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GPweek誌による青山博一のインタビュー(全訳だ)

GPweekの65号(PDF版はこちら)、P18、19に見開きでマイケル・スコットによる青山博一のインタビューが掲載されてます。

かっこいいので全訳しました。
長いので続きは↓から。

ほんとに長いのでダウンロードしたい方は↓から。

「aoyama_GPWEEK65.pdf」をダウンロード


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昨シーズンの終わり、KTMが250ccクラスから手を引いたとき、青山博一はマシンを失い、そして250ccクラスに別れを告げなければならないところだった。しかし驚くべきことに、ホンダが自らを裏切った青山を迎え入れ、そして最高の性能を持つワークスマシンを与えたのである。今、青山はランキングのトップにいる。
なんと皮肉なことであろう。もしホンダもまた昨シーズンで手を引いていたのなら、こんなことはあり得なかったのに。

GPweek(以下GW):今ランキングトップにいて驚いてませんか?
青山:ええ、ちょっと。去年のヴァレンシアGPの時点では、今年どこに行くのかも決まってませんでしたから。KTMが手を引くことを決めたのが、結構ぎりぎりになってからだったので、どのチームもライダーが決まっていて、僕が入る余地はなかったんですよ。
 12月になって、やっと今のチーム(チーム・スコット)が僕のためにチームを作ってくれることになったんですけど、もう何もかもが手遅れって感じでした。冬場のテストも満足に出来なかったし、マシンは1台しかなかったし、とにかく何もかもが最小限の状態で始まったんです。優勝争いをするのに理想的な状態ではないですよね、特にアプリリアワークスと比べたら。だから、その時点では誰もこんなところにいられるとは思ってなかったでしょう。
 シーズン初めには5位以内なら十分だと僕自身思ってましたし。

GW:まだマシンは1台だけです?
青山:1台だけですよ。

GW:ということは予選で転倒するわけにはいかないんですね。
青山:(笑って)ですね。

GW:弟の周平さんもGPを走っていたわけですが、なんか一家総出でって感じなんですか?
青山:姉(妹?誰か情報ください)と弟がいるんですけど、姉はプロのレーサーじゃないですよ。バイクに乗るのは好きですけど。もうレースはやってないですし。

GW:東京の北にある千葉県生まれとのことですけど、なんで千葉からそんなに良いライダーがたくさん出てくるんでしょうか?
青山:田舎で、バイクに乗るくらいしか他にすることがないからじゃないでしょうか。
 ミニバイクやポケバイ用のコースがたくさんあって、僕の家からも20〜30分で行けたのも良かったんだと思います。
 父がバイク好きだったんで5歳の時にレースを始めたんです。父はプロのレーサーじゃないんですけど、モトクロスでは結構速かったんです。

GW:弟さんとレースをするというのはどんな感じなんですか?
青山:楽しいですよ。小さいころから競争してたんですけど、それをGPの場でできるんですから。

GW:何時になったら弟さんが勝つと思います?
青山:ふつうは弟には負けませんよ(笑)。

GW:250ccクラスではホンダのワークスマシンは望むべくもないのですが、あなたが乗っていた04年とか05年のモデルと比べて、どう進化してるんですか?
青山:少しは良くなってますよ。大きな違いはないですが。基本的なキャラクターは変わってないですね。でも、KTMに3年乗っていて、KTMとホンダでは大違いなので、あまりはっきりしたことはわからないんです。
 タイヤは前後ともダンロップなのに、KTMとホンダではなぜかシャーシのフィーリングが全然違うんですよ。パワーの出方は似てるんですけどね。でも特にフロントのフィーリングが違うんです。僕にしてみればホンダの方がコーナーのアプローチで接地感があるんで、KTMより攻められる感じなんです。これが一番大きな違いですかね。


GW:ホンダの方がスムーズで許容量があるように見えますが。
青山:そうですね、そのスムーズなキャラクターと僕のライディングがうまくマッチしてるんだと思います。KTMのときのデータはないんですが、感じからするとホンダに乗ってるときの方がコーナリングスピードが速いんじゃないんでしょうか。それでコーナーはもちろん、脱出速度が高いんでストレートでも速くなってるように感じます。
 トップスピードだけならアプリリアの方が少し速いと思います。加速もハンドリングもホンダより良く見えますね。エンジンレイアウトが違うからだと思います。ホンダの方が幅があって、アプリリアの方が狭いんですよ。(クランクケースリードバルブとロータリーディスクバルブの違いなのか、1軸と2軸の違いなのか、そのあたりわかる方よろしく!)

