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スズキのプロトタイプマシンはインライン4?

「?」がついているのは、あくまでプロトタイプマシンのプロトタイプの一種に過ぎない可能性もあるからで。
とりあえずサイクルワールド誌の詳細な記事を翻訳。(リンク先には写真もたくさんあります。それ見て妄想を膨らませましょう>鈴菌保菌者のみなさん)
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関係者によればこの写真が2014年にスズキが復帰するときのプロトタイプマシンだそうだ。プロジェクトは一時大いに盛り上がり、その後クールダウンしたとのことであるが、今月初め、菅生サーキットで撮影されたこの写真を見る限り、再び盛り上がりを見せているようである。

ここからは何がわかるだろう?まず目につくのはGSX-Rと同様のインライン4エンジンのエキパイである。スズキはGSV-RのV4エンジンに決別したようだ。一方で、通常のインライン4エンジンであれば4イン2イン1であるところが、このマシンのエキパイはそれぞれが2つのシリンダーをつないでいる2本のテーパーメガホン形状となっている。これはシングルプレーンクランクではなく、ヤマハの古澤政生がグリップを改善するために導入した90度クロスプレーンクランクであることを示唆している。

情報筋によれば、スズキの新型MotoGPレーサーは間違いなくインライン4だが、普通の直4ではなく、排気音はYZR-M1に似ているとのことである。この他は現代のMotoGPマシンの例に漏れず、最高のブレンボキャリパーとカーボンディスク、オーリンズのサス、そしてカーボンファイバーの外装を纏っている。

他には何がわかるだろう。ライダーのポジションがかなり前にあることから、たぶん30度程度の前傾エンジンであると想像できる。するとスロットルボディは通常のエアボックスの位置にくることになる。加速中のライダー(コーナリング中の写真を見てほしい。ライダーがスロットルを全開にしていることから、進化した電子制御が使われているのだろう)の頭はほぼステアリングヘッドの真上にきている。ガソリンタンクは大きなカーボンのエアボックスの後ろに鎮座しており、エアボックスと同じくらいの高さがある部分は細く、その代わりにシート下に長く伸びている。インジェクターにのびるフューエルパイプはエアボックスのフロントに入っている。また、加速中の写真では、ライダーの尻が2インチはあろうかという厚いシートバックパッドのさらに3インチは前にあることが注目される。ここからもライダーの乗車位置がかなり前よりだと言える。

エンジニアはガソリンの位置をマシン/ライダーの重心に持っていくためにシート下にガソリンタンクを置いたのだろう。これによりガソリンの荷重がリアにかかっているということだ。その分コーナー脱出時の加速でフロント荷重が足りなくなり、ライダーが前に動いているのだと想定される。それだけでなく、毎年タイヤのグリップは増加しており、ホイールスピンが減った代わりにフロントをリフトさせがちになっていることも理由かもしれない。

ライダーの腕の下には新気導入のための球根状ダクトがフロントダクトからフレームを貫通してエアボックスに延びている。ピットの写真にはリアホイールを回すタイプのエンジンスタータが見えるが、カウルの右サイドには円形のスターター用蓋がついており、スリッパークラッチが柔らかすぎてリアホイールではスタートできないときにはクランクをスタータードッグで回すことができるようになっているようだ。

2つのラジエターへの空気の流れがどうなっているかはわかりにくい。ラジエターとタイヤの間のカバーのように見えるものはカーボン製で中身があるようだ。しかしこれはただのストーンガードかもしれない。別の写真では上側のカバーが内側から圧力がかかっているかのように一部はずれているのが見える。一般的にフロントタイヤ後ろの空気の流れは乱れ、ラジエターへの流れが滞るものである。このせいでラジエターは大きくなってしまうのだ。排熱のためには4カ所の大きな切れ込みがカウルに入っている。

シリンダーヘッドの場所を考慮すると、上側のラジエターはヘッドを避けるためにU字型になっているはずだ。スズキは80年代にディスクバルブのRGエンジンを前に置くために同じことをしている。

この間、イタリアのウェブサイトであるGPone.comに掲載されたデビッド・エメットによるスズキの佐原伸一氏に対するインタビューで彼は直4に移行することについて「まだ私たちのエンジンレイアウトを捨ててませんよ」と答えている。さらに2月のピーター・マクラーレンの記事では、スズキのベテランテストライダーである青木宣篤は「先週竜洋で乗りましたよ」と答えている。

情報が錯綜しているのだろうか?いや、そういうわけでもないだろう。どれがもっとも良いか試すために複数の試作品を試すことはよくあることだからだ。ベテランチューナーのエラルド・フェラッチはベネリ時代にエンドレスに試作品を作り続けたと言う。そのほとんどは生産されなかったのだ。

スズキに関しては別の可能性もある。スズキはよく複数のプロジェクトを併行して進めることで知られている。つまり直4のMotoGPプロトタイプは次世代のGSX-Rにも活かされるかもしれないということだ。それがCRTの基礎にならないとは誰にも言えないだろう。1970年代のヤマハTZの精神を受け継ぐプロダクションレーサーを作るのかもしれない。

いずれにしても想像は尽きない。これもまた楽しみの内である。
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このマシンが今年のアメリカGPでデビューしたら相当面白いんですが。

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コメント

鈴菌感染者です。^o^;)

いつも気を使ってくださって(?)

管理人様には感謝です!!

とうとう来ましたね!

2014年と言わず、来年からのエントリーに

必死なんじゃないでしょうか。。

ビッグネームのライダーが大移動

しそうな年ですから、そのチャンスに

私としてはスズキに便乗してほしいです。

そしてまたバウちゃんが乗ってくれたら・・♪

motogpプロトマシンと、CRTへ移行しやすい

NEW GSX-Rエンジンの開発の両刀使いって

のもいいんじゃないでしょうか。


ワクワクしますね~!

投稿: rshouse | 2012/05/23 23:22

>rshouseさん
 をを、鈴菌!
 13年から是非参戦してもらいたいですねえ。うまくいけばドヴィツィオーゾあたりが釣れるかもしれませんし。バウティスタもありですね。あとはロッシか・・・。

投稿: とみなが | 2012/05/24 20:08

はい、鈴菌です。

そうですね~!

ロッシとバウちゃんがペプシカラー
のスズキのプロトに乗る!

シュワンツファンのロッシにしてみれば
ちょっとしたプレゼントじゃぁないですか!!

そんな粋なこと、してくれないかなぁ~。。

投稿: rshouse | 2012/05/24 22:28

>rshouseさん
 いいですね〜、ペプシカラー!なんか今から楽しみになってきました。

投稿: とみなが | 2012/05/24 22:32

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