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GPweek誌から青山博一のインタビュー

やや長いですが、GPweek誌(PDF)(web版最新号はこちら)が青山博一のインタビューを載せているので全訳。

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青山博一は2009年に最後の250ccチャンピオンを獲得した後、MotoGPクラスに昇格したが、すぐに背骨を骨折し、シーズンを棒に振ってしまった。しかしホンダのサポートもあって、今年は有力チームであるサン・カルロ・グレシーニからの参戦できることになった。今年は捲土重来を目指している。


−ヒロ、あなたは唯一の日本人MotoGPライダーですけど、何が起こってしまったんですか?
「そうですねぇ、10年前はたくさん日本人もいましたよね。理由はいろいろあって、まずは景気が悪くなったことですね。昔はお金がちょっとあるかスポンサーがちょっとついていればMotoGPに来られましたし。あと、今は日本でワークスチームが活動していないってのもあります。以前は、プライベートで速いライダーは、サテライト、ワークスとステップアップできました。9年前にワークスが全日本での活動をやめてしまったんです。そのときは僕も全日本を走っていたんですが、僕はラッキーでしたね。ホンダのスカラーシップで2年間世界GPで走れましたから。今でもいいライダーはいますよ。レベルはちょっと下がってるかもしれませんけど、若いライダーでもすごくいい選手がいるんです。

−250のチャンピオンを獲ってから去年MotoGPに来たわけですけど、ライディングスタイルは変わりましたか?
「ライディングスタイルはあまり変わっていませんね。技術的な面はまだまだ勉強して理解しなければならないことが多いですが。250と比べると、もちろんパワーはあるんで身体的には力をつけなければならないんです。でもそれ以外はバイクはバイクなので。あ、でも電子制御がすごいんで、ちょっと違和感を感じることもありますね。マシンが感じられないんです。もっと加速したいときでも加速しないことがあるんですよ。たいていの場合それでいいんでしょうけど、マシンが自分についてこないこともあるんです。そういうときは電子制御が働いているんですね。まあ慣れかもしれません。

−去年はルーキーイヤーで学習の年だったと思いますが、大クラッシュをしてシーズン中盤は欠場しましたね。
「実はあまり大きなクラッシュではなかったんです。むしろクラッシュ自体は大したことなくて60km/hくらいしか出てませんでしたから、プラクティスが始まったばかりでタイヤが暖まっていなかったんですけど、不幸にも背中を打っちゃったんです。スピードが出てなかったんで滑らなかったんですね。それで脊椎を骨折してしまって。でも歩けなくなったわけじゃないですからラッキーですよ。いつもなら転けるとすぐにその場から離れるようにしてるんですけど、そのときはすごく痛くて、それで何かおかしいって気付いたんです」

−それで何週間か安静だったわけですけど、どうやってそれを乗り越えたんですか。
「2か月くらいですか。辛かったですね。それにMotoGPでの初年度だったんで、マシンに乗りたかったです。乗ってタイヤやマシンのフィーリングになれることがすごく大事なんですよ。それなのにテレビでレースをみてなきゃいけないなんて、いいことではないですよね」

−今年の希望というか目標は?
「トップファイブに食い込むことですね。ワークスライダーが9人いるんで、トップ5に入れたら良い結果と言えるでしょう」

−現実的な目標ですか?
「簡単ではないですけど、不可能だと思うと不可能になってしまいますしね。でもスピードはもってると思いますよ」

−まだMotoGPバイクを学んでいるところです?まだ速くなる余地はありますか?
「ええ。まだ学習中ですし、チームも僕の乗り方や好みを覚えようとしてくれてます。乗り方をみつけなきゃならないですし、チームが僕に何をしてくれるかも学ばなきゃなりません。まだ80%といったところですね」

−マシンはどうですか?ワークスマシンとの違いは?それにスリック・チェンジ・ギアボックス(ホンダのシフトが速い新型ギアボックス)はついてますか?
「いいえ、僕のは去年型なんです。ですからワークスマシンとはちょっと違ってますね。でもパッケージ自体は悪くないと思います。今年のホンダはワークスもサテライトも冬のテストで良い結果を出しましたから。コンペティティブなマシンだと思いますよ」

−レース以外のことになりますが、いちばん最近の自分へのごほうびは何ですか?
「(かなり長い沈黙の後)残念ながらフェラーリは買ってないですよ。覚えてないなあ。自分にですか・・・、食べるのが好きなんですよね。バルセロナに住んでるんですが、たいていは自分で料理するんです。うちに炊飯器もありますんで家庭料理を作るんですよ。母親がうちで作ってくれたようなやつですね。でも男だしプロじゃないんで、まああとはご想像におまかせします。だからときどきバルセロナの日本食レストランに行きますね。港町で魚がおいしいですし、いい板前さんもいるんです」

−先の地震と津波のときには日本にいたんですか?
「バルセロナテストに行くんで、バルセロナの空港にいました。そこのテレビで津波が襲ってくるのを見たんです。最初映画かと思いました。すごくショックを受けて、うちに電話したんですけど、つながりませんでした。だから家族が無事かどうかわからないままだったんです。でも2〜3日して、家族や友人の無事を確認できました。うちは原発から200kmのところにあるんです。先週は日本にいて2日ばかり過ごしたんですが、ぜんぜん普通でしたね。みんな放射線については心配してますが。匂いもないし、感じられもしないし、見えもしないですから。子供は外で遊んでるし、みんな犬を連れて散歩してるし、ほんとに普通でした、ちょっとびっくりしちゃいましたよ。あんまり良くないんじゃないでしょうか。わかるのは20年後でしょうけど」
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なんか想像通りストイック。

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コメント

青山のインタビューを見るとなぜか自分はいつも好感を持ちます
ストイックな人が好きなのかな

投稿: 鍋 | 2011/05/18 07:04

>鍋さん
 いい感じですよね>青山。でも私はストイックじゃない感じのライダーも好きです。バリー・シーンとか(古)。

投稿: とみなが | 2011/05/18 20:54

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