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MotogGPのエンジン開発凍結に例外を設けるのは良い妥協点

この優遇措置については割と否定的な感じで紹介してますが、良い考えではないかとアプリリアのレース部門のトップは言ってます。CRASH.netより。
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2016については、複数のMotoGPマシンメーカーに対してシーズン中のエンジン開発凍結の例外とするという考えに関して、アプリリアのロマーノ・アルベシアーノは「良い妥協点ではないか」と考えている。

来年は統一電子制御システムが全マシンに義務化されることで、現行のオープンクラストファクトリークラスという区分けが無くなる予定である。しかしながら、一定数の表彰台を獲得していないメーカーに対してはオープンクラス向け優遇措置のいくつかが適応されることになっている。

ただし現段階では優遇措置の詳細と、その適応対象となる成績については決定されていない。

MotoGPの技術ディレクターであるコラード・チェッキネリによれば、緩い燃料制限、エンジン台数、そして開発凍結の例外とするといった措置が検討対象に上がっているようだ。

これは現在ドゥカティやアプリリア、スズキと言ったメーカーに対して与えられている優遇措置に似たものである。現在は燃料制限緩和、エンジン台数、ソフト側リアタイヤ、テスト回数制限緩和、自由なエンジン開発がその内容だ。

しかしメーカーの協会であるMSMAが議論している2016年の優遇措置はエンジン台数制限緩和とエンジン開発凍結の例外措置だけではないかとチェッキネリは考えている。

「現時点では燃料とタイヤは議論の対象とはなっていませんね。エンジン台数とシーズン中のエンジン開発だけが対象です」とアルベシアーノはCRASH.netに対して語っている。

「エンジン開発凍結解除については賛成ですよ。技術的な観点から言えばエンジンが一番繊細で高価なパーツですからね。つまりエンジンに問題を抱えているのに開発が凍結されていたら、もうどうにもならないってことなんです。
 開発ができるのであれば手を施してテストしていいエンジンを作る余地もありますから。いい妥協点じゃないでしょうか。新規参戦メーカーと成績を挙げられてないメーカーに対する優遇措置はこれだけだと思いますよ」

今シーズンからMotoGPに復帰するアプリリアとスズキだけがこの優遇措置を受けることになりそうだ。翌年に参戦する予定のKTMもこの対象となるだろう。

ホンダとヤマハは優遇措置を受ける資格がそもそもなく、ドゥカティも今年は規定の成績を上回ることになるだろう。

昨年初めにドゥカティがオープンクラスに移るとドゥカティが宣言したのもエンジン開発凍結を免れるためだと公言している。その結果、成績を挙げていないメーカーへの優遇措置が導入されることになったのだ。

一方、電制制御にはお金がかかり過ぎることを理由に統一電子制御システムを導入することが良策かどうか尋ねると、アルベシアーノはにっこり笑ってこう言った。

「一番お金がかかるのはライダーですよ!エンジニアの翼をもぐというのは、ライダーの重要性が増していくということで、つまりライダーにますますお金がかかることになるんです。天才エンジニアでも年間6万ドル(邦貨換算700万円)で雇えますし、そのエンジニアのおかげで性能が上がってレースに勝てるかもしれません。一方でレースに勝てるライダーを雇うには1千万ドル(12億円)くらいかかるんですよ。
 まあ統一電子制御ユニットの導入というのはレースの面白さと電子制御部分にかかるコストを下げるという意味ではいいでしょうね。でも別の面からするとちょっと問題はある。勝ちたいと思ったら、まあうちは初年度なのでそこまで考えていませんけど、ライダーにもっとたくさん払わなければならなくなるってことですね。
 本当はもっとエンジニアに払うべきなんですよ。フォーミュラ1みたいにね!」
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まあ例外措置の話はおいといて、エンジニアがもっともらうべき、というのは賛成。

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コメント

なんか一連の流れを見ていると日本のメーカーは
ただ勝つだけではダメで、そこにエンジニアとしての
理想形や何やらが加味した上での勝利を願う理想主義。

イタリアのドゥカやアプリリアはとにかく
勝つことが大事でそのためにはどういうハンデだろうが
優位なレギュレーションだろうが、何でも使う
現実主義って感がありますね。

確かに莫大な予算を割いても成績が残せなければ
ドブに捨てたも同然と思えば現実主義もある側面正しいか。

投稿: ブラインドカーブ | 2015/02/21 21:20

>ブラインドカーブさん
 イタリアメーカーのやり方は、マキャベリ以来(というかその前から)連綿と続く小国家林立の中での権謀術数に長けた国ならでは、という感じがしますね。そういうのも個人的にはおもしろがることはできますが、当事者としては勘弁してくれって感じかもしれません。

投稿: とみなが | 2015/02/21 21:46

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