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ストーブリーグ表2016(2015.8.31時点)

レディングがプラマックに決まりました。ついでにLCRは1台でミラーはアスパル説を採用。

Stove_2016_150831

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ロレンソ:完全に視界が奪われた

またもやヘルメットのせいでポイントをロストしたロレンソのコメントをCRASH.netより。
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イギリスGPではチームメイトのヴァレンティーノ・ロッシに12ポイント差をつけられてしまったロレンソだが、これにはヘルメットのトラブルにみまわれたという要因もあった。

カタールでは内装がずれて目の前に落ちてきたために勝利を逃してしまっているが、過去2戦でロッシと同ポイントにまで取り戻した彼を今回見舞ったのはHJCヘルメットのシールドが曇ってしまったせいである。これで彼は表彰台を逃すこととなった。

「まず言っておかなければならないのは、今回は勝てるペースでは走れなかったということです。だからヴァレンティーノは勝って当然だし、2位のペトルッチにも追いつけなかったでしょう。問題は雨が強くなって気温が下がったあたりでアンドレア(ドヴィツィオーゾ)に追いついたあたりで全く見えなくなったんです。完全に視界が奪われましたね。シールドが曇っちゃったんです」とロレンソは言う。

「3位にはなれた可能性もあるんです。ペトルッチに追いつけたとは思えませんけど、3位にはなれた。だからシールドが曇ったせいで3ポイント失ったってことですね。ヘルメットのせいでポイントを逃したのは今年2回目です。これから何がどうなるか言える状態でではないですけど、問題があるのは確かですね」

プラクティスから予選を通じてシルバーストンを支配していたのはロレンソとマルケスだった。しかし雨の中マルケスが転倒するまでロッシについて行けたのに、一方のロレンソは中盤で5番手まで落ちてしまっていた。

「雨はいつも難しいですね。去年勝ったアラゴンみたいにすごくいい感じになることもありますけど、難しいこともあるんです。特にコースがスリッピーだときついですね。最高の気分にはなれないことがあるんですよ。でも序盤は良いペースでした。たぶんマルケスやヴァレンティーノに抜かれた段階では彼らの0.5秒落ちくらいだったと思います。でも彼らは最初から僕より速かったですね。
 ヴァレンティーノはコーナーエントリーで速かったんです。ブレーキングも遅らせられたし、僕はそういう風には走れなかった。さっき言った通りヴァレンティーノとも、たぶんマルクとも戦える速さはなかったですね。まあマルクに関してはあのペースで走り続けてどうなったかはわかわらないわけですけど。
 でも明るい材料もあるんです。ドライコンディションでは優勝争いができる状態でしたし、優勝できなくても2位にはなれたかもしれない。でもレースってこういうもんですからね。いろんなことが怒るんですよ。今回はヴァレンティーノが完璧に状況を活かしきって勝ったってことですね。
 もっと悪い結果だったかもしれないですし。3番手を走ってるときにポル・エスパルガロがシケインですごいスピードでインに突っ込んできたんですよ。意味がわからない。同じメーカーのマシンで走っている、謂わばチームメイトなのにですよ。どうやってクラッシュしないで済んだのかわからないくらいですよ。奇跡みたいなものですね。絶対転ぶって思ったくらいですから。ハイサイドで鎖骨を折るとか、そういう怪我になるかと思ったんです。
 幸いにもマシンから振り落とされずに済みましたし、まだ運は味方についてるんでしょう。クラッシュしまいと冷静になって我慢モードに入ったらこんどは残り4〜5周のところでシールドが曇っちゃったんです。まあそういう意味ではポイントは失ったとはいえこの状況で良くやったと思いますし、もっと悪い結果になってたかもしれないってことですね。
 でも一番ポイント差があったところから29ポイントも詰めたんですしね。問題が無ければかなりのスピードで走れますし、ヴァレよりも普通は速く行けると思ってます。だから残り6レースもあるわけですし、今年は2回も追いついたんですから、またポイント差を詰めていきますよ」

シルバーストンで転倒したことによりマルケスは大きくランキングを落としている。つまりは2015年のタイトル争いは残り6戦の時点でロッシとロレンソの二人に絞られたと言っていいだろう。

「マルケスにとっては僕よりさらに悪い結果になりましたね。ほぼタイトル争いから脱落してしまったわけですから。だからライバルはただ一人のライダーってことです。ヴァレンティーノだけに集中していきますよ。
 コンディションがドライならさっき言った通り僕の方が速いし、だからこれからのレースでもそのアドバンテージを維持していきますよ。これからも僕の方が前でフィニッシュできる確率は高い思いますし、ポイント差は詰めていけるでしょう。
 ミザノは彼の地元レースで彼の得意なコースですけど金曜になるまで何が起こるかわかりませんからね」
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いいですねえ、この鼻っ柱の強い感じ!

