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コーリン・エドワーズ、ミシュランタイヤテストについて語る

2016年からMotoGPはミシュランにスイッチするわけですが、既にテストは始まっています。ライダーはコーリン・エドワーズ。と言うわけで彼が初期段階のテストについて語っています。MCNより。
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コーリン・エドワーズによれば、2016年からMotoGPのワンメイクタイヤの座を手にすることになっているミシュランタイヤの開発初期段階の進化は素晴らしいものだということだ。

経験豊富なエドワーズは、昨シーズン中盤をもって20年にわたるその華々しいキャリアに幕を下ろしたが、その後もヤマハのテストライダーとして走っている。

彼の新たな役割の一つがミシュランタイヤの開発だ。ミシュランは来年ブリヂストンに代わってMotoGPのオフィシャル・タイヤ・サプライヤーとなることが決まっている。

2度のワールドスーパーバイクチャンピオンに輝いたエドワーズは去年、日本とマレーシアでミシュランのテストを行った。

彼は来週のMotoGPセパンテストの翌日に行われるワークステストライダーによるミシュランタイヤテストに参加する予定だ。

そしてその後2月のセパンテストの翌日に現役ライダーがミシュランタイヤを試すことになっている。

MCNの独占インタビューでエドワーズは2008年以来のMotoGP復帰となるミシュランの第一印象を語ってくれている。

40歳になる彼はこう言った。「いい感じだったよ。タイヤは素晴らしいしね。ミシュランで走っている時は17インチから16.5インチになったんだけど、また17インチに戻ってきて、そのせいで接地面積はちょっと変化したんだよね。ブレーキングスタイルも変わったし、でもまあ僕も年だし知恵はついてきてるからうまく対応はできたと思うよ。みんな問題なく対応できるだろうし、タイヤ特性を理解できればちゃんと走れるんじゃないかな。いずれにせよミシュランタイヤはどれもすごくいいしね。テストの度に違うタイヤを試しているんだけど、ミシュランは相当がんばってるよ」

エドワーズによれば初期段階では主としてフロントタイヤの開発が集中的に行われたとのことだ。「リアもいくつか試してみたけど、いまは電子制御も凄いんで本当のグリップレベルはよくわからな。最初のテストですっころんでグラベルで何百万ドルもの損害を被るとかはごめんだよね」

現在のブリヂストンタイヤの素晴らしいところは信じがたいほどのフロントタイヤのグリップレベルである。ヴァレンティーノ・ロッシやマルク・マルケスが賞賛しているのもそこだ。

ではエドワーズはミシュランのフロントタイヤと昨年フォワードヤマハで使ったブリヂストンのフロントタイヤとの間に何か違いを感じているだろうか?

「ブリヂストンのフロントは、コーナーに突っ込んで、思いっきりブレーキングして、倒しこんでも全然問題はなかったんだよね。何をしても大丈夫だった。それに比べるとミシュランのフロントは懐かしい感じだね。ラドーにあるミシュランのテストコースで何年も前に何千周もしたときみたいな感じなんだよ。あの時も何千種類ものタイヤを試したんだよね。特にタイヤのつぶれ方があの時のと近い感じなんだよ。ミシュランだとブレーキを握りっぱなしってわけにはいかないんだ。倒し込みの時にはちょっとブレーキを緩めないといけない。それが上手く走るこつかな。レースではそういうことになると思うよ。ミシュランはいいものを作ったと思うし、だから自分でも最高だと思える物ができれば、みんなうまく対応できるだろうと思っているんだ。今のタイヤをそのまま出すってことにはならないだろうね。まだちょっと変えなきゃならないこともあるし、まあとにかくミシュランなりにやらせるべきだろうね。ブリヂストンと同じのを作らせようってのは違うと思うよ」とワークススペックのヤマハYZR-M1をテストしたエドワーズは語っている。

去年、ヴァレンシアでドゥカティのテストライダーであるミケーレ・ピッロが走った時にはブリヂストンでのベストタイムの0.2秒落ちまで迫ったと噂されている。

日本のツインリンクもてぎで2度のテストを行っているエドワーズはこう言っている。「過去にミシュランでもとぎを走った時よりいいタイムだったよ。ラップタイムは言えないけど、ソフトタイヤじゃないのにそれくらいはできたんだ。ベースのタイヤでレースシミュレーションをやったんだよ。これまで体験したミシュランでは最高だし、そういう感触を得られればかなり速く走れるだろうね」
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ふむふむ。突っ込み重視だと苦労するのかもですね。

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ドゥーハンもシュワンツも「ミラーを最初からワークスに入れるべきだった」と

もちろんダニを追い出して、ということなんですが・・・。MCNより。
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ホンダは上り調子のジャック・ミラーをマルク・マルケスのチームメイトとしてHRCワークスに入れるべきだった。

これはリスクの高い戦略だが、MotoGPの伝説的ライダーであるミック・ドゥーハンとケヴィン・シュワンツの両方ともそう考えているのだ。Moto3からミラーをいきなり引っ張り上げるなら、最初からワークスに入れるということをHRCは選択すべきだったということだそうだ。

