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2016年ムジェロ MotoGP日曜まとめ:エンジン、失意、そして過熱する争い

3クラスとも素晴らしいバトルが繰り広げられたムジェロのまとめをMotoMatters.comより。
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ムジェロにおける2016年のイタリアGPは実に盛りだくさんだった。しかし何より記憶に残るラウンドだったと言えよう。3レースとも信じられないほどの僅差で勝ちが決まったというだけではない(ちなみにMoto3では0.038秒だったが、これが3クラスで最大の差となった)。優勝の決まり方、そしてそれに伴う様々なことがレースファンの脳裏に刻み込まれることになったのだ。ドラマがあり、いくつもの失意があり、多くの混乱があり、困惑させるような出来事もあった。日曜のための筋書きがあったとしても、それはすぐに破り捨てられ、1日の終わりまでには何十回も書き直されることになったはずだ。

最初のドラマは午前中のウォームアップだった。MotoGPのセッションが終わるというその時、ホルヘ・ロレンソが突然スピードを落とし、彼のモヴィスター・ヤマハのエキゾーストから大量の白煙が上がったのである。エンジンが完全に壊れてしまったのだ。比較的おろしたてでヘレスで初めて使われたエンジンだったことを考えるとこれは問題だろう。まだ12セッションと2レースしか使用していないのだ。ロレンソが既に使ったこれ以外の2基のエンジンはそれぞれ21セッションと23セッション、レースはどちらも2レース走っているのだ(アルゼンチンでのフラッグ・トゥ・フラッグを含む)。

1シーズンで使用できるエンジン台数が2016年からは5台から7台になったとは言え、開幕から6戦で3台目を失ったということになると、ヴァレンシアまでは相当辛いことになるだろう。こんなにすぐにエンジンが壊れるというのはロレンソにとっては信じられないほどの不運のように見えた。しかし実のところその逆だったのである。

禍福はあざなえる縄のごとし

「エンジンについていえば今日はすごく運が良かったですね。ウォームアップが1周少なくてそこで壊れていなかったらあのエンジンをレースに使っていたわけですから」。レース後の記者会見でロレンソはそう語った。ロレンソがそう口にするのには確かな理由があった。MotoGPレースの9周目、ヴァレンティーノ・ロッシの3台目のエンジンが全く同じ運命に見舞われたのだ。ロレンソが失ったのは残りのシーズン使えるはずの1台のエンジンだが、ロッシが失ったのは確実だったはずの表彰台だ。ロッシがいかに易々とロレンソについて行けたかを思えば、辛い時期を乗り越え、彼の魂の故郷で2008年以来の勝利をものにできた可能性も高かったはずだと言えよう。

ロッシにとってこのエンジントラブルがどれほど辛かったかは、彼がマシンをコースサイドによせる様子からも見て取れた。第2セクターでエンジンが2回ほど咳き込んだせいでロッシは8秒を失い、順位も大きく落としてしまう。そしてエンジンの息の根が止まってしまう。彼はコースサイドにマシンを寄せ、大観衆は彼のマシンのエキゾーストから出る白煙に包まれることになった。

ハートブレイクホテル(→YouTube)

ロッシはいつになく取り乱していた。彼がムジェロで表彰台に出て大観衆に挨拶しなかったのは脚を骨折したとき以来のことになる。ドゥカティやヤマハの1年目の辛い時代ですら表彰台に上がれなくてもやっていたのだ。数年ぶりにムジェロで勝つことが確実視されていたのに酷い形でその機会を失ってしまったのである。

勝てると思っていたのはロッシだけではない。「ウィルコ(ツィーレンベルグ)が教えてくれたんですが、テレビで見るとロッシはずいぶん楽に僕についていたみたいですね」とロレンソはプレスカンファレンスで語っている。ロッシが走った8周の内、実に5周はフィニッシュラインでの彼とロレンソの差が0.1秒以内に収まっていたのだ。その8周でロレンソがつけた最大の差は僅か0.140秒。ロッシはエンジンが寿命に達するまでは狩りモードに入っていたということである。

「間違いなくムジェロでは勝ちにいけましたね」とロッシは報道陣に語っている。「ただの目標じゃなくて、この10年ずっと夢見てきたことなんです。2008年が最後ですからね。今日はレースでもすごく速く走れた。それにロレンソの後ろだったけど、彼よりいいペースで走れたと本当に思ってます。だからアタックをかけて自分のレースをしようとしてたんですよ」。しかしそれはまたも叶わぬ夢となったのだ。

