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公式プレビュー>アルゼンチンGP2016

ヤマハドゥカティ(英語)ホンダスズキ(英語)アプリリア(英語)

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4月16日靖国神社フリーマーケットに出ます(予告)

まるで断捨離でもしているかのようですが、4月16日10時〜15時、靖国神社のフリーマーケットに出店します。(雨天中止)

お値段はこれから考えますが、基本的に使用感があるものが多いのでかなり安いはずです。

<出品物リスト(予定)>

ーレース入門にいかが?
○MFJ公認革ツナギXXL(178cmで丁度いいけど体重75kgだと胴回りはぶかぶか)
○レーシングブーツ(XPD)
○アライRX-7RR Mサイズ(ほとんど使ってないですよ)

ー超暖かいバイクウェア上下(←目玉!)
○カドヤのスイスアーミージャケット(スイスアーミーって言ってますけどスウェーデン陸軍バイク部隊のジャケットのレプリカ)
○そのスウェーデン陸軍バイク部隊のパンツ(本物)

ー初期(80年代後半〜90年代前半)ハロルズギア諸々(←目玉!!)
○例のベスト
○ザルツレザーのジョッパーズ
○ザルツレザーのロングブーツ
○オイルドレザーのショートブーツ
○コットンジャケット
○コットンジョッパーズ(2種)

ーバイク用品
○FCRのジェット類
○パークリとか

ーデアゴスチーニのチャンピオンバイクコレクション
○あんまり興味のない最近のやつがたくさん放出されます

−スカパー!受信セット
○アンテナ
○チューナー
○ケーブル(10mくらい)
○BS/CSブースター

−古本諸々
○自動車関係
○SR関係
○その他バイク関係(ライダースクラブのライテクハンドブックとかBIG SINGLEとか、ライテクDVDとか)

−その他ガラクタ
○PS1とかPS2とか
○海外で買ったけど結局着てない三揃えとか
○はかなくなった靴とか(わりときれいなもののみ)

祈好天!

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FX選定委員会(割と事後申請)

例によって委員長とみなが、副委員長マダム。
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副委員長「えー、なんだかうちに見慣れない車があるようですが?」

委員長「あ、イプシロンの車検が来たので代車ですよ」

副委員長「ああ、なるほど。で?」

委員長「で、って?」

副委員長「で?何か言うことは?」

委員長「ん?」

副委員長「何か言うことは?」

委員長「あ…、代車ってのは一部本当で一部嘘です…」

副委員長「で?」

委員長「あ…、あぁ、で、ですね、戻ってくるのはイプシロンじゃない車でして…」

副委員長「知ってた」

委員長「え?」

副委員長「だって、なんだか車のホームページ見ながらにやにやしてたじゃん?」

委員長「あ…」

副委員長「で?」

委員長「あ?」

副委員長「で、どんな車なの?」

委員長「あ…、それは来てから…」

副委員長「ふーん」
============
とみなが、そしてFXの運命やいかに!

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SRを手放すことにしました

というわけで今はオレンジブルバードにおいてありますので、興味のある方はお問い合わせくださいな(お値段未定)。

仕様の詳細はこちらをご参照下さいませ。

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炊飯器!みなさまありがとうございました!!

Kampa!で皆様からいただきましたご寄進により炊飯器が新しくなりました!!

お釜はカーボン削りだし!なんだかわからないけど超かっこいいです。

ほんとうにありがとうございました。

これからもSRダンディ別館をよろしくお願いします。

Suihanki


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Z席へのロッシ応援席設置についてツインリンクもてぎにお手紙だした

東京モーターサイクルショーで今年もMotoGP日本ラウンドのチケットが事前発売されています。しかも去年はできなかった(一昨年はできた)ピンポイントの座席指定も可能となっています。
ちなみに私はZ4のかぶりつきを確保しました(いちばん狙っていた席は14時にはなくなっていたのも面白かったですね)。

しかししかし、今年の最大の驚きはZ席にロッシ応援席を設置するというお知らせです。もちろんいい意味で驚いているのではないです。むしろあまりのことに呆然としたというのが正直なところです。しかも今のところZ3が全域確保されてしまっていて、事前購入ができないことを考えると、おそらくそのあたりに設置されるのではないかと思いますが、Z1とかならともかくZ3がまるまる一般には買えない席になるなんて!!

そもそもZ席というのはいろんなライダーのファンが自由な気持ちで観られるのが良かったのに、たとえば全員で旗を振ったり、大フラッグを飾ったりといった、そういう集団行動が苦手な人たち(私がそうなんですが)にとっての最高の観戦場所だったのに、それを特定のライダーのために確保してしまうとは何事?と思うのです。

6月4日が一般発売で、その1か月程度前にはある程度席が確保されるのかなあと思うので、考え直してもらうなら今のうちだと思い、ちょっと以下のような文章をツインリンクもてぎのお問い合わせフォーム(2.モータースポーツチケットに関するお問い合わせ)から送ってみました。

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Z席へのロッシ応援席設置について(設置場所の再検討をお願いいたしたく)

ご担当者様

モーターサイクルショーにてMotoGPチケット事前販売で今回Z席にロッシ応援席を設置するご予定であると知りました。

私はもてぎで開催される世界グランプリは初回以来常にZ席で観戦している者です。
思い起こせばまだ自由席だった時代、今で言うZ2のいちばん前のぬかるんだ土手席を確保するため開門2時間前から東ゲートに並んでいたほどのZ席好きです。

Z席の何より素晴らしいところは、初回開催から常に見巧者のGPファンが集まっていたところです。こう言っては失礼ですが、オーバルのためにコースが遠く2輪レース観戦には比較的不向きなツインリンクもてぎですが、コースが近く見える、しかもすばらしいバトルが展開されるのが正しくZ席で、それをいち早く察知したファンが集まる場所となっていました。
そのおかげで、いろいろなライダーのファンが自由な気持ちでレースを観戦できる素敵な席になったのだと今でも思っております。

