« ドゥカティのプロジェクトディレクター、パオロ・チアバッティへのインタビュー:カル・クラッチロー、ホルヘ・ロレンソ、ミシュランタイヤ | トップページ | ドヴィツィオーゾ:近々決断の見込み »

ダニ・ペドロサblog:トップ争いへの復活

カタルニアGPでは昨シーズン終盤のアグレッシブな走りが復活したダニ・ペドロサがイギリスのテレビ局、BT Sportにブログを寄稿しています。イギリスとのかかわりやチャリティとか腕上がりとか、いろいろ綴られた味わい深い文章を訳出。
============
まずはイギリスのモータースポーツファンのみなさんこんにちは!イギリスのみんなの情熱はよく知っているし、イギリスで走る度にそれを感じてます。僕はスペイン人ですけどね。

今回、BTスポーツからゲストブログを書くように頼まれたんで、丁度いい機会だと思ったんです。僕は18歳の時からイギリスに4年間住んでいました。250ccで走っている頃からMotoGPに参戦を始めたあたりのことですね。ウェストロンドンのノッティングヒルの近くに住んでいたんですけど、そこで英語を習い始めて、しかも初めての一人暮らしだったんで、そこで育ったようなもんなんです。

最初の頃はロンドンと一人暮らしが本当にエキサイティングでした。とても楽しかった。で2年くらいしたら僕は大都会向きの人間じゃないって気付いたんです。レースのためにいつもうちを離れて、ロンドンを行ったり来たりじゃなおさらでしたね。ちょっと辛くなっちゃったんです。

イギリスでの最初の大きな思い出はライダーズ・フォー・ヘルスですね。こうしたチャリティに呼ばれたのは初めてだったし、そこで自分の立ち位置や役割を初めて理解できたんです。MotoGPライダーなら不幸に見舞われている人を助けるためになにかできるんだってね。

僕がレースを始めたときはまだすごく若くて、みんながみんな人生で同じチャンスを手に入れられるわけではないってことは考えもしなかったんです。生きるのに必要な食べ物や住みかが手に入れられない人たちがいるなんて考えもしなかった。でもライダーズ・フォー・ヘルスのおかげで、サイン入りのブーツやヘルメットを提供するだけでみんなを助けられるってわかったし、こうした大事な考え方への貢献もできるようになりました。だからシルバーストンのステージには是非来てほしいし、いっぱい寄付をしてくださいね。

さて、今シーズンの話をしましょうか。セパンでのシーズン前テストはうまくいったんです。体力的にも調子が良かったし、たくさん周回も重ねられました。最初の2〜3レースはすごくうまくいって、まあマルクが勝ってはいたんですけど、いろいろ学習して自信もついてきてたんです。ヘレスでは良いバトルもできましたし、今年最高のレースのひとつになりましたね。だから3位に終わったのはちょっとがっかりでした。もう1周あったらヴァレンティーノを抜けたと思います。でもまあいいバトルでした!

ヘレスのレースとテストのあとうちに帰ったら右の前腕部に張りを感じたんです。それでミル医師のところに行ったら、コンパートメント症候群、腕上がりというのが一般的ですけど、それを治療するために手術をするようにアドバイスされました。10年前に受けた手術と同じようなものなんですけど、時間が経つにつれて腕が治るというか元に戻っちゃうんで、また手術が必要になったんです。だから彼のいう通りにして、すぐに手術をしました。それでルマンには不安が残りましたね。回復は早かったんですけどフランスでマシンにまたがるまでは本当のところはわからなかったんです。

あんまり攻めすぎないようにしながら徐々にライディングスタイルをよりスムーズに、あんまりアグレッシブにならないようにもっていきました。あんまり腕に負担をかけないようにするためです。フランスでの週末はあまりよいものではなかったですね。序盤から厳しいレースで集団に飲み込まれてしまいましたから。でも最大の問題はセッティングだったんです。攻めようとするとフロントに問題が出て遅れてしまう。もっとできたと思うだけにルマンは残念でした。

ムジェロでもあまり状況は河原なくって100%プッシュできなかったんで、レースが終わるとすぐにまたミル先生のところに行って腕の回復具合を診てもらいました。問題は全然なくて単に時間が必要だということでした。

この週末にバルセロナに戻ったときにはマルクやホルヘ、ヴァレンティーノとトップ争いができることを心から願ってました。レースを観てくれたなら僕がどんなにうれしいかわかりますよね!でも嬉しいだけじゃなくって、腕がまた僕の友達に戻ってくれたんで自信もついたんです!チームも僕と一緒にがんばってくれたし、マシンをすごく良くしてくれました。だから前より自信がついたしトップのみんなと楽しくバトルができるのは間違いないですね。

日曜の夜はレースを観たんですけど、まるで90年代に観ていたレースみたいでしたね。あの頃はドゥーハン、シュワンツ、レイニー、ガードナー、ローソンといったライダーがいて、そんな感じで4人のライダーが最初からトップ争いをして、バトルしながら最後まで抜き合いを続けたんです。見応えがありましたね。ムジェロのレースを観たときにはトップのバトルに参加できなくてすごくがっかりしたんで、カタルニアでトップ争いができたのは素敵なことだったし、残りのシーズンに向けてモチベーションも高まってきました。

次はアッセンですが、ここは僕が2002年に初優勝したところで、しかも僕のお母さんはアッセン近くの小さな村の出身なんで、特別なレースですね。実は新しいレイアウトは好きじゃなくてちょっと苦労するんですけど、全体的にはどんどん自信がついてきているし、特にこの週末を経て、本当にやれる気になってます。ここのところ雨もないし、ハーフウェットみたいなコンディションもないんですが、アッセンではよくあることなので、マシンがどうなるかおもしろいと思いますよ。チャンピオンシップではマルクが独走しているけど、とにかく勝ちを目指して安定して走りたいですね。

みんなの応援にはいつも感謝してます。8月にシルバーストンでお会いしましょう!

ダニ
============
バトルを楽しむダニ!かっこいいぞ!!

|

« ドゥカティのプロジェクトディレクター、パオロ・チアバッティへのインタビュー:カル・クラッチロー、ホルヘ・ロレンソ、ミシュランタイヤ | トップページ | ドヴィツィオーゾ:近々決断の見込み »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/69409/59848228

この記事へのトラックバック一覧です: ダニ・ペドロサblog:トップ争いへの復活:

« ドゥカティのプロジェクトディレクター、パオロ・チアバッティへのインタビュー:カル・クラッチロー、ホルヘ・ロレンソ、ミシュランタイヤ | トップページ | ドヴィツィオーゾ:近々決断の見込み »