嫌な結末

ヤマハのエンジンが同日に2台壊れたというのはきいたことがない。私はMotoGPについて記事を書き始めて10年になるがそんなことは記憶にない。そこで二つの重大な疑問が湧いてくる。ひとつはなぜそれが起こったのか、そしてもう一つはなぜロッシとロレンソは安全のために新しいエンジンを使わなかったかということである。

最初の疑問に対して可能性の高い答えはこうだ。ムジェロはエンジンに厳しいコースで、高いギアでスロットルを大きく開けて加速する時間が長いということである。そしてホームストレートでは公式には350km/h、データ上では360km/hを超えるトップスピードを記録するのだ。ロッシは8周の間、ストレートではロレンソにぴたりと貼りついていたが、これは彼がスリップストリームに入っている間M1のラジエターにあたる風が少なかったことを意味する。

そしてストレートエンドにはちょっとしたギャップがある。しかも6速フルスロットルで通過するのだ。両輪が一瞬地面を離れるのだが、リアの方がより高く跳ね上げられる。トニー・ゴールドスミスが撮った写真だとそれがよくわかる。エンジンは既に最高回転数ぎりぎりである。リアが路面から離れると車輪は無制限に回転しエンジンは設計で想定された最高回転数を超えてしまう。ほんの一瞬のことだがそれによって蓄積される影響はエンジンのちょっとした不備でも見逃さないことは想像に難くない。

高望みはできない(→YouTube)

いかにもありそうなことだ。リン・ジャーヴィスがMCNのサイモン・パターソンに語っているが、エンジンは検査のために日本に送り返されるとのことだ。彼らは問題は腰上にあると考えているが、これはロレンソのマシンもロッシのマシンもアンダーカウルのオイルパンにオイルが漏れていなかったという事実と符合する。腰下がやられると普通はオイルが下に漏れるものだ。ジャーヴィスはさらにバルセロナまでには問題を解決するつもりだとパターソンに語っている。

エンジンは封印され設計見直しはできないことになっているが、一応ジャーヴィスの計画も理論的には可能である。もしヤマハがMSMA(訳注:モータースポーツ製造者協会−MotoGPマシンのメーカーの集まり)に変更を申請し、全社がそれに同意した上でMotoGPのテクニカル・ディレクターであるダニー・アルドリッジがこれを承認すればヤマハは問題解決のための新型パーツを導入することが可能となる。

とは言えこうした申請が通るかどうかは疑問である。性能に影響しない範囲であれば安全上の問題を解決するための変更は許されている。しかし他メーカーはこの問題がテック3のブラッドリー・スミスとポル・エスパロガロのヤマハには生じていないことを指摘することができるのだ。彼らが同じ問題に悩まされていないのはエンジンの最高回転数がより低く設定されているためである。テック3のM1の信頼性を高めるためにヤマハが講じた措置である。もしヤマハの問題が最高回転数を50回転か100回転低くすることで解決するなら新型パーツがどうして必要となるのだろうか?

ヤマハの申請に対する裁決はすぐに出されるはずだ。HRCが権謀術数(ホンダの上層部の得意技ではある)を弄するのであればそれを拒絶する可能性はある。ホンダはスムーズに加速できないアグレッシブなエンジン(マルク・マルケスがロレンソに見事にしてやられた様子を見ればそれは明らかだ)を使い続けなければならないのだから、なぜヤマハがエンジンを変更できるのか?単に回転数を、つまりパワーを削ればいいではないか?そうなればチャンピオン争いは新たなフェーズに移行することになる。それはそれで相当面白い変化だろう。

なぜエンジンを変えなかったのか?

二番目の疑問に移ろう。ロレンソのエンジンが午前にブローアップしたのに、なぜヤマハはロッシのエンジンを変更するという予防策を採らなかったのだろうか?ロッシのエンジンも壊れたロレンソのマシンと同じくらいの距離を走っているのだ。後悔するより安全を優先すべきではないか?

しかしヤマハには問題の原因がはっきりとはわかってはいなかったのである。レースまで間がなかったのだ。ロッシとチームは心配はしていた。彼は報道陣にこう語っている。「僕らも少し心配してました。こんなこと(エンジンのブローアップ)は普通起こりませんからね。でも僕らのエンジンはホルヘのより少し距離がいってなかったんで、ヘレスやルマンみたいに決勝用に新しいエンジンを使うこともできたんですけど、エンジンを開けて何が起こったのか把握する時間はなかったし、だからそのままいくことにしたんです。運がなかったですね」

論理的には完全に新しいエンジン、つまり4基目を使用するべきだったとは言える。しかし新エンジンが3基目と同じようにブローアップしないとは限らない。3基目も距離には余裕があったわけで、つまりこれは普通にエンジンが摩耗したという問題ではないということだったのだ。