HRCに引き抜かれたミラーは、先例のない3年契約という待遇を受けている。まずはLCRで市販RC213V-RSで2015年を走る予定だ。

マルケスがホンダのナンバー1ライダーであることは明らかだし、彼がHRCにまたタイトルをもたらすことになるだろうが、来シーズンは9年経って未だタイトルを獲得していないダニ・ペドロサに替えて若い才能にシートを与える最高のチャンスとなるだろう。

ペドロサは2013年にマルケスがHRCに入って以来の2年間、徹底的にやられてしまっている。マルケスが2年で19勝したのに対して、ペドロサはわずか4勝しかしていないのだ。

レプソルホンダに5度の500ccタイトルをもたらしているオーストラリアの伝説的ライダーであるドゥーハンはMCNにこう語った。「ペドロサにはこれまで充分チャンスはあった。誰かがマルケスを破ることになるだろうけど、それはダニではないでしょうね。
 ジャックがマルクのチームメイトになったら素晴らしいと思いますよ。奥がHRCに入った時には125でも250でも走ってなかったけど、いまはMoto3、Moto2を経由しなきゃならないみたいに言われてる。でも単にリスクを取るのが怖いだけなんだと思いますよ。こんな楽な選択をした理由がわからないですね。
 マルクはどこにも行かないわけだし、まだ21歳なんです。だったら他の誰かを連れてきてもいいでしょう?まあそれでジャックを連れてきてLCRで走らせるってことなんでしょうけど、それに何の意味があるんでしょうね?乗るのは市販バイクなんですよ。まあ限界を知るにはいいんでしょうけど、トップ争いはできないでしょうし、それが彼にとって悪い方に働くことだってありえるわけですよ。
 トップの連中より劣ったマシンに乗ると、メンタルに来ることがあるし、それが身体に影響することもあるんです。マシンが劣っている分、身体でカバーしようとするんですよ。ワークスチームならそういうことはない。自分次第なんです。マシンやサポートに不安を持つ必要はないわけですから」

テキサス生まれのシュワンツもHRCはミラーがすぐに才能を発揮できるようペドロサに替えてレプソルに入れるべきだったと言っている。

1993年の500ccチャンピオンの彼はMCNにこう語った。「ダニはいい仕事をしてますけど、まあ彼にタイトルを獲れないこともわかったわけですよ。8年とか9年とかホンダワークスにいてタイトルを獲れないのにまだ在籍してるなんて、いままでなかったでしょ?自分からお金を払ってるんじゃなきゃこんなことは起こらないでしょうね」

さらにシュワンツはミラーがHRCと3年契約をしたのは、とてつもない幸運だと言っている。将来ワークスに入るための実力を見せるのにプレッシャーを感じなくて済むからだ。

シュワンツは言う。「かなり安心できますよね。LCRでどこまでやれるか試してみて、その後ダニと入れ替わるんでしょう。まあトップ10に入れなかったら契約書でケツをふくことになるでしょうけどね。でも初の3年契約なんですからすごいですよ。ミックもケイシー(ストーナー)もこんな待遇は受けられなかったんですから」
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じじいどもを見返してやれ!>ダニ。

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パドックにおける人種差別

女性とGPホモセクシャルとGPについてはMotomatter.comの記事を訳しましたが、今度はMatt Oxlet氏が人種差別について書いているので訳出。Motor Sport Magazineより。
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MotoGPにルイス・ハミルトン(訳注:F1チャンピオン)、つまり黒人のレースキングが生まれることはあるのだろうか?もちろんいつかはそういうことも起こるだろう。

ひとつの分野で頂点を極めるには、文化、人種、階級、出身地といった要素も非常に重要である。しかし国際的なバイクレースが過剰なくらい白人のスポーツである中で、既に一人の黒人レーサーが頂点まで上り詰めている。アメリカ人のジェームズ・スチュワートがモトクロスとスーパークロスの米国チャンピオンになっているのだ。黒人やアジア人や中国人のレーサーがMotoGPで頂点に立つのも時間の問題ということだろう。

しかしハミルトンやスチュワートが成功しているからと言って、4輪、2輪のレース界で黒人が公平に扱われているわけではない。私はモータースポーツ業界で30年間やってきているが、この業界は現代の標準からするとまだだ人種差別が横行していると言えるだろう。

バイクと車のレース業界ではかなり上の地位にいるある人物がハミルトンのことを「黒んぼ(Sooty)」呼ばわりしたのを聞いたのは、わずか数週間ばかり前のことだ。そして2度もF1チャンピオンを獲得したハミルトンを中傷するのはこの人物だけではないことは私たち全員がよく知っている。

MotoGPでも状況は同じだ。別に業界が人種差別を煽っていると言いたいわけではない。知的でリベラルな人々はたくさんいる。しかし外の世界と比べてMotoGPのパドックは人種差別的であると言わざるを得ないのだ。

2〜3年前、MotoGPのあるワークスライダーが「年をとればとるほど人種差別主義者と出会うようになるね」と言ったのを聞いた。あるMotoGPワークスチームのオーナーはジャーナリストを嘲笑するとき「黒んぼプレスども(press n*****s)」と言っていたし、何年か前にある高名なワークスメカはパキスタンのクリケットチームのイギリス人コーチであるボブ・ウールマーの死について「パッキー野郎(P***s)なんかと一緒にやるからだ」と言っている。そしてブラックミュージックを「黒んぼのクソ(n****r s**t)」と言ったレーサーを2人ほど知っている。

