« マッドマックス/怒りのデスロード 絶叫上映会 | トップページ | 公式プレビュー>インディアナポリスGP2015 »

鈴鹿8耐はMotoGPのルマンになれるのか?

えー、ここんとこすっかりご無沙汰ですが、別に極端に忙しかったわけではなく、暑さでやる気がなかっただけです。とは言えMotoGPも再開間近なのでリハビリがてらちょっと翻訳。motorsport.comより、久しぶりに豪華メンバーがそろった8耐についての記事を。
============
今年の鈴鹿8時間耐久はバイクファン必見のレースだった。有名ライダーが参加しただけではない。彼らが好成績を修めたおかげで他のライダーも続々と参加してくるかもしれないのだ:ジェイミー・クレインのレポートより。

去年までは実を言うと鈴鹿8時間耐久にはほとんど興味がなかったと言ってもいい。しかし今年の3月にケイシー・ストーナーがはるばる日本まで渡ってワークスのバックアップを受けたホンダのマシンで1回限りの復活をするというニュースでその状況は一転した。

これに対してヤマハがテック3のブラッドリー・スミスとポル・エスパルガロのコンビで13年ぶりのワークス参戦をするという飛び道具を繰り出したことで、2002年の故加藤大治郎以来のMotoGPフル参戦現役ライダーの勝利がますます現実味を帯びてきた。

設立60周年記念としてフルモデルチェンジを遂げたR1を持ち出したヤマハの目標は勝利のみ。そしてストーナーの派手なクラッシュによるリタイヤに助けられたとは言え、スミスとエスパロガロは見事な鈴鹿デビューでもってそれを実現してみせたのだ。


ヤマハのお覚えもめでたく

ヤマハに1996年以来の勝利をもたらしたことで二人は2016年もテック3のシートを確保したと言っても過言ではないだろう。

スミスはエルヴェ・ポンシャラルのテック3との直接契約で、2011年のMoto2時代から契約を更改し続けているが、現時点までのMotoGPの結果だけでも契約延長には十分なものだったろう。

しかし鈴鹿での勝利は当然ヤマハの本社の中での彼の地位を高めるものであり、2017年にヴァレンティーノ・ロッシかホルヘ・ロレンソのどちらかがヤマハを離れるようなことがあれば、その空席に収まるための有力候補に躍り出ることになったと言えよう。

一方のエスパルガロはヤマハとの直接契約だ。彼が2013年にMotoGPタイトルを獲得したことで対マルケス兵器として採用されたのである。しかしスミスと比べるとここまでの彼の成績は、再発した腕上がりを差し引いてもやや見劣りがするものだ。

Moto2ルーキーとしてすばらしい成績をおさめているアレックス・リンスがポンシャラルの中では2016年の候補として挙がっているとも言われており、その場合テック3から追い出されるのはエスパルガロということになったはずだ。しかし今回ヤマハに鈴鹿の勝利をもたらしたことで刑の執行は延期されることになるだろう。


驚くべき8耐参戦ライダーのリスト

これまで挙げたスミス、エスパルガロ、ストーナーの3人だけが鈴鹿に参戦した有名ライダーではない。今年の8耐のリストをよく見れば、日本人のスターだけでなく世界中から素晴らしいライダーが集まっているのに気付くだろう。

ワールドスーパーバイクからはストーナーのチームメイトとしてマイケル・ファン・デル・マークが参戦していた。彼はストーナーがクラッシュしたせいで結局走ってはいないが、他にも初鈴鹿ながらヨシムラ・スズキで最初の1時間はトップを走ったアレックス・ロウズもいる。

英国スーパーバイクからはブロック・パークス、トミー・ブライドウェル、ジェイソン・オハーロラン、ジョシュ・ウォーターズがやってきた。日本スーパーバイクで上り調子のオーストラリア人スターであるジョシュ・フックやGP勝利経験のあるトニ・エリアス、Moto2のトップライダーであるドミニク・エガーターもいた。

日本メーカーに気に入ってもらいキャリアアップを図るために多くの有望ライダーが参戦を真剣に検討するようになったようだ。つまり今後さらに多くのMotoGPライダーがやってくるということだろうか?


スターライダーがもっとやってくるのか?