落とされる長い影

ロッシがリタイアしたことでレースにもいくつか悪影響があった。第一は2人の仇敵との素晴らしいバトルが実現しなかったことだ。今年は誰もがそんなバトルを常に楽しみにしていたのにだ。マルク・マルケスが近づいてきた時点で3台によるバトルが期待された。ヴァレンティーノ・ロッシと、彼が2015年のタイトルを奪ったと見なす2人のライダーだ。よだれが出るほど素晴らしい状況だ。

さらにロッシはランキングトップのチームメイトから37ポイント差をつけられることになってしまった。もちろんまだシーズンの1/3を過ぎたところで、12レース、すなわち最大300ポイント分が残っているとも言える。ロッシのタイトル争いが終わったわけでは全くないが、しかし痛い後退であることは間違いない。いずれにせよ2016年についてはっきりしているのは、何が起こってもおかしくないし、それがあっという間にタイトル争いの潮目を変える可能性があるということである。

解き放たれたバトル

おそらくロッシのリタイアで最も残念なのは最も激しい優勝争いのひとつであり、近来まれな最高の最終ラップに彼が参加していなかったことだろう。マルク・マルケスはホルヘ・ロレンソとヴァレンティーノ・ロッシに食い下がり、そして2人を虎視眈々と狙っていた。ロッシのエンジンがブローした後、マルケスはロレンソに近づき始め、15周目には、アタックできる位置までやってきたのだ。

その時点でマルケスの中ではせめぎ合いがあった。去年彼が学んだのは、タイトルを獲りたければ転倒のリスクを冒してまで全力で優勝を狙うより表彰台を確保した方が良いということだ。しかし蛙の背中に乗った蠍のように、彼は自分の本能に逆らうことができなかった。残り5周というところでマルケスは自分が勝てる可能性があることを確信したのだ。

マルケスがアタックを開始する。レプソル・ホンダの優位性を活かしたそのアタックをロレンソがいなす。20周目、マルケスはスカーペリアで前に出るがアウトにはらんでしまい、ロレンソがトップを奪い返す。2周後、マルケスは1コーナーのサン・ドナートでアタックをかけるが、再びはらんでしまう。そして迎えた最終ラップ、争いが頂点に達した。マルケスがサン・ドナートでアタックしポッジオ・セコで前に出たのだ。

しかしロレンソは息の根を止められたわけではなかった。彼は250時代の自分がささやくのを聞いたのだ。彼がマルケスに反撃したのはビオンデッティ。2005年にアレックス・デ・アンジェリスにアタックを仕掛けたまさにその場所である。ロレンソは息をのむような動きで前に出る。しかしマルケスがすぐに反撃する。2台は正気と狂気の狭間で熾烈な争いを繰り広げていた。

最終コーナーであるブチーネに先に入ったのはマルケスだ。しかしロレンソは自分のヤマハがどこでホンダに勝てるかをわかっていた。加速競争に打って出たのだ。わずか0.019秒差でロレンソは勝利を手にした。最高峰クラス史上、7番目の僅差である。

ファンの信じる神話に歴史的裏付けはない

この最終ラップはホルヘ・ロレンソにつきまとう一つの神話に終わりを告げることにもなった。ロレンソは確かに速いが観衆の心を奪うような接近戦ができるライダーではないと難癖をつけるファンもいる。しかし彼らが250時代のロレンソを見たことがあるなら、彼はやられたらやり返すライダーだということを知っているはずだ。MotoGPでもロレンソが戦いに尻込みするようなライダーではないという事例は枚挙にいとまがない。

2009年のバルセロナでロレンソは素晴らしいバトルの末にヴァレンティーノ・ロッシに敗れているが、この時もロッシに常に戦いを挑み続けていた。ロッシは勝ちはしたがこれも最終コーナーでかなり無理をしたからなのだ。去年のロレンソはフィリップアイランドでロッシ、マルケス、アンドレア・イアンノーネの4台でのスリリングなバトルを繰り広げいるし、セパンでは一度にドゥカティの2台を抜くという大胆なところも見せている。

ロレンソはバトルができるというだけではない。彼自身がプレスカンファレンスで指摘している通り、そもそも効率的に勝てるならなぜその道を選択しない理由はないということだ。「もしスタートがうまくいって1周目も2周目も完璧に走れて、それならそれを活かさない手はないですよね?」。やや持って回った言い方だがその通りだ。「今日のレースを見てもらえばわかってもらえると思いますけど、完璧なペースで走れなくてもポールからスタートできなくても僕は勝てるんです」