さて、今回のZ席に設置されるロッシ応援席ですが、先に挙げたようなZ席の魅力を減じることになると懸念し、できましたらこの案はご撤回いただき、V席あたりの設置をご検討いただき、Z席を長らく楽しみにしているファンへのご配慮をお願いいたしたく筆をとった次第です。

理由は以下の通りです。

(1)繰り返しとなりますが、Z席は様々なライダーのファンが、レースの最大の見所のひとつである90度コーナーに集まることで、独特の良い雰囲気を醸し出していたが、特定のライダーの応援席を設置することにより、その雰囲気がなくなってしまう可能性がある
(2)そもそもZ席は常に満席であり、もちろんロッシファン以外の多くのGPファンが席を確保したいと強く思っているにもかかわらず、それを排除することになってしまう
(3)海外のロッシファンのマナーの悪さ(表彰台ライダーへのブーイング等)と同じことが出来したら、それを隣で観ていなければならないはめになると思うととても切ない(まあ日本のファンはそんなことはないと信じたいですが、集団行動における日本人の予測不可能性や大治郎ノリック応援席のいささかよろしくないマナー等を考慮すると懸念がぬぐえません)
(4)今回の事前販売で座席表を拝見させて頂きましたが、おそらくZ3あたりへの設置をお考えかと存じます。しかしZ3席は90度コーナーを目の前にするZ2席、スリップの奪い合いの結果が見られるZ4席の両者のいいところを兼ね備えたすばらしい席であり、これを特定ライダーのファンのためにのみ確保するのは、GPを愛する人々をないがしろにすることになる(私はないがしろにされたと思っております)

また、Z席以外にロッシ応援席を確保することで、Z席満席+αの販売数を見込めるというメリットも御社にはあるかと存じます。

もちろん決して収益事業とは言えないだろうGP開催をこれまで続けてきて下さったことには感謝してもしきれません。
ただ、それだけにファンがサーキットに戻りつつあるここ数年の勢いを減じさせないためにも、再び誰かを無理矢理にでも連れて行って感染沼にはめたい!と思わせるようなそんな雰囲気を維持できるZ席を作り上げたく、心よりお願い申し上げる次第です。
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もし何か反応がありましたらみなさまにもお知らせいたしますよ。

<追記>
ツインリンクもてぎからの丁寧なお返事に関してはこちら

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ホルヘ・ロレンソのひみつ

なんかひらがなにすると「ウルトラ怪獣大図鑑」っぽいですが、Motor Sport MagazineでMat Oxley氏がカタールでめっぽう強かったロレンソの分析をしています。
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なぜ日曜のロレンソはあれほど速かったのか?ここに一つの推論がある…。

人間の脳は素晴らしいものだ。少なくとも素晴らしい脳を持っている人が確実にいる。何十億人の中でもとりわけ素晴らしいのがMotoGPのトップライダーたちだ。彼らはマシンから多くのことを感じ取り、私たちには、そして他のレーサーがとてもできないようなことをバイクでやってのける。

カタールの週末、私はロレンソが他には一人しかできないことをやっているのを何度も目撃した。ほとんどのライダーはミシュランのフロントをやや神経質に扱っていた。特にコーナー進入時の中途半端なリーンアングルでのトリッキーな場面ではそうだ。一方ロレンソは完全にタイヤを理解し、そして自身の心と体を完璧にフィットさせタイヤの性能を存分に引き出していたのだ。

ミシュランのフロントタイヤには瞬間的に荷重が抜けてグリップを失うことがあると何人かのライダーがいっている。あるエンジニアはこう説明する。タイヤにはその性能を発揮するのに鍵となる部分がいくつかあって、最高のライダーだけがこういう部分を発見してそこを最大限に活かすことができるのだそうだ。

タイヤとスロットルは全く違うものだが、ここでスロットルを例にとってみよう。2st500cc時代、ホンダのNSR500が何年も君臨していたが、これはスロットル特性がリニアだったからでもある。ライダーが2%スロットルを開けると2%トルクが増す。1.5%や2.5%ではない。おかげで自信を持ってコーナー脱出で加速することができ、スピードも稼ぐことができるというわけだ。

ミシュランのフロントはライダーがコーナー進入でマシンをバンクさせるときリニアに接地面が増加するようには見えない。そこで賢いライダーは接地面が最高の状態になるようにしているのである。

カタールでのロレンソは他のライダーと同じようにコーナーに進入していた。しかしクリッピングの直前、トリッキーな領域を過ぎたところでさらに彼はマシンに力を加えバンク角を深めることでマシンの旋回性を高めていたのだ。これが彼の速さの最も重要な部分だ。他にこれができていたライダーは私が気付いた中ではマーヴェリック・ヴィニャーレスだけである。

もちろんバイクレースの最も素晴らしいことのひとつは問題解決の方法がひとつではないということである。マルク・マルケスはミシュランに適応するために冬期テストの間中スムーズな走りを追求していたがラップタイムはついてこなかった。そこで彼は再びワイルドなスタイルに戻り、ぎりぎりのスライドをみせるようになっている。マルケスも「何十億人に一人クラブ」の会費は納入済みだ。そして彼はミシュランのフロントの限界を理解し、コーナーに向けてスライドしていくのである。そしてそのおかげで彼はさらに鋭角なコーナリングラインを通ることができるのだ。

こうしたことが彼らと特別なライダーにしているのである。彼らは究極の限界のコントロールでサーキットを周回するのだ。その時彼らの精神は今まさに起こりつつあることを感じ取り、両輪に、ブレーキレバーに、スロットルに極めて正確な力を掛けるための体の動きに集中している。