GW:アプリリアは限界付近でのコントロールが難しいように見えますけど?
青山:そうですね。アプリリアの方がナーバスで、ホンダの方が緩いんじゃないでしょうか。ホンダの方が過渡特性が穏やかですけど、それですごく違いがでるわけじゃないですよ。アプリリアもいいときはほんとに速いですからね。たしかに乗りにくそうなときもありますけど。

GW:250ccクラスが無くなることについてはどう思いますか?
青山:すごく残念ですね。僕は2ストで育ってきましたから。23年間ほとんど2ストでレースをしていて、もう大好きなんです。軽いし、エンジンは小さいし、パワフルだし。

GW:これでホンダが最後の250ccタイトルをとったら面白いですね。
青山:(笑って)、そうですよね、F1みたいですね。

GW:10年前は日本人がたくさんGPにいましたけれど、今はもうあなたと2〜3人になってしまいましたね。何がおこったんでしょうか。
青山:原田さん、宇川さん、岡田さん、上田さん、坂田さん、ほんとにたくさんいましたよね。なんでかは、はっきりしたことは言えませんが景気の問題もあるでしょうね。10年前はもっと景気もよかったんんで、テストやレースもたくさんできて、それで実力をつけてきたってのもあるんじゃないでしょうか。今、日本の景気はいいとは言えないし、レースをするのもたいへんになってますから。スポンサーがいなければとても無理ですね。

GW:子どもたちのレベルではどうなんですか?
青山:子どものレース人口は増えてきましたよ。良くなってると思います。こんどは子どもたちを育てるためのスポンサーが必要なんです。日本人のレベルは決して低くはないんで、新たに参戦してくるのを待ってるんですが。

GW:日本のホンダからオーストリーのKTMに移籍するのは、どんな感じでしたか?
青山:日本人ライダーが日本のメーカーから他のメーカーに移るのは、あまりないと思います。でも思ったほどたいへんじゃなかったですね。KTMの人もすごくよくしてくれたし、あまりストレスは感じませんでした。
 最初からいい結果を残せましたしね。でも2年目と3年目はツキがなかったですね。まあ、おもしろかったし、いい経験になったと思います。

GW:ホンダが戻してくれて驚きましたか?
青山:ホンダから出たライダーは、普通は絶対戻れないんですよ。少なくとも日本人ではいなかったと思います。だからホンダには本当に感謝してますし、幸運だったと思ってます。

GW:今はどちらにお住まいですか?
青山:GPに参戦し始めてからずっとバルセロナです。日本に帰れるときは帰ってますけど。例えば休みのときとかに。

GW:日本の何が恋しいですか?
青山:日本のお米ですね。

GW:チームが日本食を出してくれることはないんですか?
青山:時々、僕のためにリゾットを作ってくれるんですが、違うんですよねえ。お米はお米なんですけど。

GW:音楽はどうです?サーキットでは何を聴いてるんですか?
青山:日本のポップミュージックが好きですね。あと名前はあんまりわからないでんすがブラックミュージックも。あと、コールドプレイとか・・・、いろいろ聴いてますね。いちばん最近聴いたのはJポップですが。

GW:好きな国はどこですか?
青山:オーストラリアですね。フィリップアイランドの周りしか判らないですけど、気に入ってます。

GW:いちばん幸せだったのはいつのことですか。
青山:(しばし沈黙)これからだと思います。
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応援してるぜっ!
来年はMotoGPに行けるといいなあ・・・。

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コメント

いやー、長いですな。
記事アップしてから、今日やっと読む気力が出てきましたよ(笑)

ステップアップできるといいねぇ。

投稿: にーさん | 2009/09/30 20:58

>にーさん
 訳しても訳してもまだまだつづくんで、途中で何度あきらめそうになったことか(笑)。

投稿: とみなが | 2009/09/30 21:23

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