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ブラッドリー・スミス公式ブログ

安全委員会ではめっちゃかっこよかったスミス和尚のブログをMotoGP公式より。
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金曜午後にバルセロナで起こったルイス・サロムの悲劇的なクラッシュの後なのにどうして僕らが土曜の朝に3回目のプラクティスセッションを走ることができたのか理解できない人もいるだろう。ルイスの両親がGPを続けるように望んでいたということを考えれば、それは僕らには簡単なことだった。なぜならレーサーである僕たちは走るのが大好きだからだ。みんな危険性を理解しているし、その存在は認めている。でも誰もそのリスクを避けるために土曜に走らないなんてことは考えもしなかったんだ。誰も強制されたわけじゃないのにみんなが走っていた。かけがえのない命を失うこともあるかもしれないことはわかっているし、ルイスの悲劇は僕らにそれを再認識させることになった。でも僕らはこのスポーツにありったけの情熱を注いでいるんだし、それが僕らの生きる理由なんだ。

今回の信じられないくらい悲しい出来事で、このスポーツがどれほど危険か、そしてあらゆる細かいことにまで注意を払うことがどれほど必要かということが再びよくわかったと思う。5年前のマルコ・シモンチェリの死を契機にドルナはコース上で負傷したライダーに対するとんでもなく迅速な医療体制を組んでくれた。それは今回の事故でもはっきりわかるだろう。すぐに医療車がやってきてルイスの治療にあたっていた。さらに救急車とドクターヘリも一緒だった。2年前、同じコーナーでアントネッリがクラッシュしたことを受けてエアフェンスも設置されている。つまりバイクレースを安全にするために着実に前進しているということなんだ。さらに言うと、バルセロナのコースレイアウトを変更しようという熱意と、そして変更できる力があったことも重要だった。どうしても変更は必要だったんだ。ライダー安全委員会はあらゆる視点から安全性とスピードについて検討する予定だ。残念だけど100%の安全は達成できないし、危険性は常につきまとう。スピードのせいだ。それでも最終シケインについては大前進だったと思う。もちろんこれからももっと安全性を高めていかなければならないのだけど。金曜の午後はほんとうにたいへんだった。こんなことが二度と起こらないように解決策を探さなきゃならなかったし、最大の安全を確保しなければならなかったんだ。コースレイアウトの変更を決めてやっと土曜の午前に向けて安全性が確保できたという気持ちになれた。

さて、今シーズン限りでチームメイトのポル・エスパルガロとお別れだと思ってたところだったんだけど、KTMに移籍してあと2年僕といっしょに走ることができるとバルセロナで彼が発表した。彼とまた一緒に走れるなんて本当にわくわくする。KTMは本当にいい決定をしたと思う。なんといってもワークス以外では最速の二人を新しいワークスマシンに乗せるんだからね。ヤマハでは違うセッティングで走っていて、でも違いはせいぜい0.2秒くらいだ。それに去年の鈴鹿8時間耐久では同じマシンに乗って優勝もした。つまり僕らは併行して仕事ができるってことなんだ。全然違うタイプの二人をチームメイトにするのはいいこととは言えない。開発が進まないからだ。ポルと僕はお互いに高め合ってきたんだからきっとKTMにも貢献できると思う。KTMは本当に頭がいいね。

ムジェロはいい結果が出せたし、インディペンデント・ライダー(訳注:ワークス以外ライダー)のトップとしてパルクフェルメに行けたのは一歩前進って感じだった。バルセロナではいい結果を出そうとずっとハードタイヤで走っていて、なんとかセッティングを出そうとしていたんだけど、日曜の朝のウォームアップでリアをミディアムに変えることにした。けっこう安定したタイムで9番手のタイムが出せたんで良いレースができると思っていたんだ。結局エンジンにトラブルが発生したのは運がなかったね。最初の5周はまるで後ろ向きに走っているみたいで、これ以上ダメージを与えないようにリタイヤすることにしたんだ。ハードタイヤだと僕はいつもより1秒以上遅かったんでレースで使ったら最後尾だったろう。でもまあ状況は見た目ほど悪くはない。

今シーズンは今のところあんまりいいところはないんで、2週間まるまる間があいてこの状況から離れられるのはありがたいのかもしれないんだけど、今はなんとか解決策をみつけたいんでこのままやっていきたいと思っている。去年の調子を取り戻したいんだ。チームメイトの前で走って最速のインディペンデント・ライダーになる。まだ自分で予想していた以上にミシュランタイヤに慣れていないというのもある。自分が求めるフィーリングが得られないんだ。僕にとって感触というのはとても大事で、わからないまま突っ走ってクラッシュするとかグラベルに突っ込むとかというタイプじゃない。自分が得るべきものを、そして必要としているものを少しずつ積み上げていって、確信を得ておきたいんだ。ルマンではやっと攻められるようになって、まだその感覚は持続してるんだけど、ちょっとした違和感をなんとかしていきたいと思ってる。そういう細かいことがすごく気持ちに障るんだ。奇妙に聞こえるかもしれないけど、すごく楽しくもある。去年は楽すぎてなんか凪の海で船に乗ってるみたいだったからね。今年はレースというのがどれほど難しいかまた思い知らされている。眼が覚めたよ。これが僕を試すことになるんだ。そういうのは大事だよね。きっと道を見つけてみせるよ。

ブラッドリー・スミス
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いいなあ。かっこいい。

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コメント

良い男ですね!
スミス和尚!!

投稿: motobeatle | 2016/06/09 16:55

惚れてまうわぁ
いいわぁー、かっこいいわぁー‼

投稿: Shintaro | 2016/06/09 20:20

士別三日 即當刮目相待

かつてのリンゴほっぺちゃんがどんどんいい男に…

投稿: ナジャぱぱ | 2016/06/09 22:39

レーサーだわ

投稿: 日本の名無しさん | 2016/06/12 02:40

>motobeatleさん
 ちょっと今回の件で私の中のスミス株が高騰中!

投稿: とみなが | 2016/06/12 20:01

>Shintaroさん
 ほんとうにかっこいいです!こんなにかっこよかったとは!

投稿: とみなが | 2016/06/12 20:02

>ナジャぱぱさん
 まああのころからは3日どころか10年くらい経ってる気がしますけどね。

投稿: とみなが | 2016/06/12 20:03

>日本の名無しさん
 ねー。

投稿: とみなが | 2016/06/12 20:03

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