別のエンジニアが私に話してくれたことがある。彼の担当するライダーがロサイルのあるコーナーの立ち上がり加速でマシンの向きを変え、そして次のコーナーに飛び込んでいくときの話だ。加速しながらマシンを切り返すとき、そのライダーはフロントの接地面が小さくなりそして一瞬だけ広がった後に再び小さくなるのを感じているという。彼はそのほんの少しの違いを感じ取っているのだ。私たちのほとんどにはその違いはわからない。そして彼は何が起こっているのかを理解してその瞬間を速く走るために利用しているのだそうだ。1ミリ秒だけスロットルを緩めてまたスロットルを開ける。彼のエンジニアはその動作がライバルより1フィートか2フィート前に行くのに役立っていると推測しているという。

こういう微妙な作業をMotoGPライダーは追求しているのだ。彼らが力を注いでいるのは1/10秒や1/100秒ではない。1/1000秒を縮めることなのだ。

そして今年のレースのゴールタイムは去年より7秒早いという結果となった。タイヤと退化した電子制御が実践に使われたのは今回が初めてであるにもかかわらずだ。
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タイヤの接地面積の変化を感じ取ってスロットルを一瞬緩める?なんという世界(@ー@)。

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MotoGPレースディレクターがMoto2のフライング問題について説明

論議を呼んでいる昨日のカタールGPのフライング問題。これについてレースディレクターのマイク・ウェッブ氏が語っています。MCNより。
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昨日カタールで行われた開幕戦Moto2クラスでフライングをしたと見なされる多くのライダーへのペナルティが一貫していなかったという問題について、MotoGPレースディレクターのマイク・ウェッブが説明してくれた。

チャンピオン候補のサム・ロウズ、アレックス・リンス、ヨハン・ザルコといったライドスルーが科せられたライダーから、コース上では2番手でゴールしたフランコ・モルビデリが20秒の加算であることについて抗議の声が上がっている。

しかしMCNからの質問にe-mailで今朝返答してくれたマイク・ウェッブは非を認めた上で、ペナルティが一貫していないのは技術的問題だったと教えてくれた。

「フライング確認用カメラの録画・再生システムに技術的な問題がありました。正確に表示されない映像がいくつつかあり、それでも6人のフライングは確認できたので、すぐに彼らには知らせてライドスルーペナルティを科したということです。
 システムが正常に動くようにしてからさらに2人のフライング(モルビデリとコルテセ)について確認できました。しかしそれには時間がかかってしまったのです。ルールではライドスルーは残り4ラップになる前に科すことと、またライドスルーが不可能な場合は20秒が加算されることとなっています。
 20秒というのが全サーキットでライドスルーと同等になるわけではないことは認識していますので、GPコミッションにこの件について検討するよう依頼しています」

しかし彼はスタートに関する他の問題、具体的には、ライトが正常に機能していないライダーがいるということ、フライング的動きをしたライダーの中にはそれで優位になっていない者もいるということだが、これらについては検証するには情報が足りないということも強調している。

「ライトが点滅していたというコメントも聞いていますが、ビデオを観る限りは問題はありませんでしたし、後から試してみましたけど誤作動させることもできませんでした。赤色灯の点灯時間も確認しましたが3秒ジャストで、これは規定通りです(ルールでは2-5秒の間)。
 フライングの定義は、赤色灯が消える前に前方に動くことです。これは事実ベースで判断され、それで優位になったかどうかは関係ありません。赤色灯点灯中に僅かに前方に動いてまた止まって、消えるまで静止していたライダーについては優位になったかどうかの判定をします。
 このケースではどれくらい前方に動いたか、つまり実際にスタートした時にどの場所にいたかが問題となります。カタールでペナルティ対象となったフライングはすべて『事実として』ライトが消える段階で前方に動いているということです」
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あー、機械の故障じゃなあ…。これすぐに発表すれば良かったのに。

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2016年 カタールMotoGP日曜まとめ:Moto2の大混乱、そして新時代の幕開け

ロレンソが素晴らしい勝ち方をしたカタールGPのまとめをMotoMatters.comより。
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「貴殿が興味深い目に遭いますように」という偽の中国の呪いそのままのレースとなった。2016年の開幕戦は「興味深い」と呼ぶにふさわしい出来事に満ちていた。字義通りの意味でも、上述の呪いという意味でもだ。カタールでの3レースはすべてスリリングで緊張感に満ちており、見応えがあり、そしてとんでもなく奇妙なものとなった。

どこからはじめたらいいだろう。最初のレースがいちばん普通だった。相変わらずのMoto3レースだったということだ。ファビオ・クァルタラロといったチャンピオン候補を含む8人のライダーによる激しい戦いが最後まで続いた。ニッコロ・アントネッリが最終的に0.007秒差でブラッド・ビンダーを下して優勝することになる。

Moto3のスリップストリームで賭けに

ビンダーがロマーノ・フェナティとともにレースのほとんどを支配していた。そして最後の数周は優勝狙いの走りに切り替える。最終コーナーからフィニッシュラインまでの走り方の選択肢は二つ。どちらもリスクのあるものだ。ひとつは最終コーナーを他のライダーの後ろについて優勝に向けてスリップストリームで加速する、もうひとつは最終ラップの早い時点で後ろとの差を広げスリップストリームを使わせないようにするというものである。ビンダーは後者を選び、そしてそれは成功するように見えた。

もう少しのところだったのだが、しかしギャップは十分ではなかった。ニッコロ・アントネッリが今週末を通じてみせた走りにふさわしい、そして印象的な勝利をかざったのだ。サーキット入りしたときには熱があり、なんとか人間らしい気持ちで走れるようになったのは日曜になってから。プラクティスの転倒で骨折した鎖骨の問題もあった。アントネッリは転倒が多くそれが彼の弱点だったが、カタールでは転倒も彼の走りに影を落とすことはできなかったようだ。

トップグループで最も輝いたのはロマーノ・フェナティのチームメイトである16歳のルーキーそしてやはりVR46ライダース・アカデミー出身のニコロ・ブレガだ。ブレガはFIM CEVからMoto3にやってきた二人のルーキー、アーロン・カネット、ホアン・ミルの二人と共にプラクティスから目立っていた。しかしその二人のスペイン人とは異なりブレガはトップグループに残り表彰台も狙える状況だった。ブレガは将来の大スターとなるかもしれない。

