8耐観戦会のお知らせ

今年もやります観戦会@うち。仕事の都合や体力の都合や気力の都合で現地に行けない方、冷房のきいた部屋でおいしいもの食べながら観戦しましょう!

7月30日午前11時~(スタート11時30分)

ドタ参歓迎ドタキャン上等。とは言えとみながのお知り合いで参加される方はご連絡をいただけるとありがたいです。

メニュー(案)
・バゲットのエビ野菜チーズ載せ
・カレー的な何か
・サラダ的なもの
・その他おつまみになりそうなもの(信州の鮭とばとか、いぶりがっことか)

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MotoGP:ドゥカティのジジ・ダリーニャ、大いに語る パート2

パート1ではドヴィやらホルヘやらについて語ってくれてますが後編ではミシュランとの噂とかケイシーについてとかについてです。Sport RiderよりManuel Pecino氏の記事を。
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ドゥカティのレース部門の責任者であるジジ・ダリーニャへのインタビューの後編ではミシュランにひいきされているという噂や新型空力パーツ、そしてケイシー・ストーナーについて話をしている。

ミシュランに特別扱いしてもらっているという噂

:シーズン前半の話題の中心、タイヤについての話に移ります。ドゥカティがミシュランに特別扱いしてもらっているという噂については気付いてらっしゃったと思いますが…。

ダリーニャ:ええもちろん。「スペシャルタイヤ」の話ですね。実際には真反対ですよ!私がいちばん最近ミシュランと話をしたのはスペインGPの後の月曜のことですけど、あれはドゥカティ以外の全メーカーがフロントタイヤを去年のものに戻すよう決めたときのことなんですよ。で、その時はミシュランの人に対してめっちゃ怒ってたんです。だってドゥカティに不利な決定をしたんですからね。もちろんこれもレースの一つですし、それがドゥカティを不利にするためだったとは思ってません。多数派が望んでいることを実行しただけですからね。でもミシュランがうちのマシンだけに合っているタイヤを作ってるなんて言えないでしょ?タイヤを選んだのは他のメーカーなんですから。


:なるほど。でもだったらなぜドゥカティだけがソフトのフロントタイヤを使いこなせてるんですか?」

ダリーニャ:それはうちが去年からずっとタイヤの性能を引き出す方法をいろいろ試してきてるからですね。それまでは誰の目にもうちがタイヤに関して問題を抱えてるのは明らかだった。だからこの2年間ずっとタイヤの性能を引き出すためにがんばってきたんです。個人的にはすごくうまくいったと思いますね。


:そうやっていろいろ試すには何種類ものフレームをテストしたってことだと思うんですが…、曲がりやすいマシンはいつになったら完成するんでしょうか?ドヴィツィオーゾはいつも同じことを言ってますよね。「うちの問題は相変わらず同じ。マシンが曲がらないことだ」って。

ダリーニャ:イタリアでは「長さの足りない絨毯」って言うんですがね。マシンを曲がりやすくしようと思ったら、何かをあきらめなければならないんです。それは間違いない。いつだってコース上でのマシン性能にかかわるいろんな部分で少しずつ妥協しながら組み立てなきゃならないんです。他のマシンと比較したらそりゃうちのマシンは曲がりにくいのは間違いないでしょうし、そこは何とかしようと取り組んでいる。でも一方で他の部分では他メーカーに勝っているところもある。で、総合的に考えたらうちのマシンの戦闘力はかなりのものだと思うんですよ。


新型空力パーツは出番待ち

:カタールで一瞬トライしましたけど、夏休み明けにはドゥカティが再び新型空力を導入してウイング禁止で失われた性能を取り戻すというのはもう秘密でも何でもないですよね。これでホルヘの悩みは解決してドゥカティでの戦闘力を一段階上げることができるんでしょうか?

ダリーニャ:個人的には彼のいちばんの悩みに利くと思ってますね。


:どちらですか?コーナー進入?それとも脱出です?

ダリーニャ:マシンの安定性ですね。うちのマシンは特に高速で少し安定性に欠けるんです。それでホルヘが自信を持って速く走れない。彼の強みのひとつを潰してしまってるんです。これについては空力パーツで解決できると思ってます。ドヴィも同じ問題を抱えてるんですが、彼はこういうタイプのマシンに乗りなれていて対処もできる。ドヴィはこれをマシンの弱点と言うよりマシンの特性ってとらえてるんです。実際は弱点だとしてもね。だから彼にとってもいい方向だと思いますよ。


:ドヴィは今年のマシンについて、機動性もあるし体力的にも楽だと繰り返し行ってますけど、去年と同じような空力特性にもっていくのはそれに逆行することになりませんか?アンドレアのここまでの成績を考えたら彼の意見をもっと真剣に取り入れるべきだと思うんですけど、そちらとしてはどうお考えですか?

ダリーニャ:繰り返しになりますけど、去年のアラゴンからヴァレンシアまでの間で一番ポイントを獲得したのはドヴィツィオーゾなんです。これも同じですね。絨毯の長さは足りないんです。ウイングに関しても、ある面ではいいところもあるし、一方であきらめなければならないことも出てくる。私は自信がある、というか、絶対そうだと言った方がいいと思うんですが、新型空力パーツは我慢しなきゃならないことが少ないんです。それに去年のウイングならもっと戦闘力があがりますよ。私の考えでは、他の部分の開発も進めばウイングの欠点をかなりカバーできるはずなんです。


:風洞実験でも実際の空力効果がわかるものなんですか?

