいんです。MotoGPだと26周のレースの最後まで体力が保たない。こんなに疲れないでもっと速く走れる楽なバイクが必要ですね。これが最大の問題なんです。向きを変えるのが本当に難しいバイクで、とにかく重いんですよ」

シーズン中盤でランキング8位という結果は彼の言い分を裏付けているとは言えない。実際アンドレアがライダーの理想とは言えない形で話題になったのは1戦だけではないのだ。開幕戦カタールではドヴィツィオーゾとのスリリングな、しかし必要のないバトルの末、4周で転倒している。次戦アルゼンチンでは表彰台争いの末、ゴールまであとコーナー二つということろで転倒している。この時も愛ではアンドレア・ドヴィツィオーゾだ。そして自分の転倒に彼を巻き込んでしまっている。ドゥカティにとって歴史的な結果を残せるはずだったのに、チームメイトに対してイアンノーネが攻撃的なライディングを仕掛けたことで台無しになってしまったのだ。

こうした彼のライディングを受けてドゥカティではレース中にチームのライダー同士が接近した場合に採るべき行動についての内部規定が作られることとなった。しかしイアンノーネの次の事故の相手はチームメイトではなくホルヘ・ロレンソだった。バルセロナで追走中に転倒させてしまったのだ。そのせいで彼は予選結果にかかわらずグリッド最後尾からのスタートという罰をレースディレクションから科せられることとなってしまう。こしたわけでイアンノーネは異例のシーズンを過ごしているというわけだ。「ええ、ドゥカティでは改善のために本当にいろいろやってますから、ミスが少なければもっといい結果になっていたでしょうね。
 ドゥカティは難しいバイクなんです。外の人には僕はクラッシュばかりしてるように見えるでしょうけど、それでも結局僕がこのマシンで最速だし最強ですよね。ドゥカティは僕が乗ってるからいいバイクに見えるんです。僕が乗ってるから力があるように見えるんですよ。もっといい結果が出せるかどうかはわかりませんけど、でも変化が必要な時期にきてるんです。もう4年間もドゥカティで走っているし、その間ずっと問題を抱えてきた。違う道に行くチャンスがあって、だから移籍はいいことだと思って決めたんです。もう決断する時期だってね。何年か同じマシンで走って変化が必要になったんです」。もし状況を知らなかったらイアンノーネがドゥカティ離脱を決めたかのように聞こえる。

アンドレアはスズキに対して戦闘力のあるマシンとナンバー1ライダーの座を期待している。どちらもドゥカティでは得られなかったものだ。「何がもたらされるかはわらないですけどね。答えは青い空の彼方って感じでしょうか、スズキなだけに」。来年何を期待するかについてたずねると彼はジョークで返してきた。そして真顔になってこう付け加えた。「勝ちたい気持ちはそのまま持って行けるとおもいますけどね。もちろんそれにも良い面と悪い面はありますが。勝ちたい気持ちが強すぎると状況をコントロールできなくなるし。でも一緒にがんばっていけばいろんなことが手に入るはずだと思っています。スズキはうまくやっているし、ここおまでもかなり前進してきています」

既に書いた通り、スズキのイアンノーネは間違いなくナンバー1ライダーとなるはずだ。チームメイトはアンドレア・ドヴィツィオーゾのようなベテランではなくスペイン人ルーキーのアレックス・リンスなのだ。「彼は若いし強いし、彼をMotoGPライダーとして選ぶなんてスズキもいい選択をしたと思います。スズキと契約するときにもうその話はしているんです。彼の将来ですか?良いライダーになると思いますよ。マーヴェリックがスズキに加入した時と比べるとマシンはいい状態になってますしね。マシンは戦闘力もあるし、MotoGPでの4年間の経験のおかげで成長した僕がチームメイトですからね。彼はMoto2から上がってきて、すぐに速くなるでしょうね。まああんまりすぐに速くはならないでほしいですけど!来シーズン最高のMotoGPチームのひとつになると思いますよ」
============
こういう鼻っ柱の強さはいいですね。まあ逆に言えば、だからこそロレンソが主張するように出場停止にしないと反省はしないのかもですが、出場停止にしても反省しないかもですし…。

ちなみにドゥカティでのランキングトップはサテライトのバルベラ。イアンノーネは転倒が多いし、ドヴィは巻き込まれが多いので…。

|

« ストーブリーグ表2017(2016.6.27時点) | トップページ | 公式プレビュー>ドイツGP2016 »

コメント

レーサーですから向こうっ気の強いのは良いけれど、自分だけでなく他人を巻き込んでいるわけですからね。
しかも二度も。怪我をさせなかったがせめてもの救いで。
そこそこの速さを発揮しているけど、それで周囲を黙らせるほどのものではないでしょうし。
ドカがドヴィさんを残したのは極めて妥当な判断だったと思います。
一緒に仕事をしていて、その性質を見抜いたんじゃないでしょうか。

投稿: motobeatle | 2016/07/05 13:18

シッチみたいになんなよ

投稿: 日本の名無しさん | 2016/07/08 05:55

>motobeatleさん
 まあ怪我をしない/させないってのは大前提ですね。

投稿: とみなが | 2016/07/14 23:58

>日本の名無しさん
 生きてるのが一番大事!

投稿: とみなが | 2016/07/14 23:59

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/69409/63869905

この記事へのトラックバック一覧です: イアンノーネ「ドゥカティが速く見えるのは僕が乗ってるからだ」:

« ストーブリーグ表2017(2016.6.27時点) | トップページ | 公式プレビュー>ドイツGP2016 »