とは言え確信は持てないものの状況は少しずつ良くなっていると私は思う。だが優秀な黒人選手がたくさん活躍しているサッカーでさえ人種差別主義の亡霊に悩まされているのだ。

驚いただろうか?しかし考えてみれば当然のことだ。MotoGPも他のスポーツ同様、性差別主義を隠そうともしていないではないか。レースの前には肌もあらわな女性たちがただ宣伝のためだけにグリッドに立っている。

そして性差別とは何だろう?それは人種差別や同性愛嫌悪や反ユダヤ主義やイスラム嫌悪などの偏見と同根であり、自分と違う相手に対する尊敬の欠如であり、そしてDJ/コメディアンのケニー・エヴェレットがかつて評した通り「みんなの憎しみの貯蔵庫」なのである。

もっと広げて言えば、フランス人哲学者のヴォルテールが250年間に書いた「寛容が内戦を引き起こしたことはない。不寛容が大虐殺を引き起こすのだ」ということを未だに多くの人が理解していないということなのである。

笑ってしまう話だが、数年前私は同性愛嫌悪によるいじめの対象となったことがある。何人かの前時代的業界人が私をゲイだと思い込んだのだ。私はゲイであると思われるのを侮辱だとは思わなかったが、それが彼らを困惑させたらしい。ピットレーンを歩くときに陰でくすくす笑われる不愉快さはさておき、この件のクライマックスはある酒がたっぷり供給されたあるチームの祝勝会だった。そこでチームオーナーと元ライダーが私を後ろから捕まえて耳に舌を突っ込んできたのだ。その間中、彼らは何かもごもご言っていた。全く楽しめなかったが、それもまあおもしろい経験だと思うことにした。それ以外私にどうすることができたろう。

人種差別や性差別や同性愛嫌悪はレース業界の見たくない一面である。いつかその全てがなくなることを強く願っている。
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日本人ということで差別的な扱いを受けることも多いでしょう。その中で戦っているスタッフやライダーたちは本当にすごいです。

そいうこととは別に、寛容と不寛容はずっと私の考えるテーマ。多様性を認めることができない人ってなんなんでしょうね。

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ロッシの復活にはHRC中本副社長も感銘を受ける

ライバルに対しても賞賛を惜しみません。MCNより。
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ホンダのボス、中本修平は天才マルク・マルケスが記録破りの大活躍の末に2回目のチャンピオンを獲得したのに驚いたことだろうが、2014年、彼が注目したのはそれだけではなかった。

中本は9度のタイトルを獲得したヴァレンティーノ・ロッシの劇的な復活にも感銘を受けたと語っている。

ドゥカティでの不毛な2年の後2013年にヤマハに復帰したロッシは、初年度は苦労したものの2年目となる昨シーズンはマルケスに次ぐランキング2位に輝いた。

35歳になる彼はミザノとフィリップアイランドでの2勝を初めとして11回の表彰台を獲得するなど大活躍。モビスター・ヤマハのチームメイトであるホルヘ・ロレンソ、レプソル・ホンダのライバル、ダニ・ペドロサをランキングで上回って見せた。

素晴らしい2014年を受けて、ロッシは10回目の世界タイトルも視野に入れている。

そして2014年の彼の復活はHRCの副社長である中本にも感銘を与えたようだ。彼はトップに返り咲こうというロッシの野心とモチベーションに尊敬の念を隠さない。

中本はMCNにこう語った。「普通、ここまで成功を重ねてきたら自分のやり方を変えないものだし、変えたくもないですよ。でも彼は自分のライディングポジションやライディングスタイルを変え続けている。すごいことですね。マルクは確かにすごくハイレベルでしたよね。でもそれに近づくことができるなんて本当にすごい。脱帽ですよ」
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頂点を極めた人同士ならではの通じ合うものがあるんでしょうか。

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エルヴェ・ポンシャラルへのインタビュー

MotoGP界の名伯楽、テック3のオーナーであるエルヴェ・ポンシャラルへのロングインタビューです。CRASH.netより。チームオーナーの経験に基づくお金にまつわる諸々が興味深いです。
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エルヴェ・ポンシャラルへの独占インタビューのパート1。ポンシャラルはMotoGPとMoto2チーム、テック3のオーナーであり、チームの会議体であるIRTA(訳注:国際レーシングチーム協会)の議長でもある。

パート1ではMotoGPについて、パート2ではMoto2について語ってくれた。

CRASH.net:テック3本社の様子はいかがですか?

ポンシャラル:年間を通じて今が一番忙しい時期なんですよ。サーキットでのテストもありますし、ピットとかパドックの設営に関することとか、チームウェアとか契約とかいろいろありますからね。それにセパンにもっていく貨物がらみも忙しさの要因です。20日にはワークショップを出なきゃならないし、日本とのやりとりもありますし。Moto2に関して言うと、まずマシンを作らなきゃならないんですけど、サプライヤからの部品待ちもあるんですよ。そんなわけですごく忙しいんです。


CRASH.net:例年よりも忙しいんですか?それとも毎年こんな感じです?