ホンダには助けられた

とは言えロレンソの勝利の少なからぬ部分にHRCの助けがあったとは言えるだろう。ホンダRC213Vの弱点がまたもあらわになってしまったのだ。ロレンソのM1はマルク・マルケスのレプソル・ホンダを簡単に抜いていた。マルケスはロレンソをきちんと抜くのに5周もかかって、しかもリスクを冒さなければならなかったというのにだ。マルケスはホンダのせいで負けたのかという質問に対してはややはぐらかした答えをしている。「パルクフェルメに入ると中本さんやホンダのスタッフが、良いレースをありがとうと言ってくれました。みんな僕たちが苦労していたのは知っていますからね」

マルケスはそれでも問題の所在についてははっきりと口にしている。「最終ラップは本当にいい走りができたんです。いつもの通り接近戦になったら僕は強いですからね。でも今回はストレートで負けてたんです。こんなことはなかった。今年のカタールとここの2回しか経験したことがないんです。でも最終的に自分たちが現時点でどこが弱いのかはわかりましたからね。これから改善していきますよ」

困りごとがたくさん(→YouTube)

イタリアの名誉を救ったのはアンドレア・イアンノーネだ。しかしワークスドゥカティに乗る彼は明らかにがっかりしていた。クラッチの問題がせっかくのフロントロースタートを台無しにし、1周目で8番手に沈んでしまったのだ。ゴール時点では3番手まで挽回はしたがトップから5秒遅れで終わっている。

イアンノーネは表彰台を獲得したことは喜んでいる。しかしそれ以上の可能性もあったと考えているのだ。「残念なことに今日はスタートが大問題でしたね。本当にがっかりですよ。今週末はすごくいける感じだったんですから」。イアンノーネは優勝争いも考えていて、実際レースの最終ラップでファステストを記録しているのだ。しかもそれはラップレコードに迫るものだったのである。実際優勝争いができるペースだったのだ。スタートでクラッチに問題が出たことでそれができなかったに過ぎない。

マーヴェリック・ヴィニャーレスも似たようなトラブルに見舞われている。彼も相当悲嘆に暮れていた。電子制御トラブルのせいでスタートで順位を下げてしまったのだ。何がそのトラブルの原因かはわかってはいないが、彼はピットレーン用スピードリミッターのスイッチを触ってしまったかのようだと言っている。「どういうことなのかはわかりませんがマシンが失火しするようになって、それでみんなが僕を抜いていったんです」と彼はMotoGP.comに語っている。「スタート自体は良かったんです。マルクに並べてましたから。でもその後みんなに抜かれちゃったんです」

ギアチェンジをするとパワーが戻ってきて、ペースが戻ったとのことだ。問題は11番手にまで下がってしまったせいで、前に行くのに苦労したことだ。彼はそれでも精一杯がんばりはしたが、6位に上がるまでのバトルでタイヤを使い切ってしまっていた。「本当に悲しいですね。だってこのレースでは表彰台争いができたはずだったんですから。みんなを抜いていったらホルヘやマルクと同じペースで走れたんです。だからいいスタートができたら彼らとバトルができたでしょうね。でも結局序盤でタイヤを使い過ぎちゃったんです。誰かを抜こうとしたり、速く加速しようとしたりしてね。それでタイヤを使い切っちゃってそれ以上順位を上げられなかったんですよ」

明るい側面

同時に書いておかなければならないのはブラッドリー・スミスとダニオ・ペトルッチのバトルについてだ。スミスは満足していたし2015年のレベルまで持ち直してきたことにほっとしてもいた。彼もチームもマシンとミシュランをやっと使いこなせるようになったのだ。ペトルッチはテストで骨折した右腕はまだ完調ではないにもかかわらず今シーズンの(やっと)2戦目となる今回、かなり良い成績を残せたことが嬉しそうだった。彼はツナギの袖と腕の間の隙間を指さしていた。これが彼の直面する最大の問題で、しかもいちばん言いたかったことでもあったのだ。

エンジン、抜き合い、失望といった諸々のせいで、いちばん大事なことがかすんでしまった。今年初めてタイヤについて語ることが無かったということである。ミシュランがいい仕事をしたとか、しなかったとかいう話だ。MotoGPレースのタイムは記録を破っている上(これまでの最速レースより1秒縮めている)、ポールタイムもラップレコードも100分の数秒ほどまで迫っていた。レース中にタイヤがらみのクラッシュはひとつもなかった。これが完璧に普通のレース週末というものだ。ミシュランがここまで成し遂げたことを過小評価してはならない。

