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ヤマハ・プレスリリース:ヴァレンティーノ・ロッシへのインタビュー「自分の力を証明したいから走ってるんだ」

先日のロレンソへのインタビューに続いて、今度はロッシへのインタビューです。ヤマハのプレスリリースvia MotoMatters.com
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2014年シーズンが終了し、チームが1年を振り返る時期になった。この2つのプレスリリースではモヴィスター・ヤマハが2014年をライダーと振り返る。先週はホルヘ・ロレンソへのインタビューを公開したが、今週はヴァレンティーノ・ロッシだ。彼にとって素晴らしい年となった2014年について、モチベーション、昨シーズン終盤に行ったライディングスタイルの変更とそのパフォーマンスへの影響、35歳になる今も戦闘力のあるライダーでいる秘訣等の側面から語っている。ロッシの2015年の目標は明解だ。開幕からタイトルを目指して勝利を狙うということである。
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:2014年シーズンが終わりましたが、今シーズンのパフォーマンスはどう評価されますか?

ロッシ:今シーズンのパフォーマンスにはすごく満足しています。バランスがすごく良かったですね。僕にとって将来を決める大事な年だったんです。去年はあんまり満足できなくて、引退するかどうかまで考えたんです。僕のやりたいのは前を走ってトップ3のライダーと戦って、毎レース表彰台に立つことなんです。去年はそれがいつもできたわけではない。今年はそれができたんで満足してるんですよ。シーズン始めにライディングスタイルをすごく変えたんです。でもそれがうまくいったのも嬉しいですね。シーズンを通してみると、良いレースがいつもできたし、いいバトルもできましたね。


:今シーズンのM1についてはいかがですか。序盤はマシンのパフォーマンス不足に苦労していましたけど、シーズン後半になってあなたもホルヘもM1で勝てるようになりました。

ロッシ:僕らのM1はシーズン中にずいぶん良くなったんです。どちらのスタッフもがんばりましたからね。シルヴァーノやラモンといったエンジニアや技術者が本当によくやってくれました。おかげでマシンを改良できて戦闘力が上がったし勝てるようになった。もっと早く改良できなかったのは残念ですけどね。シーズン序盤でのマルクとの差が決定的だったんですよ。それが終わりまで尾を引いてしまいましたね。今シーズンをやり直すことができるなら、ずいぶん違った状況になるでしょうけど、まあいいです。大事なのはマシンがすごく良くなって、今は戦闘力があることですからね。


:今シーズンのリザルトは素晴らしかったですね。数字が語っています。ライダーとして、そして人としてこんなハイレベルに戻ってきたことについてはどうお考えですか?

ロッシ:ライダーとしても人間としてもすごく満足していますよ。ここ何年かはうまくいっていなかったですからね。ドゥカティでの2年は苦労しましたし。それに比べれば去年は良かったですけど、自分としてはやりきった感じではなかったんです。ですからどうするかは迷いましたね。自分でも大胆でリスクのある選択だったと思いますけど、何度も表彰台に立てたし、2勝することもできて最終戦を終えられたので、すごく満足しています。それでモチベーションも高まりましたし、楽しむこともできました。まで2勝できることもわかったし、ロレンソやマルケスと戦いながら優勝を目指すこともできることもわかりましたからね。それこそが僕の目標なんです。


:今シーズン最高の時はいつでしたか?

ロッシ:ファンの前でのミサノでの勝利ですね。5年ぶりのイタリアGPでの勝利は本当にいいものでした。あのレースは本当に素晴らしかった。自分でも楽しめたし、感動もした。でも本当に楽しめたのは2回目の勝利ですね。ミサノでは興奮しすぎてましたから。フィリップアイランドでは心から勝利を味わえました。本当に楽しかったですね!


:ヤマハで2年目のシーズンを終えるわけですが、ヤマハのライダーであるということはどんな意味を持ちますか?

ロッシ:心から100%のヤマハライダーだと感じています。長いキャリアの中でいくつかのワークスマシンに乗りましたが、僕のキャリアの最高の時間はヤマハと過ごした時間だということは間違いないです。このチームと一緒にやるのもすごくうれしいし、M1のことも大好きです。だからあと2年一緒にやれてとてもうれしいですね。ヤマハのMotoGPプロジェクトにかかわる人たちすべてに対して感謝の気持ちを表すためにこの2年間を捧げたいと思っています。彼らのおかげでこんなすばらしい結果を残せたんですからね。みんなにありがとうと言いたいですね。彼らと一緒に働けるのは本当に喜びなんです。


:苦しい3年間の後、体力的にも精神的にも絶好調になっているようですが、どうしてまたここまで強さを取り戻したんですか?

ロッシ:秘訣は、まだ走りたいという気持ちですね。そのためにはこれまでの勝利を全て忘れて、謙虚にならなければいけないんです。あと大事なのは、走り続けたかったらがんばり続けないといけないということです。過去の成功に甘んじていたら、『9回もタイトルを獲ったし、100勝以上してる』って家にいたくなりますよね。レース自体もライバルもタイヤもマシンも、何もかもが変わり続けている時に、自分ももっと強くなるためにがんばらないわけにはいかないんです。でなきゃ引退ですよ。


:これまでもそうした経験で苦労するライダーがたくさんいましたね・・・。

ロッシ:問題は『なんで自分はレースをするのか?』ということなんです。僕がまだ走っているのは自分の力を証明したいからなんです。まだサーキットを走っていたいし、レースを楽しんでいる。何年も走ってますけど、まだ走る理由はあるんですよ。


:去年は自分を見つめ直したいと言っていましたけど、どれくらいリラックスできましたか?

