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さよならホンダ、こんにちはアプリリア!

ワークススペックのRC213Vに乗りながら全くいいところがなかったバウティスタがアプリリア移籍について語っています、Cycle Worldより。
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アルヴァロ・バウティスタはホンダのサテライトマシンからアプリリアワークスに乗り替えることになったが、実に幸せそうだ。30歳の彼は今シーズン、ランキング11位。去年のランキング5位と比べると散々な成績だったと言えよう。彼に今シーズンの浮き沈みについて尋ねると、彼は即座に私の間違いを正しにかかった。

「浮き、沈み、沈み、沈み、沈み、ですね。去年はすごくうまくいったし、毎レース4位とか5位争いはできたんです。しかも相手はヴァレンティーノ・ロッシでしたし。だから今シーズンはもっといけると思ってたんですけどね」

2月のマレーシアテストでは新型ブリヂストンタイヤを装着したRC213Vでバウティスタは10位以内に入れなかった。全セッションをリードしたマルク・マルケスから1秒以上も遅れていたのだ。

「マシンが変わったんですよね。フレームから何から、全部変わったんです。ブレンボとオーリンスに合わせて作られたんですよ。だから最初から厳しかった。でもカタールではそれなりに戦闘力はあったんです」

ホンダワークスの中では唯一ショーワのサスとニッシンのブレーキを装着していたバウティスタだが、開幕戦ではフロントローを獲得し、ポールのマルケスとヤマハ・テック3のブラッドリー・スミスの間に割って入った。残り2周というところで転倒したものの、それまではダニ・ペドロサと3位争いをすることまでできたのだ。

「開幕戦のカタールではブレーキに問題を抱えていました。オースチンではプラクティスで1回だけブレンボを試したんです。ブレーキ特性というのはサスペンション特性と一体で考えなきゃいけなくて、ブレンボだとうまくいかなかったんですけどね。ブレンボはスムーズな特性で、でもサスペンションのストロークをフルに使い切れなかったんです。1回の週末だけでは解決できる問題ではなかったですね。
 ニッシンもがんばってくれてブレーキは良くなったですね。特にレースを通じて性能が出せるようになった。それからはブレーキの門ぢはなくなりました。サスがいいのか悪いのかはわからないままですね。比較対象がないんで。マルクやダニとデータを比較することもできませんでしたし」

バウティスタはサーキット・オブ・アメリカズで転倒し、さらにアルゼンチンでも転倒を喫している。ヘレスでは予選6番手、決勝8番手に終わり、ルマンではひたひたと後ろからやってきて、結果的に2012年以来の表彰台を獲得している。このとき隣にいたのはマルケスとロッシだ。

バウティスタはムジェロでは再び8位に沈み、カタルニアではまた転倒し、7レース中4度目にもなるリタイヤとなっている。しかし今シーズンの真の転機は次のオランダでやってきた。

「アッセンではダニとマルクが初戦で使っていたフレームに変えたんです。でもちょっと変な感じでしたね。FP1でHRCが言ったんですよ。『試してみて気に入れば、そのまま使っていいよ』ってね。
 両方試してみたけど、大した違いは無かったですね。FP1が終わるとHRCは『どっちを使うか今決めろ』って言ってきたんです。大した違いは感じなかったんですよ。まあFP1なんて本気で走るわけじゃないですから。で、そのフレームを使うことにして、セッティングを始めたんです」

オランダではハーフウェットの状態で、2週間後のドイツでもバウティスタは新型シャーシのドライでの力を試すことができなかった。それはサマーブレイク開けのインディアナポリスまで持ち越されてしまったのだ。そこで彼hあ自分がトラブルを抱えていることに気付く。彼の以降の最高成績はフィリップアイランドの6位であり、しかしこれは何人かのトップライダーが転倒したおかげとも言える。

「インディアナポリスからは苦労が続きました。フレームの剛性が高すぎてサスとの相性が悪かったんです。去年のデータと比較しまくったんですけど、タイヤ温度は去年より10℃も低かったんです。また変えようとしたんですけど無理でしたね」

バウティスタによればHRCとの会話はこのようなものだったという。

「このマシンじゃタイヤを使い切れないんだけど」
「これが君のマシンだが?」
「でもリアタイヤのフィーリングが全然ないんだけど」
「それは君の問題だよ」

バウティスタはホンダの返答には驚かなかったと言う。「2005年のことを思い出しますね。僕は125ccクラスでショーワを装着したホンダでレースをしていて、あれは本当に最低の年だった。翌年アプリリアにスイッチしてタイトルを獲得できたんです。今年はHRCからのサポートは全然なかったんですよ。去年は多かれ少なかれ、支援はあったんですけど、今年は全く無しでした」

アプリリアに戻ってきたことについて聞くと、彼は顔を輝かせてこう言った。「ええ、大喜びですよ!来年はアプリリアにとっても大事な年です。2016年型を完璧にするために、できるだけたくさんのデータを集めなきゃならないですからね。確かに大きなチャレンジですよね。タイヤも替わるし、電子制御も統一される。今はMotoGPとオープンという2つのカテゴリーがありますけど、2016年は一つになる。Moto2やMoto3みたいにね」

バウティスタと、アプリリアワークスであるグレシーニにおける彼のチームメイトのマルコ・メランドリはヴァレンシアでテストを行っている。この時に使われたのはツインビームのアルミフレームにオーリンスのサスとブレンボのカーボンブレーキ、ブリヂストンタイヤを装着したマシンだが、エンジンはスーパーバイク仕様のRSV4RRのものだった。

「パワーは他のマシンと比べられるほどにはありませんね。でもエンジン特性は気に入ってますよ。次のテストが楽しみですね。新型エンジンが来るんです。タイトルは獲れないでしょうけど、まずは自分の思うようにマシンに乗れること、それが来年の目標です」
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人によってホンダの評価が違うのが興味深いですね。

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