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MotoGPマシンでの身長の限界ってどれくらい?

Moto3やMoto2では身長の高いライダーは、体重のこともあるし空力的にもなかなか辛いというのは周知の事実ですが、MotoGPの場合はどうなんでしょう。そんな記事をCRASH.netが書いていますので訳出。なかなか興味深いです。
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チーム・アスパーが身長の高さを理由にロリス・バズをあきらめたらしいというニュースでライダーの体格についての議論が再燃している。

ワールドスーパーバイクで勝利経験のあるバズの身長は1m92cm。フランス人の彼をホンダ製オープンマシンで走らせるという契約素案でサインまで交わしたにもかかわらず、チーム・アスパーはバズがストレートで遅く、マシンにフィットしていないではないということを問題にしたというのだ。

バズの体格についてはもっと前からわかっていただろうに、という問題はさておき、チーム・アスパーは既に身長の高いライダーをRCV1000Rに乗せて走らせている。ニッキー・ヘイデンの代役であるレオン・カミヤーだ。彼はこの状況を考えれば素晴らしい仕事をしていると言えるが、1m89cmという身長はバズよりわずかに低いだけだ。では問題はどこにあるのだろうか?

カミヤーは言う。「バズにとって身長が不利になったとは思いませんよ。でも僕ぐらいが限界でしょうね。
 ステップに足を乗せて座った状態ではニッキーと10mmしか違いませんし、バズもそんなもんでしょう。でもハンドルも10mm遠くしなければならない。そこが問題なのかもしれませんね。尻からスクリーンまでの距離が問題になるんです。
 ハンドルはこれ以上遠くはできないんですよ。カウルに接触しちゃいますからね。僕もぎりぎりで、だから彼もたいへんだと思います」

身長は空力にも悪影響を及ぼす可能性がある。さらに身長に伴って重くなる体重も加速やブレーキングで不利に働くことになる。

「走り出せば気持ちよく乗れますし、コーナリングもうまくいくんですけど、まあ体重は助けにはなりませんね」とカミヤーは続けて言う。
「マシンとライダーの合計体重で最低重量を制限しないのはおかしいですよね。だって実際に違いがでるわけですから。15kgとか20kgとか重い状態でマシンを止めようと思ったら、そりゃ辛いですよ。流れるようなコースではいいですけど、ストップ&ゴーのサーキットだと明らかに違うんです。

しかし身長とか体重はファクトリークラスのヤマハとかホンダのライダーにはそれ以上に影響する。使えるガソリンがオープンクラスより4L少ないからだ。ファクトリークラスで一番背が高いのはモビスター・ヤマハのヴァレンティーノ・ロッシだが、彼の身長は1m82cmで体重は65kgだ。

「バスケットボールなら背が高くてもいいでしょうけど、MotoGPでは大きな問題になりますね」とロッシは言う。僕はかなり背が高いですけど、まあ幸いにも体重はそれほどでもないんですよ。
 でもこれ以上太らないように相当気を付けているんです。5kgも太ればラップタイムで0.1秒くらい変わってくるんですからね。本当ですよ。だから他のライダーと同じレベルで走るには他の部分でよっぽどがんばらないといけないんです。
 僕ぐらいがMotoGPでは限界じゃないですかね。でもバズやカミヤーはもっときついでしょう。燃費にも響きますからね。体重が重ければその分だけガソリンも使う。つまりマシンがどんどん遅くなるってことなんです。背が高いライダーはみんなそこで苦労するんですよ」

身長の高いライダーには朗報かも知れないが、2016年から導入される統一ECU(ソフトウェア)ではヤマハとホンダへの燃費制限が緩められるのだ。ロッシはこれが今後の躍進の鍵になると信じており、ヤマハのエンジニアが燃費を良くしてくれたことが今年の復活の鍵だったとも考えている。

「去年はチェッカーを受けてすぐガス欠したことが2〜3回あるんです。20Lで走るというのは、身長と体重で二重に不利になるということなんです。ですから背の高いライダーにとって2016年にもっとガソリンが使えるというのはいい話ですね」

チーム・メイトのホルヘ・ロレンソはロッシよりわずかに軽いだけだが身長は9cmも低い。

ロレンソは言う。「ホンダはいちばん小さいマシンなんでバズが乗ったらたいへんでしょうね。でも彼は才能もあるし、ストレートの加速で不利になる分コーナーで取り戻すことができるでしょう。マルコ(シモンチェリ:183cm)が2011年にやってたみたいにね。まあわからないですけど、彼にチャンスをあげてもよかったんじゃないでしょうか」

ドゥカティに乗ってワールドスーパーバイクで活躍しているチャズ・デイヴィスはGPでも3クラスを走っている。彼は183cmで70kgあった。

「サイズはMotoGPでは特に問題ですね。メーカーはずっと小さいライダー向けにマシンを開発してきたんです。スポーツとして見たときにもあまりいいことではないと思いますね。でもそれって今に始まったことじゃありませんから」とデイヴィスはCRASH.netの取材に対してミサノでこう答えている。

「背が高いと有利なこともあるんですけど、小さいことの有利さに比べたら大したことじゃないですね。ダニほど小さくなくてもいいですけど、マルケスやロレンソくらいの大きさならいいでしょうね」

ペドロサは1m60cm・51kgで、チームメイトでチャンピオンのマルク・マルケスは1m68cm・59kgだ。ホンダ/ヤマハのファクトリーマシン勢には2015年にスコットレディング(1m85cm・78kg)、カル・クラッチロー(1m70cm・69kg)が加わることとなっている。
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軽ければいいもんじゃないとHRCのリヴィオ・スッポが言っていたので、それぞれ悩みはあるということでしょう。ちなみに2011年のMotoMatters.comの記事ですが、ライダーの身長・体重リストはこちら

ちなみにカルの身長は165cmが本当だと思います。

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