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2015年チャンピオン、ホルヘ・ロレンソへのインタビュー(その1)

やろうやろうと思っていて今まで手を着けていなかったのですが、やっぱりこの人の語りを訳さないわけにはいけませんよね!ロッシとマルケスのごたごたで何となく影が薄くなってしまいましたが今年のチャンピオンはホルヘ・ロレンソです!というわけでPECINO GPよりその1を(全5回です!)。
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11月8日にホルヘ・ロレンソが3度目のMotoGPタイトルを獲得してからというもの、彼はメディアにひっぱりだこになっている。テレビ、ラジオ、一般紙、業界紙、スポンサーイベント、FIMガラセレモニー、ミラノ…、

「これまでどれくらいインタビューに答えました?」マドリッドのホテルのカフェででホルヘにインタビューしたときに聞いてみた。彼がスペインのテレビ番組に向かうために出発する2時間ほど前のことだ。

「わかんないですね。ちゃんと数えたりはしないですからね。でも今回はいつもより多いですよ」。それが彼の答えだった。その時の彼は黒いキャップで「一般人風」に変装しようとしていたが、ホテルのロビーでもすぐに彼だとばれてしまう程度の役にしか立っていなかったようだ。「あとはインドに行って、そしたらしばらく消えますよ」

私がホルヘ・ロレンソととこうして座って話し込むのは2度目になる。最初はシーズン中盤、ヴァレンティーノ・ロッシとのポイント差を縮めようと苦闘していたときのことだ。まだ最後の2戦で起こるばかばかしいできごとの前である。

「リン・ジャーヴィス(原注:ヤマハレーシングのトップ)と日本で話したんですけど、ヴァレンティーノとあなたはすごくうまくプレッシャーに対応しているそうですね。お互いに自分のやり方でうまくやっている。でもその2戦後には何もかもが混乱に陥ってしまいました。特にヴァレンティーノの方はひどいことになりましたが」

「そうですねえ、僕はヴァレンティーノが自分で問題を引き寄せてしまったんだと思います。木曜のセパンのプレスカンファレンスであれをやっちゃったのが間違いですね」。そうホルヘは静かに話し出した。「本当にそう思います。彼は間違っていた。あんな風に公の場でマルケスを、しかもあんな強い口調で責めないで、かわりにマルケスと個人的に話してアルゼンチンやアッセンの件でも和解できていたら、もっと関係は良くなっていたでしょうね。でも結果として自分の思っていたこととはまったく反対の結果を招いてしまった。猛獣を覚醒させちゃったんです」

インタビューはリラックスしたムードで行われた。録音しているiPhone意外は私たちだけだったのだ。すべてについて語り合った。内容に制限はなし。1本の記事に収めるのはやや無謀なことだろう。読者のみなさんは最後まで集中できないだろうからだ。それはあまりにもったいない。何が起こっていたのか、そしてそのとき何を考えていたについてホルヘ・ロレンソが詳細を語ってくれたのだ。恐ろしいほどの戦いが繰り広げられ、そして彼が3度目の世界タイトルを獲得したそのシーズンについて理解を深めることができるのだ。そこで彼のイン汰qびゅー派5回に分けて掲載することにしよう。回を重ねるごとにおもしろくなっていくはずだ。まずは1回目。タイトルは…、
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ヤマハが勝ったのか?それともホンダが負けただけなのか?

楽しい質問ではないかもしれない。しかし今年のRCVのせいでホンダがタイトル争いに加われなかったのは誰もが知っていることだ。マシンの問題に加えて、ダニ・ペドロサが開幕戦の後に欠場を決めたこと、そしてマルク・マルケスが前半不調に終わったこともホンダをタイトルから遠ざけた。しかしランキングの通り本当に2015年型RCVが2014年型より悪かったのか?実際に戦ったホルヘ・ロレンソほどこの質問の回答者として最適な相手はいないだろう。

「なんて言ったらいいかわかりませんね」とホルヘは答えた。そして記憶を探りながら数秒考えてこう言った。「今年のホンダはたぶんパワーが増して速くなったんで祐、序盤は乗りにくかったんだと思います。2014年のマルクは11勝しましたけどその強さは無かったですし。彼はプラクティスでもレースでも去年ほど速くなかったし、僕についていこうとしてクラッシュもしていた。最初の5戦とか6戦とか7戦で2015年型のホンダが2014年型より悪かったかどうかはわかりませんけど、ヤマハがホンダより進化していたのは間違いないですね」

2015年型のR1は本当に素晴らしいマシンだった!ホンダが通常のスケジュール感で新型を開発していた結果2015年型は大きな変更が加えられることになったようだ。一方ヤマハは対照的に細かく、しかし着実に改良を加えていった。シームレスギアボックスの最終バージョンに象徴されるように彼らは安全なステップを踏んでいったのだ。

「それですべてが解決したなんて思わないでくださいよ!例えばブレーキングの問題は30%くらいしか解決していないんです。まだ問題はあるんですよ。ホンダは相変わらず僕らよりレイトブレーキングができる。しかも僕らよりイン側でね。そこは小さいとは言え彼らの強みなんです。でも去年抱えていた問題が無くなったのも事実ですね。ブレーキングの問題が30%解決できて、しかもコーナリングスピードの素晴らしさとコーナー脱出加速の良さは変わらなかったのがとても大事なことなんです。それでホンダのライダーがブレーキングで稼いだコンマ何秒かを僕らは削ることができたんです。0.5秒くらいは削れましたね。その結果レースで勝てたんです。正確な数字じゃないかもですけど、ある部分を改善するのがどれくらい大事かわかってもらえるかと思います。ほんのちょっとのことなんですけどね。でもそんなちょっとのこと、0.1秒がゴールの時には3秒になって返ってくるんです。それは大きいですよね!MotoGPのレベルって高いんです。勝つか負けるかの違いは1周0.05秒とか0.1秒とかの差で決まるくらいのレベルなんですよ」
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すぐに続きますよ。

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コメント

ひゃっほう!!

投稿: りゅ | 2015/12/21 14:46

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