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マイケルスコット様のお言葉>ロレンツォがヤマハに残留する件

先日、GPWeekのマイケル・スコット(2輪レース界では重鎮ジャーナリストの一人)をソースとして、ロレンツォがヤマハに残ることにした、という記事を掲載しましたが、そのオリジナル記事をGPweek第57号PDFはこちら)からちょいと翻訳してみました。ややぎこちない訳ですが、許してくださいな。

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「祝祭は終わらない」
駆け引きはもう終わったのだろう。ロレンツォの決断はヤマハにとってもファンにとっても、そしてレース界にとっても正しいものとなった。
ヤマハに残って、ロッシと同じ土俵に立ち、そして偉大なるスターであるロッシを倒すことに決めたのだ。しかも将来にわたって彼は純粋なレーサーであることを証明したことになる。これが正しい決断でなくてなんだろう。

ロレンツォの来年にはあらゆる可能性があったとは言え、ロッシは少し驚いていることだろう。「だって僕がヤマハに乗っているんだから」という理由でロレンツォに移籍を勧めていたのだ。その裏に隠された意図を見破ることができるくらいロレンツォは賢かったし、結果として、自分の最大のライバルのアドバイスは受け入れないことにしたわけである。

すばらしく熟成された2009年型のヤマハに乗る二人のライバル関係のおかげで、今年は実に良い年になった。シーズン前半の段階で既にロレンツォはロッシを破っているし、一方、ロッシもカタルニアの最終コーナーで見事なテクニックを見せつけて以降、優位を保ち続けている。まあ、常にぎりぎりの勝利ではあるが、これはロッシが「勝てるなら、できるだけゆっくり走りたい」と思っているからだろう。
同時にそのせいでロレンツォの魂に火がついたともいえる。0.099秒差(いやでも99番という自分のゼッケンを思い出させる)で破れたドイツGPの後、「2位が当たり前になってきてがっかりしているけど、もっと速くなれるし、必ずいつか勝ってみせる」とコメントを残しているのだ。

さて、この両者のライバル関係はいつまで続くのだろう。
ロッシは既に30歳で、そろそろキャリアの終わりが見え始めてもおかしくはない。一方のロレンツォは22歳で、まだ最大排気量クラスに慣れてきたばかりとも言える。要するに、ロッシががんばれるだけ続くということだろう。
今のところロッシはまだ激しいバトルを楽しんでいるし、まだ勝てる自信があるだろうから、引退することはないだろう。少なくともこの数年、「寄る年波」をはねつけているように見える。
いつかは歳を取って、勝利が人生で一番大事なものでなくなる時がくるだろう。
しかし、まだ心配することはない。100勝の次はアゴスチーニの持つ123勝という記録が待っている。今シーズンはあと7戦残っているし、来シーズンは18戦が予定されている。全戦勝利で飾れば来年には記録を破ることになるわけで、そこでロッシは満足して引退するかもしれない。とは言え、ロレンツォの他にもペドロサやストーナーといった若手がロッシの勝利を阻もうと狙っているのである。ということはロッシがアゴスチーニの記録を破るのは早くても2011年になるだろう。
そのときにはロレンツォは体力的にはピークとなる25歳。つまりまだしばらくは楽しめるということだ。
どんな素晴らしいレースを見ることができるだろうか。楽しみに待とうではないか。
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ああ、かっこいいなあ(状況も文章も、って原文がですが)。

「実に良い年」というのは原文では「vintage season of racing」なんですが、私も本当にそう思います。毎レース接戦というのはそうはないのですよ。ことによったら、今シーズンは「1位と2位の差の総計が史上最も少ない年」になるんではないかと。

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