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スコット・レンディングQ&A

鼻っ柱の強さでお馴染みスコット・レディングへの独占インタビューをCRASH.netより。
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先日マドリッドで行われたエストレア・ガルシア0.0・マルクVDSのチーム発表会でスコット・レディングへの独占インタビューに成功した。イギリス人の彼はMoto2時代の古巣であるマルクVDSチームに戻りホンダのワークスマシンを駆ることになっている。

CRASH.net:スコット、シーズンオフはどんな感じだったんですか?

レディング:へんなシーズンオフでしたね。スーパープレスティジオで胸骨を折っちゃったんでずっと暇だったんですよ。今は体力回復のためのトレーニングに励んでいます。体力が回復してからはテストもいい感じで走れてますね。カタールで次のテストをするのが楽しみですよ。腕がちゃんと動かせるようになってすぐにスペインに来たんです。天気がいいからトレーニングもできるんでね。モトクロスとかモタードをやってました。いいトレーニングになりましたよ。


CRASH.net:12月にスーパープレスティジオを走ってますけど、トレーニングでもフラットトラックを利用してるんですか?

レディング:ええ。スーパープレスティジオの前にはやってなかったんですけどね。参加する前に2日練習したくらいですね。レースの当日にはとんでもなく緊張しましたよ。まあ楽しめはしたけど、ちょっと退屈だったのも事実です。モトクロスやスーパーモタードの方が好きですね。一番身体を酷使するモータースポーツだし、僕にとってはただぐるぐる回るより楽しいんですよ。


CRASH.net:1年間グレジーニ・ホンダで走ってまたマルクVDSMotoGPに戻ってきたわけですけど、なんとなくうちに帰ってきたような感じなんですか?

レディング:なんとなく、どころじゃないですよ。チームのやり方とか本当に故郷に帰ってきたような感じなんです。9時なら9時。30分遅れとか20分遅れとかないんです。みんな顔見知りですしね。まあメカニックはけっこう変わってますけど、チーム・マネジャーとか、そのあたりの人たちはよく知っているし、おかげでかなり楽になりましたね。レースに集中できるんです。


CRASH.net:チームとはかなり長い間一緒にやってましたけど、それでも慣れるまでには時間がかかりそうですが。

レディング:正直ヴァレンシアのテストはたいへんでしたね。変な感じでしたよ。知らない人がたくさんいましたからね。でもセパンの2回のテストを経て、みんなにも慣れたし、今はもうかなりいい感じのチームになってますよ。


CRASH.net:2回行われたセパンのテストではラップタイムを追求してなかったと報道されてますけど、テストの結果には満足していますか?

レディング:ええ、もちろん。セパンはなかなかたいへんでしたけどね。ラップタイムを出せるのは毎日始まって最初の30分くらいだったんです。その後は最後の10分くらいになるまでラップタイムが出せない。だからタイム自体は意味がないものなんです。だからフィーリングの改善と、電子制御抜きでのテストに集中しました。一歩一歩前進するためにね。カタールテストでいい方向性がみつけられればさらに前に進めるでしょうし、トップの連中に近づいていけるでしょう。


CRASH.net:それは当初からチームと話し合って決めたアプローチなんですか?

レディング:ヴァレンシアは最低でしたね。マシンも電子制御もなにもかも気に入らなかった。ちょっと対得られないような状況でした。で、セパンに行ったときに「電子制御をはずしてくれ」って言ったんです。マシンの本当の状態と本当のパワーを試したかったんです。最初に走り始めてすぐにこれは良いマシンだってわかりました。すごく楽しめたんです。電子制御をはずしたおかげでマシンのことがよくわかったし、パワーも使いこなせるようになった。おかげで自信がついて前に進めたんです。


CRASH.net:2015年型RC2113Vと去年乗ったオープンマシンとの最大の違いはなんですか?

レディング:ブレーキングスタイルが変わったことですね。去年はブレーキングでのグリップ感があったけど、今年はそれほどでもないんです。もっとブレーキングを強くしていいんですね。あと細々といろいろ違いますよ。ちょっとウィリーすると0.5秒くらい違ってしまう。1周の間に3回もウィリーすると1.5秒になるってことですね。ラップタイムを追求するのもいいですけど、詰めようとすれば詰めようとするほど、最後のちょっとのタイムを縮めるのがたいへんになるんです。


CRASH.net:2015年のチーフメカはクリス・パイクですが、関係はどうですか?