Moto2の大混乱ーしかも良くない意味で

Moto3のレースが「相変わらず」だったのに対してMoto2のレースはその正反対だった。集団フライングのせいでいつまでも状況が整理されないままレースが混乱してしまったのだ。最終的に8人のライダーがペナルティを科せられた。その内7人はグリッドの上位8人の中から出ている。サム・ロウズ、アレックス・リンス、ヨハン・ザルコ、マルセル・シュロッターの3人は早い段階でペナルティを科せられ、2周以内にピットスルーをこなしている。1周後かそのもう少し後、中上貴晶とロビン・マルハウザーにも同じようにライドスルーペナルティが命じられ、(中上は決められた危うく周回内にピットに入り損ねて失格となるところだったが)規定通りに彼らもピットスルーを行った。

理解できないのはフライングしたかどうかわかりにくい4人が最初にペナルティを科せられたことだ。ロウズに至っては動いているかどうかもわかりにくい。ライトが消える前にフロントホイールを白線が載るかどうかくらいだったのだ。リンスの動きはもう少し大きかったが、明らかに止まるためにブレーキをかけている。ザルコもはっきり動いているが彼も止まろうとしている。

もっともはっきりとルールを破った2人にはレースの最後になって初めてペナルティが科せられている。その2人、フランコ・モルビデリとサンドロ・コルテセのフライングはかなりのものだった。もっともモルビデリはブレーキもかけているが。コルテセはお構いなく走り続けかなりのアドバンテージを得ている。にもかかわらずレースディレクションがその二人を審議に掛けたのは30分後であり、ペナルティを決定するまでにさらに10分かかっている。結果、ライドスルーには遅すぎることとなり、かわりに20秒加算のペナルティとなったのだ。

誰が看守を監視するのか?

今回のペナルティに関しては頭を抱えたくなるほどの間違いが満載だ。まずMotoGPルールブックには、フライングしたライダーにはスタートから4周以内に告知されなければならないと書かれている。明らかにモルビデリとコルテセに関してはこれに違反している。彼らがペナルティを科せられたのは残り1周というところなのだ。ではこのタイム加算というペナルティはルールに則っているのだろうか?レースディレクションは例外的な状況に対してのルール解釈に関してはかなりの裁量権を持っている。今回の件もその範囲内と言うことになるのだろう。しかしこれほど決定が遅れたというのは相当奇妙なことだ。唯一考えられるのはどこかのチームがモルビデリとコルテセにペナルティが科せられないことに抗議したということだ。レースディレクターのマイク・ウェッブからはコメントをとることはできなかった。またレースディレクションもプレスリリースを出していない。つまり現時点では推測するしかないということである。

モルビデリとコルテセへのペナルティが遅れたせいで不公平な状況になってしまってもいる。2人は20秒加算ということだったが、序盤でペナルティを科せられたリンス、ロウズ、ザルコはライドスルーにそれ以上の時間がかかっており、順位はモルビデリより後ろになってしまった(訳注:公式結果はモルビデリ7位、リンス8位、ロウズ9位、ザルコ12位)。リンスのライドスルーには23秒程度かかっているが彼は8位。最終結果のモルビデリとの差は1秒に満たない。ロウズも同様であり怒って当然である。彼のライドスルーには25秒かかっており、モルビデリとの最終結果の差は2秒以内なのだ。ペナルティがなければリンスもロウズも優勝したルティからは2秒差であり、優勝争いができたはずだ。

問題はモルビデリとコルテセに科せられた20秒という数字がルールで決まっているということなのだ。ここには選択肢がなかったのである。ライドスルーにかかる時間が20秒より長くても短くてもこれしかないのだ。ヴァレンシアでは20秒は厳しすぎるだろうしルマンやセパンでは甘い裁定ということになってしまう。

疑問に思う人のためにFIM規定の35ページ目、1.18.14項(PDF)http://www.fim-live.com/en/library/download/57832/no_cache/1/をツイッターに上げてhttp://www.twitlonger.com/show/n_1sofeutおいた。ルール上は明確にに規定されている。レッドライトが消えるまでは動いてはいけない、ただしレースディレクションはライダーがマシンを止めようとしてアドバンテージを得られなかったのであればその規定を無視することができる、となっている。つまりモルビデリはフライングに気付いてマシンを止めようとしたし、それでアドバンテージは得られなかったと主張するのも可能ということだ。しかし同時にロウズと、おそらくリンス、ザルコについても同じことを主張できる。議論をmかきおこしたセパンから数えて2レース後の今回、レースディレクションが最も避けるべきだったのが、このルールに関する議論だったはずなのに。

これが新たな支配者?

Moto2の混乱の後に行われたMotoGPクラスのおかげで普通の状態に戻ったように見えた。実際その通りではあった。トップ6人の内5人は2015年のカタールのトップ6に入っていた。もしアンドレア・イアンノーネがクラッシュしていなければ6人が6人とも去年と同じということになったろう。その6人すべてがワークスマシンだった。しかし良かったのはマーヴェリック・ヴィニャーレスがスズキGSX-RRを駆って6位に入ったことである。おかげでトップ6は4者で分け合うことになったのだ。去年は3メーカーだったが。

ラップタイムは安定していたし予想外の出来事もほとんど起こらなかった。しかし退屈なレース脱退負うわけではまったくない。ミシュランタイヤと統一電子制御のどちらかでも欠けていたら実現しなかった新たな世界秩序を目撃することができたのだ。わたしたちはずっとこれを望んでいた。新たな支配者は去年とほとんど変わらないように見える。しかしほんの一刷毛違っている。そしてその一刷毛は磨き込まれていた。