ポンシャラル:冬はいつも忙しいですね。チームでレースを始めてからそろそろ30シーズンになりますから、何をしなきゃならないかはわかってるんです。でも予想できないことはいつも起こるし、それに対応しなきゃならないですからね。
 正直言うとチームのみんなはMotoGPとMoto2テストのスタートを待ち焦がれていますよ。今は忙しいですけど、退屈でもあるんです。自分たちの仕事の結果をサーキットで見ることができない時期ですからね。


CRASH.net:昨シーズンを終わってチームの雰囲気はいかがですか?目標は達成できたとお考えですか?

ポンシャラル:2013年と比べたら、ってリザルトだけの話ですけど、2014年はあまりいい年ではなかったですね。2013年はカル(クラッチロー)が4回の表彰台と7回のフロントローを獲得してますから。2014年はフロントローが2回だけでした。ブラッド(ブラッドリー・スミス)がカタールで、ポル(エスパルガロ)がフランスで1回ずつですね。表彰台はブラッドがオーストラリアで1回獲得しただけですし。
 だから結果はそれほどいいものではなかった。でもご存じの通りレギュレーションが大幅に変わりましたからね。オープンクラスの燃料制限とタイヤアロケーションが変わったということです。
 ワークスの4人を除けば、その他のライダーの実力は伯仲していて、しかもオープンクラスには優位性がある。特にソフトタイヤが効いているんですけど、それで予選で苦労するようになったんです。しかもレースに対する予選の重要性はどんどん増している。序盤の5〜6周がとても大事になってるんですよ。
 ブラッドリーはもうルーキーとは言えないですけど、うちのライダーは2人とも若くて、まだまだ学ばなければいけない。そういう意味ではプラン通りだし、予想通りの結果とも言えますね。満足しているとは言えませんし、こんな順位じゃないとも思ってますし、こういう厳しい年もある。うちのライダーは2人ともかなりいい戦いをしました。ちょっとやりすぎることもあったし、何回かはクラッシュもしてますけどね。限界まで攻めすぎたってことですけど、それでいろいろ学んでくれたと思います。
 それで2人をキープすることにしたんです。ポルはどっちにしろ2年契約でしたけど、ブラッドともあと1年契約することにしました。まだ彼の本当の実力を発揮しているわけじゃないと信じているからです。そう言う意味では2014年には満足していると言ってもいいかもしれませんね。でなきゃ2人とも契約を続けるなんてことはしないですから。2015年に何ができるか楽しみにしていますよ。


CRASH.net:ヤマハレーシングのマネージングディレクターであるリン・ジャーヴィスもドゥカティのオープンクラス待遇がサテライトチームの苦労の種になっていると言っています。2015年に新型ドゥカティがさらに強くなったらどうなるでしょう?

ポンシャラル:それは相当な問題ですね。でもワークスヤマハが使ってるのはうちとほぼ同スペックのマシンで、ロッシとロレンソはマルケスとペドロサとトップ争いができている。技術規定について要望は出したいと思ってますけど、まあ完璧にワークスと同じマシンというわけじゃないんですよね。
 それとこのルールで走るのはあと1年で、2016年には全員が同じ燃料制限と同じタイヤチョイスと同じ電子制御で走ることになる。そうすれば何もかもまともになるでしょう。
 2014年と2015年にクラスが実質的に混在することを認めたのは、2016年までは同じ電子制御で走ることをメーカーが拒否したからなんです。新規参戦メーカーや苦労しているメーカーにトップ争いをするチャンスを与えるという意味もありました。
 2014年のドゥカティがほぼ復活できてみんな喜んでいるでしょうね。ドヴィ(アンドレア・ドヴィツィオーゾ)の顔にも笑顔が戻ったし、カルやアンドレア(イアンノーネ)やヨニー(エルナンデス)も笑顔を見せることがあった。それはいいことですよ。復帰するスズキとアプリリアにとってもかなりの助けになるはずです。
 去年はオープンクラスで強かったのは1メーカーだけだった。2015年にはヤマハのオープンマシンはうちのマシンに相当近いものになるでしょうし、レースという面からはうちに危機が迫っていると言うことですね。でもホンダもオープンクラスへのスタンスを変えてヤマハと同じようなことをやろうとしている。
 ですから戦闘力のあるましが増えることになりますね。オープンクラスのホンダとヤマハは相当強いでしょうし、ドゥカティももっと強くなるでしょう。それにフルワークスのマシンが8台になる。まだ時間が必要だろうアプリリアは除いてね。
 うちにとっては厳しい話ですけど、フランスでも話した通り、「バトルがなければファンもつかない」ってことなんです。バトル満載の楽しい年になるといいですね!ファンやメディアにとってはエキサイティングな年になるでしょう。レースという面ではMoto2やMoto3に近い状況になるわけですからね。


CRASH.net:2016年の話が出ましたけど、統一ルールになるということはサテライトチームにどんな影響がありそうですか?