レディング:すごくいいですよ。まあ最初はそれほどでもなかったですけど。彼に言ったんです。「この船を正しい方向に進めなきゃならないんだ。そのためにあなたんはいるんですよ」ってね。彼が自信をつけてくると、どんどnものごとがうまく回り始めたんです。最初のセパンテストでは僕が主導権を獲っていて、「とにかくバイクをよこせ、とにかく乗るから」って言ってたんですけど、二回目のテストではうまく協働作業ができるようになって、むしろ彼が「これを試してみてよ」って言ってくれるようになったんです。
 彼のやり方はいいですね。率直だし、自分がやりたいことがはっきりしている。衝突することもありますよ。まだお互い完璧に知り合っているわけじゃないですからね。でもその衝突も良いシーズンを迎えるためなんです。正しいと思わなかったらはっきりそう言いますし。だから僕らはうまくやれてるんだし、だからこそシーズン開幕に向けていいチームができつつあるんです。


CRASH.net:比較のために過去のデータを見たりしてるんですか?

レディング:理解を深めるために去年のデータを見ることはありますけど、去年とは全然違うバイクだってのが問題ですね。今年はワークスマシンで、僕にとっては初めてのマシンなんです。1年走ってるけどマシンもタイヤも全然違う。実質的には今年がMotoGP初年度だと思ってます。


CRASH.net:それでも今年は2年目で、しかもチームを背負って立っている。プレッシャーは大きくなりましたか?

レディング:プレッシャーはかなりありますね。でもそのおかげで成長できるんです。プレッシャーが名蹴れbあそれに対応しようとも思わないですよね。だからプレッシャーがあるのはいいことだし、1人体制も悪くはないです。プレッシャーがあるから伸びていけるんですよ。みんながプレッシャーをかけるのは、僕がそれに対応できるってわかってるからなんです。僕にとっては自分の道をみつけるやり方のひとつなんですね。だからプレッシャーはあるけど、こんな感じでバイクに乗るのを楽しんでるってことです。


CRASH.net:一回目のセパンテストではマルケスから2.396秒差で、二回目は1.58秒差まで縮めています。一番の改善点は何ですか?

レディング:自信がついたのとバイクとタイヤの理解が進んだことですね。去年はニッシンとショーワの組み合わせだったんで。おかげで−からのスタートとなったんですけどね。今年はオーリンスとブレンボですから。(顎のあたりに手をやって)ニッシンとショーワはこれくらいで、(頭の上に手をやって)オーリンスとブレンボはこれくらいなんです。だから理解に時間がかかるんですけど、慣れてきてますよ。バイクに乗る度に学ぶことがあって、今でもニコニコしながら乗ってるんです。限界まではまだまだあるってわかってますからね。ラップタイム自体は大きな差だとは思ってないですけど、安定性はまだまだですね。いい感じで乗れるようになってますし、乗りこなせるところまでいってます。セッティングを変えるとタイムも変わってくるし、そうやってうまいところをみつけたいですね。


CRASH.net表彰台を目指したいといってましたけど、今シーズンの目標はそれなんですか?

レディング:ええ。いつも表彰台に昇るというのはむつかしいでしょうけど、不可能な目標ではないと思ってます。シーズン中に2回くらいは表彰台に上がりたいと思ってますし、それができれば上々ですね。トップ5に入るのが目標で、失うものは何もないから表彰台争いにばんばんからんでいきたいですね。おもしろくなると思いますよ。リザルトに関してはプレッシャーは全然無くて、とにかくここでのがんばりだけが評価されるという状況ですからね。


CRASH.net:MotoGPのデビュー戦のカタールで7位に入ってみんなを驚かせましたが、今年の開幕戦はどんな結果を期待したいですか?

レディング:同じくらいですね。セパンではニッキーから0.6/0.7秒遅れで、カタールでは彼に勝てました。カタールで自分が何ができるか楽しみですよ。セパンはあんまり好きなサーキットじゃなくて、カタールは全然違いますからね。タイム差を縮められれば自信もつくし、そうしたら結果もついてくるでしょう。とりあえずカタールでは7位以内に入りたいと思ってます。現実的な目標だと思ってますよ。自分にプレッシャーをかけすぎないようにはしたいんで、最初の2レースくらいはポイントを獲得して、ランキングを上にもっていくための基礎固めをしたいと思ってます。
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いい感じで相変わらず生意気です。楽しみ楽しみ。

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