ホルヘ・ロレンソは2015年と同じ力強さをみせた。去年と同じように十分な差をつけて優勝したのだ。これはもちろん簡単なことではない。しかしトップに立って以降の彼のペースは他のライダーにとってはかなり厳しいものだったのも間違いない。アンドレア・ドヴィツィオーゾ、アンドレア・イアンノーネ。ヴァレンティーノ・ロッシ。マルク・マルケスは全員ついていくことはできたが、しかし抜きにかかれるほど近づくこともできなかったのである。

残り2周というところになってロレンソはペースを上げた。2008年にケイシー・ストーナーが記録したラップレコードを破り、1分54秒台に入れてきたのだ。これはドヴィツィオーゾ、マルケス、ロッシにとってはかなりの痛手となった。そしてロレンソは勝利を確実なものにしたのだ。自分の力を証明するのにこれほど効果的な方法はないだろう。レース後、彼はこう言っている。「今日はコース上で充分語ったね」。そして彼にとってはこの勝利が自身のキャリアで最高のパフォーマンスだったとも言った。

命令を下す

ロレンソがドヴィツィオーゾとイアンノーネを抜いたそのやり方が今回の勝利のハイライトだ(もちろん彼が他のライダーのやる気をそぐようなペースで走ったことは除いてだが)。ヤマハM1はドゥカティと比べればストレートでのトップスピードは劣るが、ロレンソはデスモセディチのスリップストリームを活用してみせたのだ。これはマルク・マルケスが自分のホンダではできないと気付くことになったやり方でもある。そしてロレンソはドヴィツィオーゾも近寄せることはなく、結局彼らはマシンの馬力を十分に活かすことができなかっった。さらにロレンソはその時が来ると軽々と彼らを始末してみせたのだ。

ロレンソの勝利の鍵はタイヤの選択にあった。彼はハードタイヤを捨ててソフト側を選んだのだ。ウォームアップではハードを使っていたのだが、気持ち良く乗れなかったとプレスカンファレンスで語っている。彼はマーヴェリック・ヴィニャーレスがソフトタイヤを速かったのを見て賭けに出たのだ。そして彼の賭は見事に報われることとなった。

ドヴィツィオーゾは2位という結果に満足している。2015年終盤の長く困難な日々を思えば当然だろう。「去年は優勝争いをしていたんでみんな僕も速く走れるって期待してましたよね」とドヴィツィオーゾはプレスカンファレンスで言っている。「でもそれは違うんですよ。本当のところ、シーズンの終わり方が重要なんです。で、あんまりいい感じじゃなかったんですよね」。ドゥカティにとっての良いニュースはドヴィツィオーゾがマシンの基本に対して去年よりいい気分で乗れているということだ。そして彼はこの調子が続くことを願っている。

マルク・マルケスは3位について喜んではいない。むしろ仕方がない結果だと思っているようだ。ホンダRC213Vは加速に苦しみ、最終コーナーからストレートへの立ち上がりではドゥカティにもヤマハにも完全において行かれてしまっていた。去年のヴァレンシアの最終コーナーからの立ち上がりでロレンソがマルケスとペドロサに簡単に追いついていたときよりさらに問題が大きくなっているように見える。マルケスは昔のライディングスタイルに戻ったようだ。ミシュランに合わせるためにスムーズなライディングをする努力を放棄しているのである。マルクスにとっての良いニュースはそ、2015年にはうまくいかなかったし何度もレースでクラッシュしたそのやり方が功を奏していることだ。

三度目だからといってうまくいくとは限らない

ヴァレンティーノ・ロッシは4位に満足してる。これが精一杯だと言うことがわかっているのだ。ソフト側リアタイヤに賭けたロレンソとは違ってロッシはハードリアにこだわり、その性能を精一杯引き出してみせたのだ。しかしソフトを選んだとしても結果が変わっていたとは限らない。「リアタイヤの選択の方法はちゃんと理解しないといけないですね」とロッシは記者に語っている。「ソフトだからってもっとうまく戦えるかはわからないですから。僕とマルケスはハードを選んで、ロレンソやドヴィツィオーゾより苦労したみたいだけど、タイヤが原因かどうかはわからないですし。ソフトにしたらもっと遅かったかもしれませんよ」

ロッシの問題は切り札を持っていなかったことである。「残念なことに戦略を間違っちゃったんです」と彼は言う。「これ以上のことができなかったんですよ。だから速くは走れたけど、アタックを掛けられるほどじゃなかった。どのセクターでもどのブレーキングでも前のライダーの方が速かった。ついてはいけたけど、10mくらいは離れてたんです」。ついていけるていどには速かったが亜宅できるほどは速くなかったということだ。

にもかかわらずロッシは自分のレースに満足している。シーズンを戦う速さがあることがわかったからだというのだ。「それほど悪くないですね。トップから2秒遅れの4位というのは10秒遅れで2位とか3位になるよりいいですから」。彼が得意なサーキットもこれからやってくるわけでもある。

ワークスの現時点での序列

マシンの強さを比較するとしたら?まずヤマハM1が今シーズンも最高のパッケージだということだ。モヴィスター・ヤマハの2人がトップ4に入っているのだ。とは言えドゥカティとの差は縮まっている。デスモセディチGPSはまではブレーキングもコーナリングも改善差rた。そしてトップスピードは明らかに速いのである。

ホンダはまだ苦労している。戦闘力があるのはマルク・マルケスだけという状況だ。ダニ・ペドロサはロレンソから14秒遅れ、ジャック・ミラーとティト・ラバトは最後尾(まあプレスリリースのライターは「完走」と書いているが)でトップから40秒遅れだ。カル・クラッチローはペドロサについていけると思っていたが、タイミングループセンサー(訳注:コースに埋め込まれたセンサーの信号をひろう機械)の故障でマシンが迷子になってしまい、結局補正ができないままトラクションコントロールとエンジンブレーキのセッティングがコースの別の場所用のまま動いてしまったせいでエンジンブレーキが利かず、クラッシュすることになってしまった。