Moto2、Moto3も前座というには素晴らしすぎた

ムジェロでは他にも2レース開催されている。そしてどちらも言及すべきレースだった。Moto3ではいつものムジェロの通りとんでもないレースだった。大集団が勝利を巡って争い続けたのだ。その集団バトルは驚きと失望に満ちていた。しかし結果的に勝利したのは驚きの欠片もないライダーだった。ブラッド・ビンダーが三連勝を飾り、タイトル争いのポイント差をさらに広げることになったのである。

イタリアの大観衆は大いに楽しみ、そして同時に喜ぶこととなった。レース中、強さを見せつけていたロマーノ・フェナティがチェーントラブルでリタイアした一方で、ビンダーと共に表彰台に上がった二人は共にイタリア人だったのだ。17歳のルーキーであるファビオ・ディ・ジャンアントニオは素晴らしいレースで初表彰台を手にした。そしてペッコ・バニャイアはマヒンドラを3位に入れて見せたのだ。

Moto2のレースは非常に奇妙で、しかもスリリングなものだった。ヨハン・ザルコがロレンツォ・バルダッサーリを負かして今年の初優勝を飾ったのだ。サム・ロウズはトップを走っていたのにレースが中断されたことにいらついていたが、結局3位に入り、ランキングトップの座を守ることとなった。

Moto2は10ラップのスプリントレースとなったのだが、その前のクイックスタート手順は大混乱だった。チームがルールに従わず本来送り出してはいけないタイミングでライダーを送り出してしまい、さらにレースディレクションはチームからの抗議に対して適切に対応していなかった。しかしこれは別の記事にまとめるべき話だろう。それはまた別の日に。
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いやぁ、しかし鈴鹿のレイニーvsシュワンツを思わせるすばらしいレースでしたね。しかも実にクリーンでした。これにロッシがからんできて、みんな熱くなってクリーンじゃなくなるのも、それはそれで面白いですが。

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コメント

喜びの時が過ぎたら不安は、むしろヤマハ側の方にあるのかもしれませんね。
多少加速が悪くとも表彰台に上がったりポイントは取れる筈。
でもエンジンがレースで壊れたらノーポイントですもんねw
しかもそれがファクトリーの二台でタイトルコンテンダーの二人。
テック3のサテライト車よりエンジンを回す方向だったんでしょうか。
ムジェロはシーズンで一番エンジンに厳しい場所かもしれませんが、モテギとかも厳しいのかもですね。
また単純に比較はできませんが、昨年に比べで2分半もレースタイムが短縮されているそうで、これも原因にあるのではないでしょうか?


投稿: motobeatle | 2016/05/26 15:37

ホルヘの優勝は素晴らしいの一言!2013年イギリスに匹敵するくらいの激しい勝ちっぷりでした。ロッシは残念でしたが、優勝できたかと言えばそうでもないと思います。と言うのも、抜きたくて色々アクションをしていたが、ホルヘのブレーキングが深すぎて抜けなかった。そう、今回のホルヘはいつものカミソリ旋回力を捨ててブレーキングに特化したと記事で読みましたので、それが活かされたのだと思います。実際ムジェロでコーナリングでマルケスに詰められていくのを見て「おかしい!」と感じていたのでレース後のこの記事を読んで妙に納得できました。次も得意コースなので、バトルホルヘも最高だけど、ブッチギリホルヘでお願いしたいです!

投稿: エフ | 2016/05/26 17:50

エフさんにガチで御意~♪

投稿: りゅ | 2016/05/27 05:41

>motobeatleさん
 エンジンはちょっとやばい感じですねえ。もてぎあたりより高速コーナーとロングストレートでエンジンには厳しそうです。

投稿: とみなが | 2016/05/27 22:00

>エフさん
 ドゥカティ移籍前にドゥカ乗りの準備をしているのでしょうか。それはそれで楽しいです!

投稿: とみなが | 2016/05/27 22:01

>りゅさん
 またこんなレースが見たいですね!

投稿: とみなが | 2016/05/27 22:02

決してライダーを責めているのではないですが、もう一つ言うとマルケスのエルボーパットが取れたロレンゾとの接触は本当に危険だったと思います。
ホームストレート350km/h近くでの接触。
一歩間違えば大惨事、死んだっておかしくありません。
あれはある意味で警告と言える出来事だったとのではないでしょうか?
もう本当に最高速に歯止めを掛けないと絶対にダメだと思いますね。

投稿: motobeatle | 2016/05/28 01:03

>motobeatleさん
 エルボーパッドがとれたのはロレンソがシフトミスしたからという記事も訳しました〜!

投稿: とみなが | 2016/05/31 22:48

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