ちなみにこれが韓国disネタに使われるのは本意ではないです。製品レベルの問題か組織/運用レベルの問題かはわかりませんが、まだまだGPライダーが命とタイトルを預けるレベルではないのは確かでしょうけど、それをその生産国の問題にまで拡張するのはやりすぎかと。

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公式リリース>イギリスGP2015

ヤマハホンダドゥカティ(英語)スズキアプリリア(英語)

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ストーブリーグ表2016(2015.8.28時点)

スミスとクラッチローを確定させるとともに、レディングのプラマック説と彼が抜けたマルクVDSにティト・ラバト説を反映させました。

Stove_2016_150828

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公式プレビュー>イギリス2015

ヤマハホンダドゥカティ(英語)スズキ(英語)アプリリア(英語)

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ダニ・ペドロサのblog:もうイギリスのことを考えてる

えー、ちょっと気を取り直してかわいいダニのblogをレプソル公式より。
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こんにちは、みなさん。

もうブルノから戻ってきています。2週続けての厳しい連戦となりました。

チェコでは金曜に不運に見舞われてしまって、これが今シーズンいっぱい尾を引くことになったらちょっと辛いですね。フリープラクティスでフロントフォークが壊れて14コーナーで転倒して左足をかなり強く打ってしまったんです。

土曜はマシンに乗っても痛かったですね。足の動きも制限されちゃったんでライディングスタイルを変えなければなりませんでした。予選でも結構辛くて、だから日曜はかなり後ろからのスタートなってしまって、そこからの追い上げとなりました。

スタートも思ったほど良くなくて、2つほど順位を落として、でもすぐにできるだけのことはしようと頭を切り換えたんです。フロント周りに問題を抱えていたんで、あまりうまく走れなかったですね。でも少し順位を上げてドゥカティの2台には追いつけました。そこでドヴィツィオーゾと凄いバトルができて、最終的にラストラップで彼を抜くことができたんです。

こんな感じで、状況を考えればよく取り戻せたと思います。でもきつい週末でしたね。僕の担当の理学療法士やクリニカ・モビーレのみなさんや、チームのみんなには本当に感謝しています。みんなのおかげで、とにかくできる限りのベストの状態で僕もマシンも走れました。みんながいなければここまではできなかったでしょう。

今はイギリスに100%の状態で行くことだけを考えています。そこで表彰台争いがしたいですね。みんなのためにもがんばります。


今週の質問

Q:レース前は音楽を聴くんですか?どんなグループや歌手が好きなんですか?(ローラ26より)

A:こんにちは、ローラ!
 レースのある週末はリラックスできるインストルメンタルを聴いています。そういう音楽だと集中できるんですよ。
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へー。アグレッシブな音楽の人ばかりじゃないんですね。ダニらしい。
ちなみにローラ26さんは4月にも登場してますね。

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中本修平大いに語る

ロレンソ、ロッシのヤマハコンビに今年はやられちゃってるホンダですが、そのトップ、中本修平HRC副社長が語っています。Cycle Worldより。
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私がHRCに入った時には本田宗一郎はもう引退していました。1984年のことですけど、私があるパーツの重さをチェックしていたら後ろから手が伸びてきてパーツを一つ取り上げたんです。「触るんじゃない!」って怒鳴って後ろを向いたら驚きましたよ。本田宗一郎だったんです。後ろに誰か来たなんて気付いてなかったし、まさかそれが宗一郎さんだなんて思ってもみなかった。彼は「すまん」って言ってくれましたよ。頭のいい人だから私が自分の仕事に没頭していて彼を見ていなかったってことがわかってたんですね。私ももちろん謝りましたよ。すごくいい思い出ですね。

ホンダで働き始めたのは1983年です。プロダクションレーサーのフレームの設計をやってました。HRCには17年いて、フレーム設計をやったり、あとは世界GPとワールドスーパーバイクでラージ・プロジェクト・リーダーをやってかなりの成功を収めました。RS125やRS250,NSR250とか、あとはRVF750やVTR1000といったスーパーバイクですね。何年かは3本同時にプロジェクトを進めたこともありますよ。何度もチャンピオンを獲りましたけど数なんて数えてません。ファウスト(グレジーニ)やエミリオ(アルサモラ)やルーチョ(チェッキネロ)はみんな私の子供で走ってたんですよ!

