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ミシュランのロジスティクス

戦争で一番大事なのは、実は補給線(ロジスティクス)だったりします。MotoGPも戦争。ってなわけで、ミシュランとMotoGPタイヤのロジスティクスっつー記事がMotoGP公式サイトにアップされてます。日本語サイトの記事ではなぜだか半分しか訳されてません。力尽きたのか?夏休みなのか?どういうことなのだ?

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クレルモンフェランの工場でミシュランのMotoGpレース用タイヤがラインオフしてから表彰式まで、いや、その後までもタイヤ供給は非常に重要な役割を担っている。私たちは世界で最も渇望されているタイヤを追いかけてみた。


Q:2005年にミシュランを使用しているライダーは何人?
A;ホンダ、ヤマハ、KTMの全ライダーで12人いる。スペアマシンも入れたら24台の面倒をみているということだ。、

Q:1回のGPで何本のタイヤを持ち込むのか?
A:約1200本で、そのうち40%がフロントタイヤで残りがリアタイヤだ。2つのレースのスケジュールがつまっていて、クレルモンフェランのレース部門に戻っている時間がないときはもっとたくさん持ち込むことになる。レインタイヤはその10%くらいで、インターミディは天候に合わせて、サーキットでグルーブを掘るんだ。平均して1レースで500本が使われるが、私たちはその倍以上を持ち込んでいる。いろいろな状況に対応できるように様々なタイプのタイヤがあるからね。

Q:欧州内のGPの時は、どのようにタイヤを運ぶのか?
A:タイヤと、装着のための工具が3台のトラックに積み込まれる。タイヤの種類ごとに仕分けして、型くずれを防ぐために柔軟性のあるラックに垂直に積み込むんだ。在庫管理とタイヤ払い出しをスムーズにするために1本ずつバーコード管理している。トラック隊の中にはこのほかに移動オフィスもあってミシュランのMotoGPプログラムマネジャーと技術者の基地にしている。欧州内でのテストとレースを合わせて年間走行距離は3万から3万5千キロぐらいにもなる。

Q:トラック隊がクレルモンフェランを出発するのはいつ?
A:サーキットがどれくらい遠いかにもよるけれども、月曜か火曜には出発して、遅くとも水曜午後には到着するようにしている。

Q:運搬中は相当警備がたいへんでしょう?
A:いや、まったく。トラックはいつも隊列を組んでいるし、必ずトラックには誰かが残るようにしている。寝るのもトラックの中だ。警報装置もついている。

Q:1回のレースで何人くらいのスタッフが来るのか?
A:エンジニアとMotoGPマネジャーのほかにパドックでの装着担当兼トラックドライバーが8人、さらに在庫管理とタイヤ払い出し担当がいる。サーキットでは夜警もいるよ。

Q:サーキットにいるときに、さらにタイヤがほしいってこともありです?
A;前のレースで得たデータに基づくタイヤの生産がメインのトラック隊の出発に間に合わないといった場合、ヨーロッパのグランプリなら期間中に追加発注することができる。最終発注期限はクレルモンフェランとサーキットの距離で決められている。

Q:レースにはどんな道具を持って行くのか?
A:タイヤチェンジャー3台とタイヤバランサー3台、コンプレッサーが2台に、タイヤに充填する空気を除湿するための除湿器を1台というところだ。

Q:ヨーロッパ以外でのGPの場合はどう違うのか?
A:ヨーロッパから出るときは、10トンにもなるタイヤと工具をコンテナに積んで空輸することになる。最終発注期限がどうこうという話ではなくなるのでヨーロッパでのGPより10%増しでタイヤを持って行く。タイヤはクレルモンフェランからシャルル・ド・ゴール空港までトラックで陸送し、国際運輸のスペシャリストがその後を担当する。サーキットまでは5日から1週間かかる。いちばん気を遣うのは通関だ。えらく時間がかかる国があるんでね。

Q:マシンをはこぶときはタイヤがついているのか?
A:いや、マシンの運搬のためにチームに対してスタンダードタイヤを渡している。こっちは特に先進技術を使っているわけでもなくて、単に運搬や展示のために使うものだ。

Q:レース後のタイヤはどうしているのか?
A:すべてクレルモンフェランに送り返している。機密保持のために厳しいルールがあるんだ。使用後のタイヤは分析後に破砕している。

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鑑賞のポイントは、「最終発注期限」と「マシン運搬用タイヤ」でしょうか。

全然関係ないですが、スカパーで「大モンゴル」って昔の番組をやっていて、それを観ながらの私とかみさんの会話。
かみさん 「そりゃ、モンゴルが大帝国になるのも納得できるわ」
わたし 「ん?なんで?」
かみさん 「だって、遊牧民にロジスティクスは関係ないでしょ」

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» ミシュランのタイヤ供給 [素人考えなんだけどさ]
 MotoGP公式HP記事で、ミシュランのタイヤ供給体制についての記事がありまし [続きを読む]

受信: 2005/08/10 21:39

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