ポンシャラル:私としては望み通りですね。みんなそういう方向になるようにもってきたわけですし。「みんな」ってのはチームとドルナとFIMということです。メーカーにとっては電子制御の研究開発が止まるのは理解できないでしょうけどね。そこが得意分野なわけですから。
 タイヤと電子制御を統一する必要性についてはメーカーにも理解してもらうように努めてきました。今みたいなやり方を続けて費用がどんどんかさむのを放置するわけにはいかないんです。ワークスでさえ耐えられないところが出始めている。
 ですから最終的にこうなってすごく喜んでいます。サテライトチームもこれまでになかったほどワークスに近づくことができるわけですからね。
 2016年からはグリッドのほぼ全マシンが、理論的にはですけど勝てるパッケージになるわけです。Moto2とかMoto3みたいな感じですね。昔みたいにサテライトチームがMotoGPで勝てるようになる可能性もあるんです。ことによったらチャンピオンだって獲れるかもしれませんよね。
 でも一番大事なのはライダーだってことを忘れてはいけません。それが全てなんです。
 ワークスとサテライトのマシンはかなり近づいてきています。ヤマハについては本当にそうですし、他のメーカーもそうでしょう。例えば2013年はカルが、まあ彼は本当に正直者ですけど、良く言っていたのは「僕のマシンでロレンソが走っても結果は変わらないだろうね」ってことです。
 メディアやファンや、時にはライダーまでもがサスや電子制御や技術スタッフに問題があるって口にする気持ちもわかりますよ。だって自分より誰かが速いというのは厳しい事実ですからね。
 ですから2016年からはサテライトもマシンとタイヤと電子制御についてはほぼワークスと同じ仕様になるんです。レースが接戦になるだけじゃなくて、スポンサーがトップライダーを連れてくるだけの資金をサテライトに投じてくれることを夢見ているんですよ。内だけじゃなく他のチームにもね。
 過去にもサテライトマシンのトップライダーがワークスを負かした例はいくらでもあります。


CRASH.net:2016年の最大の変更の一つに統一タイヤがミシュランになることがありますけど、フランスのチームとして彼らが戻ってくることはうれしいものですか?

ポンシャラル:ミシュランはモータースポーツのビッグネームですよね。2輪でも4輪でもそうです。フランスのメーカーというのもありますけど、それはあんまり関係ないですね。もちろんフランスの大企業がGPに投資してくれるのはうれしいですよ。他のフランス企業も続いてくれるかもしれませんからね。でもまだそれは実現していません。
 ミシュランがMotoGPに戻って来たがっていたというのが大事なんです。トップレベルのノウハウも提供してくれるでしょうし、それでみんなの戦闘力が上がるということが大事なんですね。
 統一タイヤルールの下では、各メーカーのマシンとライディングのレベルが一定以上になることが大切なんですよ。今年はタイヤについては余り議論になりませんでした。話題になったのはオープンクラスのソフトタイヤくらいですかね。でもそれ以外についてはみんな同じタイヤで、タイヤの性能を発揮するのは自分たちの力に任されていたんです。
 ミシュランについては初テストの段階からメーカーの反応はいいですし、ラップタイムもかなりいい。だから面白いことになると思いますね。2016年までには何回かテストをすることになっています。まずはセパンの2回目で、全車が新型ミシュランを初めて試す機会になります。
 タイヤメーカーはそれぞれ違ったタイヤの作り方をしています。構造もコンパウンドも違う。マシンやライディングスタイルをタイヤの特性に合わせて変えていかなければいけないということですね。みんながどう対応するか見物だと思いますよ。


CRASH.net:セパンテストでは2015年型マシンを試すことになるわけですが、スペック的にはロッシとロレンソが昨シーズン使っていたものになるんですか?

ポンシャラル:正確に言うのは難しいんですよ。ヴァレとホルヘのマシンも違うし、ホンダもダニとマルクでは違う。どちらも全く同じマシンを使っているというわけじゃないんです。フレームから違うことだってあるんです。ライダーのスタイルによってフィットしたりフィットしなかったりということがありますからね。電子制御とサスは同じものですけども。
 ヤマハからはかなりのサポートを受けています。それは過去のリザルトからもわかりますよね。ヴァレンシアのレース後テストでは2015年型パーツも供給してもらいました。ヴァレとホルヘが最終戦で使ったものですね。だから2014年型ワークスマシンの最終形ということになります。
 セパンの1回目のテストではこれを走らせることになります。でもそのあとは開発状況次第ですね。あとはエンジン開発凍結ルールの範囲で何ができるか次第です。それとワークスチームが何をしたいかにもよりますね。ワークスチームがテック3のパーツをほしがることがあるんですよ。6か月とか1年前のパーツでもね。ライダーが苦労しているときに、何か別のことを試したくなることがあるんですよ。
 古澤政生さん(元ヤマハのMotoGPのトップ)が良く言ってましたけど、ヤマハには4台のワークスマシンがある。ワークス2台、サテライト2台ではないんです。もちろん最先端のスペックと最新パーツはヴァレとホルヘが優先ですよ。でもスペアパーツやらなにやらを膨大に持ち込んでくれるんです。その中からライダーの要求やライディングスタイルに合ったものを探すんですよ。
 ですからうちのマシンがどういうものかを正確に言うのは難しいですね。レースごとというかプラクティスごとに組み合わせが変わっていくんですから。
 パートナーへのごますりと思われたくないんですけど、うちのマシンは戦闘力のあるパッケージですし、ライダー2人とも速く走れるだけのものを作っています。それをどう速く走らせるかをライダーは学ばなければならないんです。
 ワークスと全く同じかというとノーですけど、互角に走れるくらい速いかといえばイエス、なんです。


