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チャンピオン獲得の条件(最終戦ヴァレンシアに向けて)

最終戦でMotoGPとMoto3のチャンピオンが決まるという、すばらしいシーズンエンドを迎えて、Motomatters.comがそれぞれのチャンピオン決定の条件をまとめてくれています。ありがたいありがたい。
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ここ何年もなかったことだが、MotoGPサーカスは最終戦ヴァレンシアで2つのチャンピオンが決まるというクライマックスを迎えることとなった(もしもてぎでの1ラップ目のアクシデントがなければMoto2も最終戦まで持ち越した可能性がある)。しかしそれぞれのチャンピオン決定の順列組み合わせはレースファンを悩ましているようだ。MotoGPはマルク・マルケスとホルヘ・ロレンソ、Moto3はルイス・サロム、マーヴェリック・ヴィニャーレス、アレックス・リンスにタイトル獲得の可能性が残されているのだ。

その助けとなるべく我々は可能性のある順列組み合わせを表にまとめてみた。ひとつはMotoGPクラス、もうひとつはMoto3用である。表をご覧になればタイトル獲得可能性のあるライダーがどうすればチャンピオンになれるかおわかりになるだろう。

MotoGPクラスではマルク・マルケスが最有力である。彼はホルヘ・ロレンソに13ポイントの差をつけてポイントリーダーとなっている。これは4位以内に入れば自動的にチャンピオンになれるだけの得点差だ。マルケスが今シーズン2回しか表彰台を逃していないことを考えれば(1回はムジェロのサヴェッリコーナーでのフロントからの転倒、もう1回はチームのミスで1周多く走ってしまったせいで失格となったフィリップアイランド)、マルケスがヴァレンシアでタイトルを逃す可能性はわずかだろう。

ホルヘ・ロレンソがチャンピオンになるには少なくとも3人の助けが必要だ。たとえ優勝しても(最近の彼の調子を見ればそれも可能だろうが)、マルケスとの間に3人のライダーを挟まなければならない。これは相当難しいだろう。マルケスのチームメイトであるダニ・ペドロサは今シーズンマルケスを破る実力はつけているし、ホンダはチームオーダーを否定している(「何をしても良いがチームメイトを転倒させるな」というオーダーは除いて)上、チーマネジャー(訳注:プーチとアルサモラ)同士が仲良しとは決して言えず、マルケスをペドロサが助ける可能性は低いことを考えれば、ペドロサは表彰台を獲得しにいくだろう。ペドロサは常にロレンソを倒すために走っていると言っているし、その通りにがんばるだろう。

しかしさらに2人となると、かなり難しい相談だ。ロッシはカタールとアッセンの2回マルケスを破っているが、それ以降はマルケスに追いつく実力を示せていない。カル・クラッチロー、ステファン・ブラドル、アルヴァロ・バウティスタの3人も速くなったが、クラッチローがマルケスを破ったのはルマンでの一回だけで、しかもこれはマルケスにとってのMotoGPでの最初のウェットレースだった。残り2人のホンダライダーは未だにマルケスの前ではフィニッシュできていない。ということはロレンソとしても彼らに期待することはできないということだ。

しかしロレンソの希望は潰えたわけではない。2006年のチャンピオン争いは記憶に新しいことだろう。あの時はヴァレンティーノ・ロッシがニッキー・ヘイデンを8ポイントリードして最終戦ヴァレンシアに望んだが、早い時点にクラッシュしてタイトル争いから脱落してしまった。再スタートは切ったもののシーズンを通してランキングをリードしてきたヘイデンの初タイトルを防ぐことはできなかったのだ。これがサマーブレイク以降のロレンソとチームの狙いだ。マルケスがポイントをなんとしてでも獲得しようとしてヴァレンシアで無理をすれば彼にプレッシャーがかからないとも限らない。タイトル争いが長引いていることを考えればその可能性もゼロではないだろう。

下表を見れば一目瞭然である。後段はお互いに対してどのような位置にいなければならないかを示している。ロレンソは最低でも4位以内に入らなければならない。そしてマルケスはロレンソの直後でゴールすれば十分だ。Moto3についても同様にごらんいただきたい。

To_be_a_champ_motogp

「To_Be_a_Champ_motogp.pdf」をダウンロード


Moto3の状況はやや複雑である。トップ3がわずか5ポイント差で最終戦に突入するのだ。これまでの16戦で48の表彰台の席があった内、この3人、ルイス・サロム、マーヴェリック・ヴィニャーレス、アレックス・リンスだけで39表彰台を獲得している。その結果勝ったライダーが総取りということになる。3人の内、誰が勝ってもチャンピオンになるのだ。しかしリンスが勝ってサロムが2位の場合は同ポイント、同勝利数となり、2位の回数の多いリンスにチャンピオンが行くこととなる。

3人の内、誰も勝たないとすると状況はさらに複雑となる。最もポイント数の少ないリンスは少なくともサロムとヴィニャーレスの前でゴールしなければならないし、しかも10位以内でのフィニッシュが必須である。ヴィニャーレスは最低でも13位以内のゴールが必須となる。そしてリンスのポジションは2つ上でも構わない。サロムはノーポイントでもチャンピオンの可能性はあるが、その場合ヴィニャーレスとリンスが10位以内に沈むことが条件だ。しかしいちばんありそうなシナリオは3台が一団となって争い、結局ポジション順でランキングが決まるというものだろう。去年を振り返ると、ヴィニャーレスは8位、サロムは10位、リンスは16位でフィニッシュしている。今年も同じことが起こるならサロムがチャンピオンとなる。

表はチャンピオンシップの計算結果である。各列がそれぞれのライダーがその順位でフィニッシュしたときに他のライダーがどうなっていればチャンピオンになれるかを示している。例えばサロムが5位でフィニッシュした場合はヴィニャーレスが4位以下、サロムが3位以下ならチャンピオンとなれるということだ。同様にリンスが10位でフィニッシュした場合はヴィニャーレスが13位以下、サロムがノーポイントでなければチャンピオンになれないことを示している。計算の助けとなるよう、文末にチャンピオンシップポイントを示したので参照されたい。

To_be_a_champ_moto3

「To_Be_a_Champ_moto3.pdf」をダウンロード

Point_system

「point_system.pdf」をダウンロード
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MotoGPは把握してましたがMoto3は3人もいるので超混乱してました。本当にありがたいですね。

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