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タイトルという甘い皮肉>GPweekマイケル・スコットによる青山応援演説

 GPweek誌の68号(PDFはこちら)、P20、21のマイケル・スコット氏はコラムで「私は青山を応援する」と言ってくれてます。わたしの中では、泉優二のウインディーシリーズに出てくる老ジャーナリスト、ゴードン・アームストロングとキャラが被っている人なので、こういう記事を書いてくれるのは超うれしい。というわけで全訳。長いぞ。

2輪にしても4輪にしても、先週の日曜はチャンピオン争いの分かれ目だった。もちろんシーズンも終盤なのだから驚くには当たらない。毎年こういう感じではあるのだし。しかしフィリップアイランドには冷たい風が吹いていたとしても2輪レースのあるクラスでは、まだ熱い争いが繰り広げられている。
とは言っても最高峰クラスのことではない。MotoGPクラスについては、誰もが予想していたようにロッシが7回目のチャンピオンを獲得する方向に大きく傾いている。それだけの努力はしたし、もちろん彼はチャンピオンにふさわしい。
かといって、最小クラスのことでもない。すでにチャンピオンは数か月前からフリアン・シモンが手にするだろうと予想されていた。彼は誰よりも速かった。そして、チャンピオンにふさわしく、最終ラップにチームメイトのスミスを抜き去って、優勝でチャンピオンを決めたのだ。
しかし、今年が最後となる250ccクラスは、普通ではない状況のレースのおかげで盛り上がることになった(もちろんロカテッリが1日も回復することを祈っているが)。2連覇を狙うシモンチェリは、まるで去年のリプレイのように最終戦に向けて6勝をあげチャンピオン争いにからんできた。一方の青山はロカテッリのクラッシュで出された赤旗のおかげで、せっかく奪った4位が水の泡となった(訳注:6位から4位に上がったのがロカテッリが転んで赤旗が出た周だったので)。そしてタイトル争いをしているもう一人のバウティスタは転倒再スタートで10位に終わり、ほぼチャンピオンの望みを失っている。
残り2レースでわずか12ポイントの差。250の栄冠はこれまでトップを守ってきた青山と、ライオン丸シモンチェリの間で微妙なバランスを保ちながら揺れている。
どちらが栄冠を手にし、250ccクラス最後のチャンピオンとして名を残すのにふさわしいのか選ぶことは難しい。やや背伸びをして自信に満ちた様子にみせかけようとしているあたりも含めて、シモンチェリに敬服しないわけにはいかない。そのひょろっとした姿はまるでシュワンツのようでもあり、勝てなかったときでもレースを楽しんでいる姿勢は、もちろんロッシのようでもある。
しかし青山も魅力的なキャラクターを持っている。寡黙であり思慮深く、その上で物言いははっきりしている。レースについては完璧主義者であり、その正確なライディングスタイルは成熟し、見事なまでに完成された最後のホンダと最高の相性をみせている。

マシンの面ではどうだろう。
シモンチェリが駆るジレラは、もちろんアプリリアの色違いに過ぎない。そしてこちらも誇るべき250cc開発の伝統から生み出された最後のマシンである。しかし、アプリリアはときに悪役呼ばわりされてきた。ワークスレベル(すなわちチャンピオン争いができる)マシンのリース料の高さは、確かにこのクラスの息の根を止める一因だろう。まあ、少なくとも250ccをやめる決定をしたドルナとIRTAはそう言っている。
青山のホンダ(言っておくが、彼にマシン1台で闘っている)は、まあホンダである。要するにこの会社の他の2ストマシンと同様、最後はいやいやながら作っていた1台というわけだ。
もしアプリリアの値段が250ccクラス終了の直接の原因だと言うのであれば、4ストロークの導入はホンダが数十年にわかって画策してきたせいでもある。
2ストロークマシンによる250ccのタイトル争いは1949年に世界選手権となる前からつづいているのに、その最後のタイトルがこのクラスに終焉をもたらす2つのメーカーのどちらかに行くというのも、考えてみれば皮肉なものだ。
さて、ホンダは愛する4ストロークマシンで2006年からタイトルを獲っていない。
その理由だけでも、私は青山を応援しようと思う。

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