CRASH.net:今年はフルシームレス・ギアボックスになるんですか?(原注:去年のテック3のマシンは2速以上のシフトアップのみがシームレス。ロッシとロレンソは1速からシフトアップはシームレスで、2015年にはシフトダウンにも対応したものを要望している)

ポンシャラル:それについてはあまり詳細は語れないんです。いいギアボックスを入手できていますよ。ギアボックスのせいで後れをとっているとは全く思っていません。もちろんヤマハはギアボックスも含めてマシンを全力で開発しています。テストになってみてからですね。
 2014年の1回目のセパンテストまではブラッドもポルもシームレスギアボックスをすごくほしがってました。セパンの2回目のテストで入手して、確かにすごい進歩で満足できました。今はそのギアボックスを使っているんですけど、ほんとうにいいものなんですよ。文句は全然ないです。
 最終的にはさらにいいものになるんですけど、まずはメーカーといっしょに何ができるか考えなければならない。いまの装備でもトップ争いは充分できると考えていますよ。


CRASH.net:トップ争いという意味では、来年ヤマハのロッシとロレンソはマルケスとホンダの組み合わせと戦うことができると思いますか?それとも3年目になってマルケスはさらに先を行ってしまうのでしょうか?

ポンシャラル:間違いなく去年のマルケスはとんでもなく強かったですし、その前の年も強かった。2013年お方が2014年よりすごかったという人もいますね。うーん、私はそうは思って亡くて、序盤の10レースを全焼するなんてもの凄いことですよね。
 ダリル・ビーティーへのCRASH.netのインタビューも読みましたけど、私は彼の意見に賛成ですね。ミック(ドゥーハン)は何年もGPを支配して、彼こそが倒すべきライダーだった。その後ヴァレンティーノがやって来て、レース界に君臨した。彼はいまでもすごいけど、当時はものすごかった。ホンダでもヤマハでもね。そしてケイシーが来て、彼こそが最高のライダーになった。早くに引退してしまって、そのあとがマルクです。
 マルクが新時代の最高のライダーです。ミックやヴァレにも比すことができる。ヴァレやホルヘやダニもすごいけど、2013年、2014年のマルクはとんでもなかったと思います。マルクがトップ4の中で最年少というのも凄いことですよね。MotoGPでは一番経験がないんです。だからもっともっとすごくなる可能性があるんですよ。
 今年はホルヘとヴァレがもっとマルクを苦しめられるといいですね。初戦のカタールが鍵となるでしょう。マレーシアテストでは時間でコンディションが変わるのでラップタイムはあてにならないんです。
 去年のカタールでのヴァレとマルクのバトルはすごかったですね。あれでチャンピオン争いがどうなるのかよくわかった。マルクにとってあそこでの勝利が重要だったんです。最初から自分お実力を見せつけることができた。ヴァレもそれに対抗することを示した。一方のホルヘは完全に蚊帳の外でした。だからこそ今年のカタールも注目すべきですね。
 コース上でのマルクを見ればわかりますけど、彼は野獣で、しかもマシンなんです。昔のヴァレみたいにマルクは最高のライダーになっているんです。2015年にヤマハがチャンピオンになるのを見たいと思ってますし、それは可能でしょう。ヴァレもホルヘもチャンスはある。でも賭けるならマルクですね。彼を負かすのは相当たいへんでしょう。
 でも一方で昨シーズン後半のことも忘れてはいけません。ヤマハはすごく強かった。現時点では最高にバランスのとれたパッケージだと思います。どれが最高かというは決してわからないですけど、2014年後半のヤマハはすごく良かったですし、2015年も相当強いでしょう。
 ホルヘとヴァレ次第ですけど、2人にはマルクを苦しめて欲しいですね。マルクだって無敵じゃない。彼のやってことは凄いことですけど、ヴァレも10回目のタイトルに向けてたぶん最後のチャンスになるでしょうし、ホルヘ将来の残留に向けて幹部にアピールしなければならない。ポルは契約2年目で、彼もトップ争いができることを示さなきゃならないし、ブラッドリーについても同じですね。
 ヴァレがどれほど改善してきたかも驚きです。2004年と2014年のライディングスタイルを写真で比べてみるとわかりますけど、全然違うんですよ。マルクが全員のレベルを上げているんです。みんながマルクにどう対抗するか見物ですね。


CRASH.net:この冬、ポルとホルヘと一緒にインドネシアに行っていますが、MotoGPファンはいかがでしたか?