これもお馴染みの話だ。過去にはヤマハとドゥカティにも同じことが起こっている。どちらもマニエッティ・マレリのハードを長いこと使っていたのも同じだ。マレリの電子制御はコース上で位置を見失う傾向があり、コースのタイミングループを使用して位置を較正するのだが深刻なエラーを引き起こすことがある。統一ソフトウェア時代はこうしたバグがより多くの人に見えるようになったということでもある。

そしてスズキはどうか?マシンはかつての2スト500ccVツインを思い起こさせるが、むしろあの素晴らしいプロトンKRの2スト3気筒に近いかもしれない。スズキのマシンにはパワーがありコーナリングも素晴らしい。しかし馬力は問題となっている。マーヴェリック・ヴィニャーレスは記者たちに、加速でペドロサにおいて行かれたと語っているのだ。マルク・マルケスが加速の問題を抱えていたことを考えると憂慮すべき状況である。場所によっては最も遅いマシンよりさらに遅いというのは良い徴候ではない。

ミシュランは見事に仕事をした

ミシュランの最高峰クラス復帰についてはどうだろう?トップグループは去年より7秒早くフィニッシュしている上、ラップレコードも更新されている。これまでの記録はブリヂストンを履いたドゥカティでストーナーが2008年に叩き出したものだ。レース後のライダーのコメントは実にポジティブで、スポンサーに対する義務どうこうではなく心から喜んでいた。「正直ペースには驚いていますよ」とロッシは言っている。「だってすごくいいペースですからね。つまりミシュランがすごくいい仕事を慕ってことですよ。それに電子制御もね」

少々気がかりなことがあるとすれば20人の内15人しか完走できなかったことだ。5人がほぼ同じような状況でフロントのグリップを失ってクラッシュした。しかし誰もがミシュランの仕事を賞賛している。特に問題のほとんどがなくなったフロントタイヤについて褒めている。とは言えまだフロントにも弱点は残ってはいるのだが。タイヤにマッチしたセッティングを探し出すまでにはまだ時間がかかるだろう。何と言ってもMoto2のレース後にMotoGPライダーがきちんと走るのは今回が初めてだったのだ。脂肪分たっぷりのジューシーなダンロップはコースにかなりの跡をつけるのである。

電子制御−これまでと同じ

電子制御もよい仕事をした。これで習熟のために3レース分ということになる。まだ学ばなければならないことも多いし改善の余地もかなりあるが、全体としては統一ソフトウェアのせいで高まった負荷をタイヤは良く耐えたと言えるだろう。「タイヤと同じように電子制御も思っていたのと違いましたね」とロッシは言う。「もっと苦労すると思ってました。電子制御はタイヤほど良くなってはいなかったですけど、それでもかなりいい感じでしたね」

スコット・レディングの話を聞けば、どれほど改善の余地があるかわかるだろう。彼はレース前半では苦労することになった。チームが燃料を使わないようにパワーを絞ったからだ。「パッケージはいいんですけどそれを行かせなかったんです。後半からスイッチを切り替えてフルパワーで走ったんですけど、もし最初からそれができればもっち違う結果が出せたでしょうし、いい感じで前に行けたと思いますね」

こうしたことは既にワークスチームでは見つかっており、すでに解決もされている。データエンジニアがたくさんいて、テストやプラクティスのたびにすべてのデータをきっちり解析しているからだ。統一ソフトウェアのおかげでレベルが近づいたとは言え、まだワークスにはアドバンテージがあるのだ。

新時代のMotoGP開幕戦からわかったことは、みなが期待していたほどには変化はなかったということだ。時間を掛けてデータを観察し、レースを見返せば将来のMotoGPがどうなるかの手がかりが得られるだろう。来週はミシュランと統一ソフトウェアが最高峰クラスに何をもたらすのかについてじっくり検討する予定だ。
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こうした長文のための情報収集には資金が必要です。もし楽しんでいただけたのならMotomatters.comへのご支援をお願いします。サポーターになっていただくか、カレンダーをお買い求めいただくか、寄付をしていただくか、若しくはGoFundMe経由でご支援をいただければ幸いです。
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しかしロレンソのかっこよさったらなかったですねぇ。

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公式リリース>カタールGP2016

ヤマハドゥカティ(イタリア語←覚えてたら英語版に差し替えます)ホンダスズキアプリリア(英語)

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公式プレビュー>カタールGP2016

ヤマハホンダドゥカティ(英語)スズキ(英語)アプリリア(英語)

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2016年 カタールMotoGP水曜まとめ:圧政、封殺された言論、そして未知の要素

いろいろばたばたしている上にアイスランド呆けでぼんやりしている間になんだか開幕がやってきちゃいましたよ!
ってなわけでMotoMatters.comより水曜記者会見のまとめです。記者会見の全訳はいつものとおりmotofunk1さんの「気になるバイクニュース」でどうぞ。
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MotoGPファンに良いニュースと悪いニュースがやってきた。良いニュースは2016年シーズンがあと数時間ではじまるということ。カタールで日が落ちたすぐ後の午後6時にはMoto3クラスが走り始める。良いニュースはロサイル・インターナショナル・サーキットでシーズンが始まること。ここは高速コーナーと低速コーナーが絶妙に配分された歳以降に素晴らしい設備を持つサーキットで、しかもライダー、マシン共にきちんとテストを行っている。良いニュースは統一電子制御ユニットと統一ソフトウェアが導入されたこと。ワークスマシンはつばぜり合いを繰り広げるだろうし、ライダーの技量にゆだねられる部分も大きくなった。そして最高のニュースはMotoGPクラスがこれまでになく激しい戦いの場となったこと。お才能ある大ラーと様々なメーカーの戦闘力のあるマシンが顔をそろえた。Moto2も今年はここ数年で最も厳しい戦いとなるだろうし、Moto3にはとんでもない才能のルーキーが何人か参加し、これまた戦闘力のある既存のライダーたちに戦いを挑む。今年のレースは全クラスで素晴らしいものとなるはずだ。