世界的トップライダーにとって鈴鹿8耐参戦はお作法の一環だったことは覚えているだろう。8耐参戦が契約書に記載されていたのだ。

ワイン・ガードナー、ウェイン・レイニー、エディー・ローソン、ミック・ドゥーハン。彼らは全て鈴鹿8耐の優勝ライダーだ。他にもコーリン・エドワーズやアレックス・バロス、そしてヴァレンティーノ・ロッシも優勝ライダーに名を連ねている。ロッシはエドワーズとコンビを組んで2001年にホンダで優勝しているのだ。

しかし体力的に非常に厳しいことになった体験から、ロッシは二度と鈴鹿では走らないと断言している。

キャリアも終わりに近づいてきたロッシがわざわざMotoGPタイトルを危険にさらしてまで鈴鹿に参戦することは考えにくいし、チームメイトであるロレンソは既にヤマハの中で充分な地位を確立しており、鈴鹿参戦を要請されても断ることはできる立場にある。

一方スミスとエスパルガロにとってヤマハに楯突くことは難しかった。しかもGP界ではヤマハに気に入ってもらおうとする若いライダーはたくさんいる。つまり彼らが2016年に雇ってもらうためには「No」というのは無理だったと言ってもいいだろう。

ではホンダはどうか?自らの本拠地でヤマハに勝利をさらわれたことには我慢がならないはずだがマルケスがこの喧嘩に参戦することはないだろう。しかしHRCがジャック・ミラーやスコット・レディング、ことによったらダニ・ペドロサを持ち出して復讐しようとすることは充分あり得る話だ。

一方スズキはアレイシ・エスパルガロとマーヴェリック・ヴィニャーレスという優秀なスペイン人ライダーを擁している。また、エガーターがFCC・TSRホンダに表彰台をもたらしたおかげで来年のMotoGPシートを獲得するようなことでもあれば、それにならおうと思うMoto2ライダーが続出することになるだろう。

ここ何年もの間、日本国外から鈴鹿8耐に注目が集まることはなかった。しかしエスパルガロとスミスのおかげで再び8耐がバイクレースの頂点を目指すライダーたちの通過儀礼として輝くことになるのかもしれない。
============
昔はそうでしたねえ。ホンダが大人げなく本気になってくれることを期待!

|

« マッドマックス/怒りのデスロード 絶叫上映会 | トップページ | 公式プレビュー>インディアナポリスGP2015 »

コメント

お待ちしてました(o^-^o)
暑いですね(。>0<。)
今年はストーナーの復活が話題を掻っさらいましたよね。
復活、そして衝撃的なクラッシュで早々に居なくなっても、存在感はピカイチだったと思います。
僕はそんなに意識していなかったけど、確かにGPライダーが参戦するとレースは注目されるし煌びやかになる。
そしてその名に恥じず彼等は速く上手い。
でも、彼等的に積極的に参加したいレースでもない気もします。
ガードナーくらいだったんじゃないですかね?
また、GPライダーに頼りすぎるのも良くないとも思います。

レギュレーションとか仕組みとか、もう一捻り、何か工夫が必要な気がしますね。

投稿: motobeatle | 2015/08/03 12:00

スミスに関しては、2年程前から 8 耐に参戦したいとヤマハに言っていたそうです。
ヤマハとしては、GP ライダーを参戦させるなら半端な体制ではメンツが立たないので、
勝てる体制が整うまで待ってくれと言っていたとかどうとか。情報源は、鈴鹿の場内
実況です。
8 耐が、海外シリーズ戦うライダーにとっても魅力的なレースになればいいですね。

投稿: ken | 2015/08/03 15:47

暑中お見舞い申し上げます。
私は観戦できなかったのですが、今年の8耐は大盛況だったようですねw
ケーシーのアクシデントには驚きましたが、不幸中の幸いで重篤な事態にはならず安心しました。
ヤマハと競り合ってほしいと多くの人が思っていたでしょうが、これもレース。無事でなによりでした。

現役GPライダーが参加することでこれだけきらびやかな雰囲気になるなんて、走りも含めてその影響力はすごいですね。
こうなると当然、来年も、そのまた来年も・・・とファンの要望も強まるかもしれません。
しかし実際にはKenさんが書かれているような事情もありーの、スケジュール事情やK-1的資金事情なんかもありーの(推測)で思うほどイージーではないように思いますがどうなんでしょう?

国内外問わずライダーのひとつの目標になるような魅力的なレースになって欲しいと願う反面、いぶし銀の渋い祭りであってほしいなぁ・・なんて思ったりもしますね。

古い人間なので、ルマン式スタート見るだけでなんか血がザワザワしてくるんです。

投稿: りゅ | 2015/08/03 19:38

ロッシ、エドワーズ組の優勝は2001年ですよ。

投稿: てんこもり | 2015/08/07 22:36

>motobeatleさん
 やっぱスターライダーがいるのは素敵でした。今のフォーマットはGPライダーが参加しても楽しいものだと思うので、うまくやってもらえればと。

>kenさん
 スミス、これで契約更改となればいいですね!

>りゅさん
 とても見応えのあるレースでした!いろんなライダーがそれこそ昔の125ccクラスみたいに入り交じってお祭りになるといいんですけどね。

>てんこもりさん
 ありがとうございます!あわてて修正しました!

投稿: とみなが | 2015/08/08 18:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/69409/62004697

この記事へのトラックバック一覧です: 鈴鹿8耐はMotoGPのルマンになれるのか?:

« マッドマックス/怒りのデスロード 絶叫上映会 | トップページ | 公式プレビュー>インディアナポリスGP2015 »