ポンシャラル:びっくりはしめせんでしたよ。MotoGP人気がどれくらいすごいか聞かされていましたからね。心づもりはしていたんです。でも予想以上でした。ヤマハカップレースに60,000人以上の人が集まったんでスyお!信じられないでしょう。グランプリの決勝日みたいだったんです。
 それにあんなにたくさんの人がバイクでレースを観に来るのも見たことがないですね。アッセンと、それからルマンやシルバーストンも伝統的にたくさんのファンがバイクで来ますけど、バスや車も多い。インドネシアでは70%くらいがバイクで来てるんじゃないでしょうか。サーキットまでバイクが何キロも連なってるんです。ほとんどが小さいバイクなんですけど、みんなレプソルカラーとかモビスターカラーとかモンスター・テック3MotoGPカラーとかなんですよ。
 ポルとホルヘが一緒だったんですけど、MotoGPライダーがロックスターみたいな扱いを受けるって記事がありましたよね。でも60年代のローリングストーンズとかビートルズみたいな感じなんですよ!神様扱いですよ!あんなの他の場所ではないですね。ポルも信じられなかったみたいです。ものすごい情熱で、でもちゃんとこちらを尊敬してくれて、知識も深いんです。
 ファンと話すと、彼らが本当に物知りなことがわかります。例えばポルはMotoGPライダーでいちばん遊泳というわけじゃないですよね。でもファンクラブの人たちがいて、彼のことならなんでも知ってるんです。2014年に何が起こったか、私より知ってるんですよ!
 MotoGPへの熱狂ぶりがすごいんですよ。レースについてもマシンについてもすごく情熱がある。正直、行くのは気が進まなかったんですよ。シーズンが終わったばかりでまた長旅か、って思ったんで。でもすごく感動しました。ファンの様子が感動的だったんです。
 MotoGPはマレーシアでかなりの地位になってますけど、インドネシアはその1万倍すごいんですよ。だからヤマハとサクラに招待してもらえてよかったですね。信じられない体験だったしうれしいショックでした。
 その夜ヤマハ・インドネシアの社長とディナーをご一緒したんですけど、彼によれば需要に生産が追いつかないって言ってました。工場も増やしているにもかかわらずですよ。インドネシアはバイク業界とレース業界にとってすごく大事な場所ですね。


CRASH.net:MotoGPの生中継をどうやって見るかという話ですけど、有料チャンネルと無料チャンネルについてはどういう立場ですか?

ポンシャラル:リン(ジャーヴィス)、パオロ(チアバッティ)、リヴィオ(スッポ)がヴァレンシアで話したことに賛成ですね。間違いなく世界は変わっているんです。ツール・ド・フランスやウィンブルドンやサッカーのワールドカップやローランギャロスやオリンピックとは違うんです。こうしたイベントは無料でやって、みんなが見る。でもほとんどのスポーツは有料チャンネルに移行することになるでしょう。
 なぜかって?無料チャンネルはもっと安上がりに作りたいんですよ。できれば無料でね。それでできるだけたくさんの視聴者を集めたい。通常放送というのは、まあ私が悲しかろうがハッピーだろうが、そういうもので、世の中はそういう方向に動いているんです。BBCやTF1やRAI(訳注:イギリス、フランス、イタリアの国営放送)がMotoGPにお金を払いたくないって言っても、それは私のせいじゃない。
 レーシングチームを所有するのは私の人生であり、情熱なんです。でもそのためにはスポンサーやドルナのような興行主が必要なです。テレビの放映権料はそのためにも重要なんですよ。それがなければチームは運営できないし、だから興行主も放映権料を得る機会を逃すわけにはいかないんです。もちろん興行主も会社なんで財政的には健全でなければならない。そこに問題はないんです。しかもドルナはいい放映をするためのテレビ放映技術の開発にかなりの額を投資しているし、安全面にも投資しているんですよ。
 これは一例に過ぎませんし、全部でいくらになるのかは全然わかりませんが、もしドルナに対してBBCが2しか出そうとしない一方でBTスポーツが20出すと言ったらどうします?ほとんどただみたいな値段を受け入れますか?無料チャンネルを非難するつもりはないですよ。それが彼らのビジネスモデルなんですから。
 フランスのテレビ関係者と話したんですけど、彼らが言ってました。「もし20年前のアメリカの連ドラなら無料で放映権が手に入れられて、それでも何百万人かは見るんですよ。でもスポーツだとお金はかかるのに100万人しか見てくれない。そしたらどっちを選びます?」ってね。通常の無料チャンネルというのはお金を生み出す機械で、利益のために存在してるんです。別に彼らを非難しようとは思いませんよ。それが彼らのやり方なんですから。
 もしうちのスポンサーが「昔は3百万人が見てたのに今は有料チャンネルで100万人だって?」って言ったらですか?そんなことは言われたことはないですよ。一度もね。だって有料チャンネルでは視聴者数は減ってるけど、放映時間は延びてるんですからね。無料チャンネルだとレッドシグナルからチェッカーフラッグまでですけど、有料チャンネルなら週末を通してプラクティスからレース前イベントからエース後イベントまで見られるんですよ。
 あと5時間くらいは議論できるネタですね。もちろんチームやドルナが無料放送を嫌ってるということじゃないんです。無料なら1千万人が見てくれますからね。それはすごいことですよ。無料放送の方が僕らを嫌ってるんです。彼らは放映権料を払いたくないんですよ。
 要するに同じ商品に対して3倍のお金を払ってくれる人がいたらどうするかってことなんです。カルを手元に置いておけなかったときと同じ状況ですよ。あの時もドゥカティの提示金額なんてとても払えなかったんです。
 MotoGPだけの問題ではないですね。F1も有料チャンネルで、モータースポーツの最高峰と言われている。そして今はもっと力を持っている。無料放送をやめて有料放送に移行するというのは、ドルナが決めたことじゃないんです。テレビのスポーツ放映はそうなっていくんですよ。


CRASH.net:ドルナからの支援はチームにとってかなり重要なんですか?

