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ジェレミー・マックウィリアムズ インタビュー

ブラフ・シューペリアがカーボンフレーム&テールカウルにラジエターってな素敵なマシンでMoto2に参戦するってのは去年の9月にお伝えしましたが、それに乗るのが御年50歳のジェレミー・マックウィリアムズというこれまた素敵なお話。CRASH.netがインタビューしてくれてますので訳出。
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ジェレミー・マックウィリアムズがなんと来週末のシルバーストンにワイルドカード参戦することが発表された。北アイルランド生まれの彼は革新的マシンのブラフ・シューペリアでMoto2クラスに出るのだ。

マシンはタンク一体型のカーボンファイバーモノコックで、フロントサスはテレスコピックにシングルウィッシュボーンを組み合わせている。スイングアームもカーボン製のこのマシンはカリフォルニアに拠点を置くテイラーメイド・レーシング社製だ。

チームは先月ルーク・モッシー(Luke Mossey)をライダーにシルバーストンにワイルドカード参戦すると発表したのだが、計画が急遽変更され、マックウィリアムズにチャンスがやってくることになった。

2001年オランダGP250クラスのウィナーであり、先日のインディアナポリスGPではサポートクラスのハーレーダビッドソンレースでポール・トゥ・ウインを飾った彼がCRASH.netの独占インタビューに答えてくれた。まずはこのチャンスがどう転がり込んできたかについてだ。

「こういうことになったのはテストをすることになって、時間はないんだけどマシンをできるだけ速くしてくれないかって、あとレースに出てくれないかって彼らが打診してくれたんだ。彼らが用意していたライダーは候補から落ちて、ちょっと困ったことになってたんだよね。だからマロリーパークでテストすることにしたんだけど、いいマシンに仕上がってびっくりしてるよ。
 実際レースに出てみないとなんとも言えないけど、少なくとも出発点はいい感じだし、来週のテストで結果が出せてシルバーストンに乗り込めるなら、それなりのレベルでレースができると思うよ。アメリカではいろんなレースに出てるし、だから完全に新型マシンってわけじゃないしね。」

シルバーストンが迫る中、チームは性能を試すにはもってこいのドニントンパークでもう1日このMoto2マシンのテストを行う予定だ。

「別の場所でもテストがしたかったんだ。ドニントンパークとは連絡を取り合っていて、まあマロリーパークでのテストも考えていたんだけど、理想的ではないからね。走れないよりはいいけど、GPが走るようなコースで走りたかったんだ。だからキャドウェルパークとかマロリーパークは理想的じゃない。で走れることになったんでどうなるか楽しみだね。ドニントンには連絡しているんで、また金曜午前中に連絡してみる予定だよ」

マックウィリアムズがGPにデビューしたのは1993年のことで、Moto2でトップを争うマーヴェリック・ヴィニャーレスが生まれる前の話だ。

マックウィリアムズは2002年のオーストラリアGPで2ストロークで行われた最高峰クラスの最後のポールを獲得している。彼はGPに戻るのを楽しみにしているが、新型マシンで極めて競争が激しい中排気量クラスにチャレンジするのは簡単なことではないと覚悟している。

「Moto2はかなりしっかり見ているよ、BTスポーツの仕事があるからね。でもちゃんとわかってるさ。すごく激しいクラスだし、うちの戦闘力は下位の方だろうし、相当苦労するだろう。簡単じゃないさ。ぶっちゃけ表彰台を目指して走るなんてことは考えてないよ。それは非現実的だよ。すごく革新的なシャーシでまず第一歩を踏み出したところだしね」

Moto2には様々なフレームメーカーが参戦しているが、すべて同じ基本構造とデザイン哲学で作られたものだ。みんな同じようなシャーシである点についてはパドックでも批判する人がいるが、ブラフ・シューペリアまで革新的だと学習曲線の傾きはかなり大きいとマックウィリアムズは言う。

「今まで試したことのなかったいろんなことが盛り込まれているんだよ。カーボンモノコックにウィッシュボーン付きテレスコピックフォークだからねえ。乗り方も新しいコンセプトに合わせなければならない。洒落や酔狂でやってるわけじゃなくって本気で取り組んでいるんだよ。だからチームも最大のがんばりを見せてるし、僕も操舵」

マックウィリアムズはさらに彼のシルバーストンでの目標はMotoGPの主催者にフル参戦できる実力を持ったチームであることを示すことだと語っている。

イギリスGPが2015年の参戦締め切りなのだが、ブラフ・シューペリアとしてはここで新技術の実力を見せたいと考えているようだ。ワイルドカード参戦を認めるとともにチームが熱望する来シーズンのフル参戦の見極めとするというIRTAとドルナのサポートを受けたのだ。

今後もテストライダーとしてチームにかかわるのかと尋ねると彼はこう答えた。「だから今回走るというわけじゃないよ。チームにとっての来年に向けての重要なステップにちょっとでも役に立ちたかったんだ。来年チームがフル参戦したいのは明らかだし、でなきゃこんなことはしないだろうしね。
 だからもしそこで彼らが誰かを必要としているならアメリカでテストチームを編成するだろうし、テストライダーもアメリカ人になるだろう。その時になればそういう話もするだろうけど、現時点ではとにかく来週末に集中してるんだ」

マックウィリアムズがシルバーストンでレースをするのは初めてのことになる。彼は英国ドライバーズクラブの要請で2010年にシルバーストンにMotoGPが戻ってくるのに際して行われた改修へについてのアドバイスを行っているのだが、そのような経験は他のMoto2ライダーと比べたら大した役に立たないだろうとも思っているのだ。

「新セクションの設計は手伝ったし、コース開放日にドゥカティで走ったことはあってレイアウトは気に入っているよ。でも本気で走ったことはないからスピードを出したらどうなるかはわからないね。シルバーストンにも慣れなきゃいけない。よく知らないコースだしね。でもなるようになるよ!もっとたいへんなのはシャーシバランスをコースに合わせることだね。高速の流れるようなコースだからね」

中排気量クラスの最高年齢制限は50歳であり、マックウィリアムズがGPを走るのもこれが最後になるだろう。

先般、スペイン選手権チャンピオンがMoto3に参戦する際には最低年齢制限がなくなったのと同じように最高年齢制限も撤廃させたいと考えてはないかと尋ねたら、彼は笑ってこう答えた。

「いまだって最高年齢が高すぎるくらいだよ!正直言うなら僕以外の誰がこんな年でMoto2に参戦すると思うかねえ。それができるライダーはそう多くはないだろうし、実際にチャンスを得るなんてほとんどあり得ないよ。まあ40歳ぐらいに引き下げてもいいんじゃないかな。
 40代でもMotoGPで戦えたと思うから、まあ僕は例外だろうけど、僕みたいな年でこの正解にどっぷり浸かって世界選手権を戦いたいなんて思う奴はそうはいないだろうね」
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もうね、カーボンモノコックの珍妙マシンだってだけでも超応援するのに、それに乗るのがマックウィリアムズですからね。本気でがんばってほしいです。唯一の心配は中上の前でゴールしちゃう可能性もなきにしもあらずなところ。

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