ロッシ:自分を見つめ直すということは自分を疑うということじゃないと思うんです。去年は100%じゃなかったのは確かですけど、自分がもっとできるという自信もあった。強いライダーたちと3年間戦ってきて、負けることもありましたけど、時には彼らに勝つこともできた。レースはしていましたけど、でも35歳になって、ライバルは10歳以上も若いという状況になって、3年間苦労して、だからまずは頭の中を整理して、それで自分自身に問題があるんだってわかったんです。


:シーズン後半ではライバルに明確なメッセージを送れましたね。どうやって彼らにプレッシャーをかけ続けますか?それとヤマハはどんな風に10回目のタイトルを支援してくれてるんでしょうか?

ロッシ:いつも言っているように、そこのところは信じてますよ。今シーズンが終わってその気持ちは強くなってます。だって勝てる位置にいるんですからね。ライバルにも負けないようになってるし、でも勝つのは難しいでしょう。ロレンソは来年はもっと強くなるでしょうし、マルケスは僕が2勝しかしてないのに13勝してチャンピオンになった。つまり彼は僕より11勝多く勝ってるんです。差は大きいですよ。この差を縮めるにはチームやシルヴァーノと一緒にもっとがんばらなければいけいないということです。あとヤマハとも一緒にがんばっていきたいです。今年は特に序盤でホンダの戦闘力が勝っていて、シーズン前半はマルクに楽させてしまった。もし彼を苦しめたいなら、もっと彼に近づかないといけないんです。


:マルケスの勝利についてですが、あなたがホンダで勝っていたときには、バイクのおかげだとみんな言ってましたけど・・・。

ロッシ:そういうことを言われるのは残念でしたね。だって勝てるときというのはマシンと自分が一体になるんです。マシンと自分が活かしあってる感じですね。マシンはホンダで、当時は最速でしたし、10年前にすごい成功を収めたのも事実ですけど、ライダーにもちゃんと役割があって、そこで違いが出るんです。10年前に勝っていたときにはみんなに『ホンダだから勝てるんでしょ』って言われましたけど、今ではそう言った人たちに感謝してますよ。だっておかげでヤマハに移籍して自分が違うマシンでも勝てることを証明できたんですからね。


:何年も走っているのにまだ最高の力を発揮しています。過去を振り返ってみていかがですか?

ロッシ:たくさん勝っているのはライダーとして本当にうれしいし、満足ですね。レースに勝てて、自分に喜びを与えてくれる世界で生きることができた。だからいい記憶なんです。


:では将来を見つめたときに、というのはこれから2年というのではなく、もっと先の話ですけど、アカデミーと関連のとても魅力的なプロジェクトの他には何か考えているんですか?

ロッシ:アカデミーのプロジェクトはとてもいいですね、それは楽しいんですけど、いつかはレースをやめなきゃならないのは残念ですね。チームもアカデミーも悪くはないですけど、レースとは違いますからね。


:プレスカンファレンスの最後では、みんながあなたを賞賛していました。生ける伝説だとか、すごいライダーだとか・・・。そういう風に言われるのはどんな気持ちですか?

ロッシ:誇らしいですね!もちろん35歳じゃなくて25歳だったら良かったですけど、でも本当に誇らしい気持ちです。ライバルからこんなに尊敬されてるなんてね。みんな小さい子供のころから僕を見ていて、それで僕のファンだったなんて!


:シーズン最終戦のヴァレンシアはいかがでしたか?

ロッシ:ヴァレンシアはいつも難しいんですよね。過去はいつもすごく苦労していた。だからポールを獲れたのはすごい進歩だし、2位というのも素晴らしいですね。なんといっても難しいレースでしたし、コンディションも危険でしたからね。集中してミスをしないようにしてました。タイヤの右サイドがタレ始めたのが残念ですね。マルクにはついていけてたし、それでも良いシーズンでしたよ。ランキングも2位で終われたし、表彰台もたくさん昇れたし、2回優勝できましたから。今は来年をもっといい年にするためにがんばらなければいけません。300ポイント近くまで稼げたけど、マルケスは僕よりはるかにたくさん優勝している。だから僕もチームもヤマハを改良してシーズン全体を通じてトップに近いところにいなければならないでんす。テストは大事ですよ。来年に向けての新パーツもたくさんテストしなきゃならないし、だから楽しみですね。


:ヴァレンシアのテストが終わったらリラックスする時間ができますけど、何をするんですか?

ロッシ:テストが終わったら家でゆっくりします。その後は11月30日のラリー・モンツァですね。で、12月と1月はがっつり休んで、スノーボードを友達と一緒にやりたいですね。まあ特別なことはしませんよ。
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そっかー、引退も考えていたのか・・・。

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