ポンシャラル:チームにとっては生命線ですね。チームを支援してくれと言いながら、同時にお金を稼ぐ機会をみすみす逃すようには言えないでしょ?だから視聴者が100万より500万の方がそりゃあいいですよ。全体を俯瞰して議論しないといけないってことですね。
 インターネットや新聞で有料チャンネルに払うお金がないってコメントを見ることがあります。確かにヨーロッパにはお金に困っている人たちはいますけど、MotoGPを見るにはタバコ1日2箱分もいらないんですよね。
 MotoGPがそんなに大好きなら、有料チャンネルのカバーしてくれる範囲を考慮したら、それがGPのあり方だってわかってくれるんじゃないでしょうか。
 確かに有料チャンネルになったせいで逃した視聴者というのはいるんです。でも、たまたまチャンネルを変えたらやってたから見てるという人もいたんです。テレビの前で日曜午後の昼寝をしてるのかもしれない。だから視聴率というのはあてにはならないんですよ。


CRASH.net:チームの予算の内、どれくらいがドルナからの支援なんですか?スポンサーマネーの割合はここ最近どういう割合なんでしょう?

ポンシャラル:チームによって違いエーエムすね。タバコマネーの時代は終わったことだけは確かですね。あの頃はドルナからの支援は必要なかったんです。スポンサーフィーでコストを100%カバーできましたからね。
 コストは安定させようと努力しています。新たなパートナーも探しています。通信会社とかエナジードリンク会社とかですね。でも私の知る限りどこもタバコ会社ほどは出してくれない。
 いつも言っているんですけど、タバコ会社のせいでインフレが起こって、当時はみんながその恩恵にあずかった。私もその一人です。でもおかげでなにもかもが高騰して、そこから値段を下げていくのはとてもたいへんなことなんです。
 それで少しずつコストを下げてきてはいるんですけど、コストを抑えつつ安定させていくことで気狂いじみたインフレを方向転換させようというのがせいぜいです。でもどんなにいいマーケティング部門があってもコストの100%をカバーするのはたいへんですね。
 だからこそ三者が協力し合わなければならないんです。メーカーはリース車両にとんでもない値段をつけてはいけないし、レース主催者はレースをうまく売りたいと思ったらいい役者が必要だということを理解しなければいけない。そしてチームはマーケティングの努力をしなければいけないし、予算については公正でガラス張りでなければいけないということです。
 今状況は凄く良くなっていて、メーカーと主催者の目標が一致しているし、将来展望も一致している。おかげでチームはやっていけるし、これからも大丈夫だと思います。
 またF1の話になりますが、F1は世界最大のモータースポーツで自動車メーカーの巨人たちが参戦している。でもGP以上に財政的には苦労しています。サテライトのF1チームの中には破産するところもありますしね。
 幸いなことにGPではプラマックやテック3、LCR、グレジーニといったチームが終盤のフライアウェイラウンドに参加できないなんてことは言わないですよね。でも去年はF1でそれが起こった。つまりGPではメーカーも主催者もチームもFIMもうまく協働してお互いのニーズを理解しているということなんです。
 だからMotoGPは健全なんだと思いますし、将来も楽観して良いでしょう。だからといって夢の世界に生きているわけではないですけど、2016年からのルール改正や、Moto2、Moto3の今を見てみれば、合理的なコストの範囲内でいいショウを見せることができるということなんです。みんなこれに参加できてハッピーですし、メーカーも戻ってきてますしね。
 金儲けのためにやってるとか保守的だとか誤解しないでくださいね。私は自分で決断力はあると思ってますし、言いたいことがあれば迷わず言いますから。自分がやっていることを愛していて、レースを信じているんです。でもいつもはファンみたいに行動しちゃうんですよ。レースを見に来てくれる人たちと同じなんです。だからファンの気持ちもわかるし、ファンと話すのは楽しいですね。ファンがテレビ放映についてどう思ってるかもわかってます。でもグリッドがいいマシンとライダーで埋まって、良いレースといいバトルを見てもらうにはこれしかないってこともわかってもらいたいと思ってます。
 私たちが素晴らしいスポーツをみんなに見てもらうためにやろうとしていることを是非理解してほしいですね。


CRASH.net:ありがとうエルベ。

ポンシャラル:どういたしまして。
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苦労している人ならではのお言葉ですね。

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再開までいましばらくお待ち下さい

すみません、すみません。
概ねいろいろ落ち着いてきたのですが、ばたばたしている間に溜めてしまった仕事を片付けなければならないので再開は来週になりそうです。
楽しみにしている方にはたいへん申し訳ございませんが、いましばらくお待ち下さいませ。

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【急募】大相撲初場所1月17日(土)枡席2名分あります

大相撲初場所1月17日(土)枡席Aのチケットが2名様分余っています。ご興味のある方はご連絡くださいませ。

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1週間ほど更新が止まります

諸般の事情によりあと1週間ほど更新が止まります。

取り急ぎお知らせまで。

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あけましておめでとうございます

今年の目標は「その場しのぎの安請け合いはしない。じっくり考える。交渉もする」です。

なんかねー、今のめんどくささを避けるために逃げることで、さらにいろいろな問題が起きるのだと思うので、将来の幸せのために、今、粘り強くいろいろやらねばな、と思うんですよ。

というわけで、本年もよろしくお願いします。

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