しかし悪いニュースもある。とんでもなく悪いニュースだ。まずMotoGPファンには最も気がかりな天気だ。この2週間ほど湾岸地帯では雨が断続的に降っている。そして水曜は1日中雨だった。カタールはナイトレースとなるため雨が降るとコースはクローズされるのだ。照明が路面の水面で乱反射しライディングが不可能となるのである。現時点での天気予報は火曜までは雨が降らないことになっているが、しかしそれが的中するかどうかは実際にその日になってみないとわからない。

最悪のニュースは開幕戦がカタールで開催されることだ。その年の最初のレースが開催されるのはわずかな観客の前(ヨーロッパなら走行がない木曜でもカタールの決勝日より多くの人が集まる)。コースは砂漠の真ん中で砂やほこりがコースに舞い込み路面を覆う。これによりタイヤが消耗するだけレはなく、ライダーがラインをはずれるとひどい目に会わされることになる。サーキットの隣にあるのはロサイル・スポーツ・アリーナだ。このアリーナをはじめとするスポーツ施設の建設のために1200人の外国人労働者が死んでいる。そしてまだ多くが死ぬことになるだろう。サーキットに向かう途上でこうした労働者がバスに詰め込まれ、もらえないことも多い僅かな給料のために建設現場に向かうところを目にすることができる。彼らは逃げることもできない。カファラと呼ばれるこの国のシステムの下、彼らはパスポートを取り上げられ移動も、そして文句を言うことも許されていないのだ。

地質学的偶然

これほどMotoGPレースにふさわしくない場所は想像するのも難しい。2〜300万年前に死んだ豊富なプランクトンの層が腐敗し豊富な天然ガスを生み出す地層の上にこの国がのっているのは偶然に過ぎない。天然ガスは価値ある消費財だ。そしてそれがこの国の市民(住人全体の10%程度)に何十億ドルものtomiをもたらしたのもたまたまである。そして彼らの中から自分でサーキットを作り、毎年MotoGPの開幕戦を開催しようという気になるくらいドルナに金を払うことができるほどの金持ちが現れたのだ。もちろんMotoGPレース開催に倫理的な問題があるのはカタールだけではない。マレーシアやアルゼンチン、そして心から悲しいことだがイタリアやスペインでも政治的腐敗が横行している。しかしカタールほど人権が侵害され自由が抑圧されている国は他にはない。VPNを通さなければ何の罪もないグーグル検索ですら10%かそれ以上がこの国の検閲システムにひっかかり、なんの理由も想像できないのにブロックされるサイトがあるのだ。夜間開催という厳しいスケジュールと人権侵害のせいで私は家にいることを選ぶのである。

強権発動?

最近のカタールの検閲拡大に関する法律を見るにつけ、FIMが新たに制定した表現の自由を制限するルールの下で行われる最初のラウンド開催前記者会見の雰囲気が抑制的だったのもうなずける。ヴァレンティーノ・ロッシとマルク・マルケスが一緒に現れるのは2015年シーズンを偏執狂と陰謀論者の渦に貶めたあのセパンの木曜の記者会見以来にもかかわらず、なんのドラマもなく、問題発言もなく、のの知り合いもないものとなったのだ。南極のようにとでも言うべき雰囲気だったのである。ロッシもマルケスもライバル関係に関する質問はあいまいで月並みなコメントではぐらかし、お互いを努力して無視しつづけた。

カメラのスイッチが切られた後の自国メディアに対する二人のコメントですらよくせいてきなものだった。まあ公式会見よりはもう少し率直ではあったが。ロッシはここでもセナとプロストの例を持ち出し、イタリアメディアに対して、セナの偉大さを理解したのはずいぶん後になってからだと言っている。そして鈴鹿の1コーナーでプロストをはじき飛ばす大胆さを、そんなシチュエーションにはもうまきこまれないといいが、という前提付きで褒めた後、そうしたことが起きるのはスピードが速いせいだと示唆した。彼はこう言っている。「でもまあ全部うまくいくといいですね。コース上では尊敬しあうことが必要ですし。みんな自分のためだけにレースをしてくれるといいですね」

こんな風に火花が散らなくなったのはドルナのせいで口ごもるようになったからだろうか?ドルナも何か言ってはいるかもしれないが、最大の要因は彼らの雇い主だろう。ヤマハもホンダももうこの件に関しては火に油を注ぐような事態はさけたいのである。どちらも2015年の末に予定されていたPRイベントをキャンセルすることになったのだ。GPへの投資額を考えたら日本でこの事態が快く受け止められなかったのも当然だ。

変化が大きければ大きいほど変わらないことが見えてくる

ドルナの新しい寄生は功を奏したのだろうか?私は匿名を条件に大チームの内部にいる何人かにたずねてみた。新ルールは実質的には参加条件、要するにチームとIRTAの間(つまりチームと、彼らにグリッドに立つ権利を与える組織との間)の契約に関する部分にのみ限定されるということを彼らは教えてくれた。「誰もがそう思っていますが、これは去年のプレスリリースを受けてできたものですよ」と一人は言った。「ライダーには特に何も言ってないですよ。でもチームはちょっと慎重になってます」と言った人もいる。こう言っている人もいた。「『無責任な』という意味がどういうことなのかみんな探っているということですね。ドルナがどこかのチームに、これはルール違反だと言った時点で初めてどこが限界かわかるんでしょうね」

しかしその限界は既に試されている。「もし何か言われたら、すぐに昔のプレスリリースを引っ張り出して、これは『無責任』じゃなかったんですよねって言ってやりますけどね」と言った人もいるのだ。ドルナの非難を交わすためにそうした昔のリリースを使うのだろう。結局このルールはとんでもなくめんどくさいが、しかし同時に全く意味のないものと見なされているということだ。ルール(下記参照)にはペナルティは規定されていないために、どうやってドルナがルール違反を罰するか不明なままなのである。

