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ベン・スピースへのインタビュー

先日引退を表明したベン・スピースに早速CycleWorldがインタビューしてくれています。
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ドゥカティのMotoGPライダー、ベン・スピースがプロフェッショナルレースから引退することを表明した。もう今シーズンはレースに復帰しないという。土曜日に出されたドゥカティとスピースの連名でのプレスリリースでは「体の問題で来年乗れるかどうかはわからない」と語っている。その結果、両者は2014年まであるワークス契約を解除することに同意し、スピースは引退することになったのだ。

AMAスーパーバイクのチャンピオンを3度獲得し、2009年にはワールドスーパーバイクでチャンピオンとなったスピースは、MotoGPでも勝利を収めているが、この1年間は肩の怪我に悩まされることとなった。去年の10月、29歳のスピースはマレーシアGPで負った肩の怪我を治療するための手術をして、オフシーズンには精力的なリハビリプログラムをこなしていた。

完璧な回復とは言えなかったものの、スピースはシーズン開幕戦のカタールと第2戦のオースティン、サーキット・オブ・アメリカズで開催されたアメリカズGPでは走っている。プラマックドゥカティGP13に初めて乗ってカタールでは10位、アメリカズGPでは13位に入ったものの、アメリカズGPで今度は胸の筋肉を傷めてしまった。

1週間後のムジェロで復帰しようとしたが、それもうまくいかず、結局復帰はサマーブレイク明けの8月に延期された。そしてインディアナポリスGPのフリープラクティスでまたもや転倒し左肩を脱臼、手術とあいなった。さらに骨片を除去するために右肩の手術も行い、そのままGPには復帰しなかったのだ。

今回、怪我について、そして引退という決定についてインタビューを試みた。左肩の可動範囲はほぼ100%の状態にまで戻ってきており走れる状態にはあるものの、右肩にはまだ問題を抱えているとのことであった。彼は言う。
「インディでのクラッシュはひどかったですね。でも去年の10月の右肩の怪我に比べればなんでもないです。9か月一生懸命リハビリをやりましたが、肩の状態は戻りませんでした。いつも痛みがあったし、動きも悪かった」

21年間の人生を捧げたスポーツから離れるのは辛かったと言う。「プロスポーツ選手にはいつかはこの日がやってくることを心から理解しましたね。それは正しい判断なんです。辛い決断でしたけどそれが正しい決断なんです。それが僕の今の気持ちです。
 個人的にはキャリアを通じて応援してくれたファンや支援してくれた人々には申し訳ないと思います。もっとドゥカティに乗っていたかった。ドゥカティにいたときにフィリッポ・プレツィオージは本当に僕をはげましてくれました。それにクラウディオ・ドメニカリやアレッサンドロ・チコニャーニも僕のことを思ってくれました。だからこそ引退が辛いんです。みんなをがっかりさせると思うとね。でも1日が終わるときには自分を振り返って正しいことをしたって思いたいですよね」

スピースがワールドスーパーバイクに復帰するのではという噂には根拠があったという。「(ドゥカティのスーパーバイクチームのマネジャーである)エルネスト・マリネッリとはコンタクトをとっていたんです。ドゥカティのおかげで自分は成長できたと思いますよ。ですからドゥカティには恩義を感じています。できることはなんでもしてくれて、だからスーパーバイクに戻るのを楽しみにしていたんです。それができなかったのも本当に辛いですね」

スピースは復帰の可能性を言下に否定した。「もし僕がレースに復帰しようとしたら、それはあんまりいい理由からじゃないでしょうね。もう昔のようなレベルに戻れないことはわかっているんです。それにいつも言っていたように、ただ周回を重ねるだけのライダーにはなりたくない。僕はそういうタイプじゃないんです」

とりあえずすることについては、まずは健康を取り戻し、友人や家族と過ごす時間を増やしたいという。さらに自分の自転車チームである「エルボー・レーシング」に力を集中したいとも言っている。「チームは良い結果を残しています。毎年成績が上がっているんです。引退してサイクリストやスポンサーと話す時間が増えますね。それにモーターサイクルレースにも関わり続けたいと思ってます。前レースに顔を出すことはできませんが、できるところで貢献したいですね」

インタビューの終わり近くになって、スピースはキャリアを振り返ってくれた。「8歳の時からレースを始めて、12歳か13歳のときにはあちこち旅をしていたんです。もうその時にはフルタイムで仕事をしているようなものでしたね。その頃の目標はバイクレースでお金を稼ぐことで、それ以外はおまけのようなものでした。
 ワークスにも入れたし、AMAとワールドスーパーバイクのタイトルも獲れました。MotoGPではチャンピオンになれなかったけど、アッセンで勝ってますし、あそこは伝統のあるサーキットですからね。ランキング5位以内には入れましたし、あと2年間はアメリカ人でトップでした。ですから本当に凄いことができたんだと思います。トム・ハウスワースと僕はもう10年以上も一緒にやっていますし、すごく近しい間柄です。
 AMAのチャンピオンを3回も獲れたのは本当によかったです。マット・ムラディンと戦えたんですから。彼のことはライダーとして心から尊敬してるんです。すごくハードだったけどすごく楽しい3年間でした。本当にいつもすごいバトルだった。
 他のレーサーと僕を比べてみんながどう思うかはわかりませんけど、バイクレースになにがしかの貢献はできたと思います。サーキットで最も才能あるライダーだったことは一度もないけど、勝つためにすごくがんばったんです。あらゆるものを犠牲にしてね」
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肘擦りライダーの草分けの一人(まあジャン・フィリップ・ルジアとかはいましたが)で、エルボー・レーシングはそこからきているんでしょう。とりあえずゆっくりしてください。

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