2002年から2008年まではF1のテクニカルディレクターをやりました。その後2009年にHRCの筆頭副社長になってMotoGP関連のHRCプロジェクトを全部みています。

より速いマシンを作るための情熱がどこからくるか?ハートですね。

昔からリーダータイプだったんです。小さい頃に野球やサッカーをやっているときからそうだったんですよ。なんでかはわからないですね。いつもリーダーにされちゃうんですよ。例えば小学校の9歳の時サッカーをやっていたんですけど、監督がやってきてキャプテンになれって言われたんです。なんでですかねえ。でもいつもそうなんですよ。決断力があってチームビルディングができる、ってことなんでしょうか。でも私が選んでるわけじゃないんです。

フォーミュラ1とMotoGPの違い?それほど違うわけじゃないですよ。一番の違いはタイヤの数と予算くらいなもんです。予算はえらく違いますけどね。F1の予算はMotoGPの10倍くらいなんです。F1からいろんなことをMotoGPに持ち込みましたね。技術的には、例えばエンジンコントロールシステムとかエンジン内部のパーツとかシームレスミッションとか、いろいろですね。組織的に言うと、F1チームというのはMotoGPよりかなり大きくて、いろんな文化が混ざってるんですよ。日本文化とかヨーロッパ文化とか。MotoGPでもうちはいろんな国籍の人間がいい感じで働いてますね。

あとMotoGPに持ち込んだF1のノウハウとしては電子制御があります。でもF1の方が複雑ってわけじゃないんですよ。むしろ逆なんです。サーキットの現場ではホンダの電子制御はエンジニアに優しいんですよ。セッティング変更が簡単なんです。

ホンダはMotoGPの統一電子制御ユニット導入に反対していましたけど、これは最初の提案がソフトウェア開発を許していなかったからなんです。そのままだったらホンダは絶対合意できなかったですね。でも(ドルナのCEO)カルメロ(エスペレータ)が考えをちょっと変えて、ドゥカティ、ヤマハ、マニエッティ・マレリと一緒にソフトウェア開発ができることになった。だから合意したんです。

ケイシー・ストーナーとマルク・マルケスはどちらも野生生物みたいなもんですね。どちらも特別な、言わばライオンで、獲物を見つけたらすぐに捕らえてしまう。マルクもケイシーもいいセッティングがみつかればコースで大爆発する。どちらもとんでもないラップタイムを出してみせる。そういう意味では同じタイプですね。もちろん正確は違う。アプローチも違いますね。でも全体的には同じタイプだと言ってもいいでしょう。

ケイシーとは良い関係を築くのは難しいですけど、一旦仲良くなればずっと良い関係でいられるんです。家族みたいになれるんですね。逆にマルクはすぐに仲良く慣れそうな正確ですよね。いつもにこにこしてるし冗談も良く言ってる。でも何を考えているのかわからないこtもあるんですよ。まあいずれにせよどちらも偉大なチャンピオンで、あらゆる機会をとらえて力にできるタイプですね。

マルク・マルケスとケイシー・ストーナーならホンダにとってドリームチームになるかって?そうかもしれませんね。来年は絶対ないですよ。それに私はケイシーがフルシーズン参戦するとは思っていませんしね。

鈴鹿8耐は1回限りのイベントで、しかもケイシーはずっと出たがっていたんです。10年前の鈴鹿8耐は日本でも世界でもすごく人気があった。今でも日本で最大のレースですけど、ホンダがケイシーにオファーを出したのはまた昔みたいに国際的なレースにしたかったからなんです。今年はヤマハが新型の戦闘力のあるマシンを出してきたんで楽に行くとは思っていませんでした。

ケイシーにはみんなが大きな期待を寄せていましたけど、残念な結果に終わってしまいました。ケイシーも他のライダーもいいペースで走れていたんで、表彰台のいいところでフィニッシュできると私も思っていました。でもマシンに問題が出てしまった。スロットルに不具合があったんです。そのスロットルはもう使わないことにして、新型を設計しているところです。ケイシーにもチームにも申し訳なかったですね。でもケイシーがひどい怪我をしなくてほんとによかったです。

マルク・マルケスのここまでの結果はシーズン当初に思っていたものではないですよ。でも今年はいろんな偶然が悪いタイミングでおきてしまってますから。天気とかね。

マルクはエンジンがアグレッシブ過ぎるのが不満だと言っています。トルクかパワーがライダーが思う以上に出ちゃってるってことなんですね。もうエンジンはさわれないので電子制御とシャーシでいじるしかないんです。でもパワーが出過ぎてるならエンジンを調整すれば済みますけど、逆だったら何もできないですからね。もしマルクがもっとパワーをって言ったとしても、エンジン開発が凍結されてるんで何もしてあげられないんです。

