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2st6気筒750cc!

RG500のエンジンを1.5倍にして作った2st6気筒750ccマシン!後ろから見ると時計回りにマフラーが1本、2本、3本となっているところが震えるかっこよさです。リンク先のfacebookから訳出。詳しい内容はこちらにも。
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そろそろ世界に公開するころだろう。CoMotor製RG750だ、これは90年代に着手され2000年代に完成した。RG500のエンジンにコピーしたシリンダーをつけて、さらにワンオフのギアボックスとクランクケース、点火システムをそなえている。

スペック概要は以下の通りだ。さらにその下にマシンの歴史を記載する。

・165馬力 160kg
・ハリス製YZR500用フレーム改
・ハリス製ワンオフGPラジエター
・RG750カスタムエンジン(RG500+追加クランク+追加シリンダー×2)
・RGB500乾式クラッチ
・APレーシング製ブレーキディスク&6ポットブレーキ
・マルケジーニホイール
・オーリンスGPフォーク&リアサス
・カスタムカーボンファイバーカウル
・カスタムフルプログラマブルFI点火装置
・カスタムチタニウムエキパイ

レス・コーという名の男がバイクをほしいのだがぐっとくるものがないと言い出した1993年がこのプロジェクトの始まりだ。彼は2ストロークのマシンがほしかったのだが、当時2ストはすでに絶滅の危機に瀕していた。ヤマハTZで70年代にレースをしていた彼はエキパイで有名なピート・ギブソンやロータスカーズの2ストの天才デイヴ・ブランデルやハリス兄弟と知り合いだった。公道用GPマシンを作りたいなら誰もが知り合いたいと思う面々だ。当時はまだRG500エンジンがロードゴーイングレーサーの間ではよく使われていることから、彼もそれを使うことにした。デイヴ・ブランデルがシリンダーの鋳造でレスを手伝い、オリジナルの4気筒110馬力を6気筒165馬力にスープアップした。新たなクランクとプライマリギアを組み込むのには多大な労力を要することとなった。RG500のクランクケースは新規鋳造ではなく改造で対応しているためオリジナルのスズキのパーツが多数使われている。2気筒分が追加されたことにより角度の狭角の広いデルタ型のV4エンジンをもつそれは「CoMotorデルタ6」と名付けられた。

エンジンができたら次はハリス兄弟社製YZR500フレームへのマウントだ。当時彼らはプライベーターのためのヤマハ用レーシングスペックのフレームを作成していた。これも改造で対応しているが、実に複雑な仕事となった。サイドマウントのロータリーバルブ用キャブが邪魔になったのだ。オリジナルのウォーターポンプはスイスオート社製のGPポンプに換装された。これは後付けの2気筒分に冷却液を供給するためだ。同じ理由でハリソン社製のGPラジエターが採用され、オリジナルの110馬力から165馬力にパワーアップしたエンジンを効率的に冷やしている。RG500のオリジナルピルポンプは2基とりつけられ、充分な潤滑を保証している。残りの部分はお金さえあればなんとかなるものだ。マルケジーニのホイール、オーリンスのフロントサスとリアサス。APのディスクには6ポットのキャリパーが組み合わされる。電気系で最高のパーツはF1用イグニッションである。当初はオリジナルの360度点火だったが、最終的には2気筒ずつ3組のシリンダーに最適になるよう180度点火とされた。カーボンファイバー製のエアダクトはキャブに十分な量の空気を供給することができる。RGB500のクラッチによりパワーは確実にリアホイールに伝達される。

次に注目すべきはピート・ギブソンの手になるエキゾーストだろう。フルチタニウムにカーボンのマフラーがついている挑戦的なものだ。レスはTZ750を愛していたことから、エキパイは基本サイド出しにすることになった。そしてボルトやナットにいたるまでチタンが贅沢に使われている。

FRZのプロジェクターヘッドランプは巧妙にノーズ部分に隠され、必要となればチタン製のメカニズムを介してポップアップするようになっている。ボディワークはカーボン/ケブラーで構成されマシンの軽さと機動性を担保している。

マシンが完成すると、予定していなかったがダイノマシンに乗せられたが、3本のクランクにつながるプライマリシャフトが素材の問題で破損してしまった。結局CNCシャフトに換装されることになる。全てのシリンダーに火が入ると160馬力160kg、つまりパワーウェイトレシオが1kg/馬力ということになる。これはS1000RRに匹敵する性能だ。500cc時代のGPバイクの180馬力、145kgにも近い数値である。信じられないプロジェクトで、情熱がなければとても実現できないきちがい沙汰だが、55,000ポンド(訳注:邦貨換算950万円)の値がついている。自分でやろうとしても無理な値段だろう。
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かっこいいなあ。

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