要するに、参加条件をFIMのルールブックに記載しうるのは全く無意味だというのが全般的な見方のである。ある人はこう言っている。「このスポーツに難癖をつけようなんて誰も思ってないですよ。これで食べてるんだし情熱のもとでもあるんです。このスポーツが成功することが望みだし、この世界で成功することが望みなんですから。MotoGPに対してネガティブなことを言って得るものなどなにもないんです」。MotoGPは彼らの情熱である。これが一番だ。そして同時にビジネスでもある。そしてビジネスというものはその世界にとっても、そこで働く人々にとっても重要なものなのだ。

危険なライディングかどうかの判断がレースディレクションからFIM審判委員会の手に渡されたことについてどう思うかについての質問へのライダーたちの答えには笑いそうになった。記者会見に出席していた6人のほとんどがこの新ルールに驚いたものの、彼らはこれを良いものだろうと考えていると答えたのだ。MotoGPライダーの心理が垣間見えた瞬間だ。彼らはルールの詳細も知らなければ、気にもしていないのである。何が許されて何が許されないか、そしてそれがレースに勝つためにどう役立つかを知りたいだけなのだ。MotoGPで戦うには多大な酋長力が必要だ。そしてこの手のつまらない事柄は彼らの中に入り込む余地はないのである。

あいかわらずタイヤと電子制御

政治的な話はこのへんで終わりにしよう。レースのことも話題に上っている。再びホルヘ・ロレンソは今年から使われるミシュランタイヤと統一ソフトウェアのせいで去年より体力的に厳しいと言っている。さらに興味深いことに、彼はレース序盤からの逃げ切りというこれまでの戦略が使えなくなるだろうとも言った。ミシュランタイヤは温度の上昇が比較的遅く、冷えたタイヤで攻めすぎるとそのしっぺ返しを喰らうことになるのだ(ダニオ・ペトルッチがその一人だ。折れた3本の右中手骨を固定するために彼の体には3枚の金属板と12本のネジが埋め込まれている)。

戦略の再考を迫られているとロレンソは言った。本当かどうかはこれから3日間のタイムチャートディーシー画わかるだろう。ロレンソがブリヂストンのときと同じようにピットをでてすぐに全開で走れるようなら、まだその戦略は生きているということだ。

水曜にはまたスコット・レディングがタイヤの保ちについて発言している。いつもMotoGPはMoto2レースの後に行われる。600ccマシンが路面にタイヤの層をつくるのだ。「ダンロップだと感触に影響があるでしょうね」とレディングは言った。彼がカタールテストでレースシミュレーションをしなかった理由の一つがこれだ。彼は古いタイヤで周回を科せ寝ることに集中したのだ。「タイムは気にしないことにしてたんです。そんなことをしたらレース中になんでそのタイムが出せないんだ?ってなりますからね」

真実はそこにある:コース上だ

もちろんこれは水曜の話、つまり推測に過ぎない。誰もが統一電子制御がレースを接戦にしてくれると考えている。誰もがミシュランが誰が速くて誰が遅いか決めると考えている。誰もがチャンピオンの可能性は多くのライダーにあると考えいてる。当然だ。テストはレースとは違う。テストには激しさも競争も勝利への渇望もない。ヴァレンティーノ・ロッシがうまいことを言っている。「テストは大事ですけどレースのある週末は違うんです。全ライダーがそれより少し言い走りをする。そして少しそれより力を出せるんです」。木曜になればライダーにどんなことができるか目の当たりにすることになる。その時すべてが明らかにされるのだ。
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公式発言に関する新ルール

1.11.4.1 チーム及びライダーによる公式発言

a) チーム及びライダーは公式の場での発言やプレスリリースにおいてMotoGP世界選手権を傷つける、または貶めるような発言をしてはならない。従って全ライダー、全チーム及びチーム管理者、チームの構成員、チームの代理人はMotoGP関係者の合法的な利益を阻害するような発言をしてはならない。またMotoGPおよびモータースポーツの発展を阻害するような発言をしてはならない。

b) MotoGP関係者の合法的な利益を阻害するような発言をしてはならない。またMotoGPおよびモータースポーツの発展を阻害するような発言を以下に例示する。
・メディアに対する、MotoGP関係者を無責任に攻撃し、非難し、名誉を毀損しし、または傷つけるような公式発言
・チームの構成員、ライダーが知っている、または当然知っていると推測される公式発言で、モータースポーツ及び/またはMotoGP関係者の評判、イメージ、権益を阻害するものも当然このルールの対象となる。
・MotoGP関係者間及び/またはMotoGPの方針との間に生じた合理的な見解の相違についての責任ある発言についてはこれを禁止しない。
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ま、言いたい放題がおもしろいので、あんまり口ごもらないでほしいですね。

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ペナルティポイント改正について

えーっと、MotoMatters.comによる痛烈な批判も訳したいのですが、ばたばたしているのでとりあえず開幕前にルール変更についてのプレスリリースだけ翻訳。
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倫理ルール

即時発効

レースディレクションと審判員がペナルティを科す権限についての先日の決定に続き、倫理ルールに関して以下の変更がなされた。

明白な事実に基づくペナルティ以外についてはFIM-MotoGP審判団と呼ばれている審判団(Panel Stewards)が判断を行うものとする。FIM-MotoGP審判団によるペナルティを科せられた者はFIM-MotoGP控訴委員会(Court of Appeal)に控訴することが可能である。その場合、委員会は4日以内にヒアリングを行い裁定を下す。

ペナルティポイントについては累積ポイントが10ポイントに達し出場停止になるというルールだけが存続する。10ポイントに達するまでの4ポイント、7ポイントに達する際に適用されたペナルティ(訳注:4ポイントでグリッド最後尾、7ポイントでピットスタート)は廃止する。

ペナルティポイントは365日間有効であるが、10ポイントに達し出場停止となった際にリセットされる。
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MotoGP公式のf**kin'な翻訳はしかしなんとかならないものか…。

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