最初マルクが使っていたフレームはちょっとブレーキングを優先しすぎたせいでコーナリングパフォーマンスとマシンの安定性が少しばかり犠牲になってたんです。去年マルクのブレーキングは他の誰より巧かったんで、実はそれ以上のものにする必要はなかったんですね。ルマン以降は別スペックのフレームを使っています。

シーズン後半に向けての期待ですか?毎レース勝つことがもちろんいちばんの目標ですよ。彼は序盤よりいい感じで乗れているし、いいセッティングも見つかっています。ですから彼のためにできることは何でもしますし、絶対あきらめませんよ。

勝利というのはどの勝利も同じなんで、特に印象深いものはないですね。最高の勝利はいつだって次の一勝なんですよ。

世界中を飛び回っているんですけど、充電したいときには日本の山の中にある自分の家に戻るんです。どうやってリラックスするかって?猿を撃つんですよ。田舎の山の中には野生の猿がたくさんいるんです。あと自転車ですね。今でも仕事には毎朝自転車で言ってますよ。うちから仕事場までは10kmくらいなんで。
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衝撃のオチ…。誤訳じゃないはず。

<追記>いつの間にかリンク下から猿の下りが削除されていましたので、こちらは見え消しで。

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ストーブリーグ表2016(2015.8.18時点)

MotoMatters.comとか西村章さんのコラムとかから情報更新。

クラッチローはLCR、スミスはテック3に残留の方向で。あと来年のヤマハは4人体制(ワークス×2+テック3×2)とリン・ジャーヴィスが語ったということでフォワードレーシングのスロットを削除しました。

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公式リリース>チェコGP2015

ヤマハホンダドゥカティ(英語)スズキアプリリア(英語)

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ストーブリーグ表2016(2015.8.15時点)

今年もやりますストーブリーグ表。
去年より1か月遅れですが、やっぱチェコGPくらいから始まるのがありがたいですね。

ちなみにワークスライダーがあまり動かない(はずの)今年、目玉はクラッチローとMoto3からの昇格が噂されるダニー・ケント、そしてブラドルあたりでしょうか。

Stove_2016_150815

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公式プレビュー>チェコGP2015

ヤマハホンダドゥカティ(英語)スズキ(英語)アプリリア(英語)

暑さで疲れ切っていて、いろいろ追いつけない…。

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公式リリース>インディアナポリス2015

ヤマハホンダドゥカティ(英語)スズキアプリリア

暑さにやられて更新が滞っておりますがご容赦を。そろそろストーブリーグ表もはじめましょうかね(←文字だけで暑苦しい)。

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公式プレビュー>インディアナポリスGP2015

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鈴鹿8耐はMotoGPのルマンになれるのか?

えー、ここんとこすっかりご無沙汰ですが、別に極端に忙しかったわけではなく、暑さでやる気がなかっただけです。とは言えMotoGPも再開間近なのでリハビリがてらちょっと翻訳。motorsport.comより、久しぶりに豪華メンバーがそろった8耐についての記事を。
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今年の鈴鹿8時間耐久はバイクファン必見のレースだった。有名ライダーが参加しただけではない。彼らが好成績を修めたおかげで他のライダーも続々と参加してくるかもしれないのだ:ジェイミー・クレインのレポートより。

去年までは実を言うと鈴鹿8時間耐久にはほとんど興味がなかったと言ってもいい。しかし今年の3月にケイシー・ストーナーがはるばる日本まで渡ってワークスのバックアップを受けたホンダのマシンで1回限りの復活をするというニュースでその状況は一転した。

これに対してヤマハがテック3のブラッドリー・スミスとポル・エスパルガロのコンビで13年ぶりのワークス参戦をするという飛び道具を繰り出したことで、2002年の故加藤大治郎以来のMotoGPフル参戦現役ライダーの勝利がますます現実味を帯びてきた。

設立60周年記念としてフルモデルチェンジを遂げたR1を持ち出したヤマハの目標は勝利のみ。そしてストーナーの派手なクラッシュによるリタイヤに助けられたとは言え、スミスとエスパロガロは見事な鈴鹿デビューでもってそれを実現してみせたのだ。


ヤマハのお覚えもめでたく

ヤマハに1996年以来の勝利をもたらしたことで二人は2016年もテック3のシートを確保したと言っても過言ではないだろう。

スミスはエルヴェ・ポンシャラルのテック3との直接契約で、2011年のMoto2時代から契約を更改し続けているが、現時点までのMotoGPの結果だけでも契約延長には十分なものだったろう。

