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今年はぎすぎすした表彰台が見られないんじゃないか(´・ω・`)

テストでのロッシの調子が上り調子で、これは今年もぎすぎすした表彰台が期待できるんじゃないかと思ったけど、最もロッシを批判していたストーナーが引退してしまい、ちょっと残念な気持ちになっているのは私だけじゃないはず。世界的にもそう思っている人がけっこういそうで、こんな記事がPaddock Chatteerに掲載されています。ちなみにこのサイトはいろんな人がボランティアでレース記事を投稿するサイト。ただし投稿者は選抜されていて、それなりに信頼できそうです。ちょっと注目。
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ニュース悲劇と論争に満ちているのは悲しいことだと言われている。私がMotoGPの将来についてもっている不安はその意見にとは反対のことなのだが、レースやレーサーに対する情熱こそが我々が人間たる証明でもあるのだ。私たちライターだけでなくいろんな人が指摘している通り、レーサーに対する情熱が、これまでのメーカーや国籍に基づく競争心にとってかわっている。はっきりいってしまおう。私は戦争が好きなのだ。まあみんながそう信じているとは言えないけれども。

政治的、理論的な話はさておき、まずは手近なことから説明しよう。ケイシー・ストーナーの引退でできた穴は誰が埋めるのか?

ロッシがヤマハに戻ってきたおかげでレースは激しくなるだろうし、マルク・マルケスがケイシーのマシンに乗るなら彼がその穴を埋めてくれるかもしれない。しかしみんなが見落としていることがあるのだ。

メディアへの態度や宣伝活動を嫌うことや、そして何より馬鹿正直だったことでストーナーは批判されてきた。しかしMotoGPのパドックを見渡しても彼のようなライダーはあらゆる意味で他にはいなかったのだ。彼のテクニックやスピードや才能に匹敵するライダーなのいない。この2年間でそれは間違いなく証明されたし、彼の人間性も誰にも似ていないものであることは周知の事実である。

ここまでロッシを公然と批判したライダーなどいるだろうか。

ここまでマシンやコースコンディションを批判できるライダーなどいるだろうか。

サーキットのケイシーほど雄弁なライダーなどいるだろうか。2007年、2009年そして謎の病気と劇的な復活。

彼の抜けた穴を誰が埋めてくれるのだろう。

ケイシーを攻撃することが大好きな人はたくさんいた。彼を文句ばっかり言ってると批判していたのだ。まあこれは彼が正直すぎて誤解されていたところもあるだろうが。

では誰が今度は敵役になってくれるのだろうか。

ロレンソ?確かに彼を嫌っていた人はたくさんいる。ロッシのライバルとして戦っていたときのウィニングラップの寸劇に対しては多くの人がげっそりしていた。しかし彼は物静かになり、落ち着き、成熟してしまった。これまでになかったほど安定した走りを見せている。しかしそれが輝くのはケイシーの見応えのある激しいスライドがあったからこそである。ロレンソのテクニックは完璧だし1000分の1秒単位で同じタイムを刻んでみせる。確かに彼は偉大だし才能もある。しかし正直に言うと見ていてつまらないのだ。

表彰台に上がったときにロッシのファンがブーイングをするようなライダーはいるだろうか。ケイシーは散々ブーイングを受けてきた。それも当然のことである。じゃあ次は誰に向かってブーイングするのか。

ロレンソが真っ先に思い浮かぶが、彼は大人になってしまい、しかもヤマハのナンバー1で、ピットにはもう壁はない。なんというか、ロレンソを攻撃する理由がなくなってしまったという感じである。今シーズン後半にはいろいろ起こるのかもしれないが、そのためには2009年のもてぎのようなことが起こらないとだめだろう。まあ今年のロッシにはそれが期待できるとは思うが。

ロレンソ以外のライダーと言えば、誰もがいい人でおとなしくなってしまっている。ペドロサはほとんど論争に参加しないし、そもそもなんの意見も持っていないように見える。ベン・スピーズも物静かなライダーである。喧嘩には巻き込まれたくないタイプなのだろう。ドヴィ?ちょっといい人過ぎる。サービス精神も豊富すぎるし。

じゃあCRTライダーはどうだろう。エドワーズは個性的だが彼のユーモアはコース上では下位争いの中に埋もれてしまって目立つことはない。エスパルガロやドゥ・ピュニエはメディア受けが良すぎるし、そもそも批判の対象になるような性格ではない。

だからケイシーの穴を埋められるようなライダーなどいないのだ。唯一の期待はマルク・マルケスである。プレッシャーをかけすぎてるかって?テクニックやライディングスタイルやスリリングなバトルや正直な発言や議論の的になるあたりは記事の穴埋めには最高だ。ファンに愛され、そして憎まれる対象としても申し分ない。

しかしマルク・マルケスはホンダに乗ることになっている。そしてホンダとしては物静かでおとなしく、文句を言わずきちんと仕事をしてスポンサーを喜ばすようなライダーが好みなのだ。マルコ・シモンチェリがその枠をはみ出していたのは事実だが、彼は少なくともスポンサーという観点ではワークスマシンではなくサン・カルロ・グレシーニのマシンに乗っていたのだし、シモンチェリとペドロサの接触事故の後には、明らかに彼に大人しくするように命令が下っているのである。

じゃあ誰がいるのか。

気持ちが沈む。もうストーナーのことが懐かしくなっている。彼がもう走らないことでこんなに残念で悲しい気持ちになるなんて。GPは大事な人材を失ったのだ。引退間際までGP界は彼を正当に評価しなかった。2013年のフィリップアイランドの観客は2012年の半分になるだろう。正直に言おう。私も観に行かないかもしれない。ケイシーがLCRで走っていた06年から見続けているというのに。

マルケスがストーナーの穴を埋めてくれるのを心から望んでいる。でも彼のようなライダーはもういないのだ。

穴を埋めるのではなくマルケスのようなライダーが独自の立ち位置をGPパドックに確保するというのを待つべきなのかもしれない。

どうなるかはその内わかるだろう。
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悪童求む!

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コメント

お久しぶりです・・

いやぁ~・・まったく持って同感です。

激しく共感いたします。

ライディングを見て感動するライダー

はそういないでしょう。

以前から私がファンになるライダーは

悪童が多い。自分に正直すぎるだけ

なんでしょうけど

スペンサー、マモラ、シュワンツ・・・?

そこからKCまであまりいない。

マッケンローもファンだったし、

どうやらやんちゃもんに憧れているようです。

今年のgp、面白くなるのかぁ~?

投稿: rshouse | 2013/02/15 13:00

>rshouseさん
 どもども、お久しぶりです。
 なんかねえ、悪童が言いたい放題ってのが外野的にはおもしろいんですよねえ。是非開幕戦でロッシとマルケスがロレンソあたりにがっつんがっつん当てて、険悪なムードになるって展開をお願いしたいものですね。

投稿: とみなが | 2013/02/15 20:05

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