しかし鈴鹿での勝利は当然ヤマハの本社の中での彼の地位を高めるものであり、2017年にヴァレンティーノ・ロッシかホルヘ・ロレンソのどちらかがヤマハを離れるようなことがあれば、その空席に収まるための有力候補に躍り出ることになったと言えよう。

一方のエスパルガロはヤマハとの直接契約だ。彼が2013年にMotoGPタイトルを獲得したことで対マルケス兵器として採用されたのである。しかしスミスと比べるとここまでの彼の成績は、再発した腕上がりを差し引いてもやや見劣りがするものだ。

Moto2ルーキーとしてすばらしい成績をおさめているアレックス・リンスがポンシャラルの中では2016年の候補として挙がっているとも言われており、その場合テック3から追い出されるのはエスパルガロということになったはずだ。しかし今回ヤマハに鈴鹿の勝利をもたらしたことで刑の執行は延期されることになるだろう。


驚くべき8耐参戦ライダーのリスト

これまで挙げたスミス、エスパルガロ、ストーナーの3人だけが鈴鹿に参戦した有名ライダーではない。今年の8耐のリストをよく見れば、日本人のスターだけでなく世界中から素晴らしいライダーが集まっているのに気付くだろう。

ワールドスーパーバイクからはストーナーのチームメイトとしてマイケル・ファン・デル・マークが参戦していた。彼はストーナーがクラッシュしたせいで結局走ってはいないが、他にも初鈴鹿ながらヨシムラ・スズキで最初の1時間はトップを走ったアレックス・ロウズもいる。

英国スーパーバイクからはブロック・パークス、トミー・ブライドウェル、ジェイソン・オハーロラン、ジョシュ・ウォーターズがやってきた。日本スーパーバイクで上り調子のオーストラリア人スターであるジョシュ・フックやGP勝利経験のあるトニ・エリアス、Moto2のトップライダーであるドミニク・エガーターもいた。

日本メーカーに気に入ってもらいキャリアアップを図るために多くの有望ライダーが参戦を真剣に検討するようになったようだ。つまり今後さらに多くのMotoGPライダーがやってくるということだろうか?


スターライダーがもっとやってくるのか?

世界的トップライダーにとって鈴鹿8耐参戦はお作法の一環だったことは覚えているだろう。8耐参戦が契約書に記載されていたのだ。

ワイン・ガードナー、ウェイン・レイニー、エディー・ローソン、ミック・ドゥーハン。彼らは全て鈴鹿8耐の優勝ライダーだ。他にもコーリン・エドワーズやアレックス・バロス、そしてヴァレンティーノ・ロッシも優勝ライダーに名を連ねている。ロッシはエドワーズとコンビを組んで2001年にホンダで優勝しているのだ。

しかし体力的に非常に厳しいことになった体験から、ロッシは二度と鈴鹿では走らないと断言している。

キャリアも終わりに近づいてきたロッシがわざわざMotoGPタイトルを危険にさらしてまで鈴鹿に参戦することは考えにくいし、チームメイトであるロレンソは既にヤマハの中で充分な地位を確立しており、鈴鹿参戦を要請されても断ることはできる立場にある。

一方スミスとエスパルガロにとってヤマハに楯突くことは難しかった。しかもGP界ではヤマハに気に入ってもらおうとする若いライダーはたくさんいる。つまり彼らが2016年に雇ってもらうためには「No」というのは無理だったと言ってもいいだろう。

ではホンダはどうか?自らの本拠地でヤマハに勝利をさらわれたことには我慢がならないはずだがマルケスがこの喧嘩に参戦することはないだろう。しかしHRCがジャック・ミラーやスコット・レディング、ことによったらダニ・ペドロサを持ち出して復讐しようとすることは充分あり得る話だ。

一方スズキはアレイシ・エスパルガロとマーヴェリック・ヴィニャーレスという優秀なスペイン人ライダーを擁している。また、エガーターがFCC・TSRホンダに表彰台をもたらしたおかげで来年のMotoGPシートを獲得するようなことでもあれば、それにならおうと思うMoto2ライダーが続出することになるだろう。

ここ何年もの間、日本国外から鈴鹿8耐に注目が集まることはなかった。しかしエスパルガロとスミスのおかげで再び8耐がバイクレースの頂点を目指すライダーたちの通過儀礼として輝くことになるのかもしれない。
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昔はそうでしたねえ。ホンダが大人げなく本気になってくれることを期待!

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