ダリーニャ:それもうちが他メーカーに比べて進んでいるところですね。うちも全てがわかってるわけじゃないですけど、でもバイク特有のことについてかなりいろいろ調べているんです。まだ全てを把握してるわけじゃないですけどね。


ケイシー・ストーナー:家庭内のいさかい

:ケイシー・ストーナーの話をしましょう。今でもいい家族だと言えますか?それとも疎遠になっているという噂が本当なんですか?

ダリーニャ:どんなにしあわせな家族でも口論ぐらいはするでしょ?人間ってそういうものじゃないでしょうか。でも限界を超えなければそれで強くなれるんです。これまでの全てが申し分なかったなんて言えませんし、これからだってわからない。私がこっちがいいと思っても彼は違う方向がいいと思ってたりすれば議論は起こる。でも今言った通り、雨降って地固まる、みたいなこともあるんですよ。
 ケイシーとの関係で一番の問題は彼がオーストラリアにいて私たちがヨーロッパにいるってことなんです。最新情報についていくのは難しいし、ちょっとした誤解や難しい状況のせいで取り返しのつかないことになることもありますね。彼がヨーロッパにいるか、こっちがオーストラリアにいるかすればもっといろいろ楽なんだけど、ってのが私の考えですね。


:なるほど感服つかまつりました。あなたはエンジニアリングの天才ってだけじゃなくて、外交的言辞を駆使することについても天才なんですね。何でもおできになる!

ダリーニャ:(笑)私は本当のことしか口にしませんよ。でもまあ、時には…(大笑いしながら)…そうですねぇ、いささか気遣いを重視した言い方をすることもありますね。
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なるほど、ケイシーとは完全に切れたんでしょうね。以外と来年の8耐あたり、ホンダで出たりして…。

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MotoGPストーブリーグまとめ−夏休みは熱い交渉の時期

おそらくブルノでいろいろ一気に決まってくるので、楽しめるのも今の内。ってわけでMotoMatters.comより。
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MotoGPマシンがその咆吼を止めてから1週間。チームもライダーも四方に散っている。名目は夏休みだ。そしてライダーは1週間ばかりどこぞのビーチに行き、その後はシーズン後半に向けての体力作りに励むことになる。一方チームやライダーのマネジャーも決して休んでいるわけではない。シーズン後半に向けての様々な活動はもちろんだが、いくつかのサテライトチームにとっては2018年の準備もしなければならないのだ。

ストーブリーグはここで一段ギアを上げる。ここまでのところ今年の夏休みは2018年に空席となるMotoGPのシートをめぐってがっつりと交渉が進められているようだ。そもそもシートが空くかどうかについての交渉も繰り広げられている。チームスタッフに掛かってくる電話は夏休みについてのお愛想から始まり、そして瞬時にその夏休みというのがシーズン後半に向けての会議や準備の間の1日だけ、良くて2日間だというのが判明するのである。

MotoGP2018年ストーブリーグ夏の陣の先陣を切ったのは、ジャック・ミラーが来シーズンプラマック・ドゥカティでダニオ・ペトルッチのチームメイトとして走るというMotorsport.comの報道である。HRCとの直接契約が終了するのを受けて(ちなみにその契約はカル・クラッチローが引き継いでいる)彼はマルクVDSとの契約交渉を行っている。しかし金銭的に折り合わず交渉は決裂。そしてドゥカティからのより良いオファーを受けてミラーの気持ちはプラマックに向いているという話だ。

契約についてはまだ発表されていないしどちらのチームも公式に何かを語ることを拒否している。ミラーは地元のオーストラリアのタウンズビルと日本の鈴鹿8耐を行ったり来たりでありコメントをとりにくい状態だ。しかしMotoGPが再び集結するブルノでは何らかの発表があるだろう。

おそらく実現しないネタ

プラマックにミラーが加入するとなれば出るのはスコット・レディングだ。彼は今シーズンは苦労続きで、マシントラブルにもレース中のリアグリップ不足にも悩まされている。現在レディングは選択肢を吟味中で、MotoGP残留だけでなくワールドスーパーバイクへの移籍もあり得るようだ。まずありそうなのはアプリリアだ。レディングとマネジャーはザクセンリングでアプリリアとミーティングを行っている。こちらも苦労しているサム・ロウズの代わりとしての加入だ。レディングによればこの時は「おしゃべりに終わった」ということだ。いずれにせよレディングがアプリリアに行くかどうかはアプリリアがロウズを残すかどうかにかかっている。

一方、ロウズの立場は少し良くなっている。彼も先週マネジャーと共にアプリリアと会話をしているが、こちらについては内容は漏れてきていない。しかしアプリリア社内にロウズに味方する勢力があるという話も聞こえてきている。これはこの2戦ほどロウズが結果を出し始めていることとも符合する。シーズン序盤は3秒遅れだったのが1秒遅れ程度まで持ち直してきているのだ。

そもそもMotoGP昇格9レース目でルーキーをクビにするといのも乱暴な話である。しかもロウズはMotoGPでの2年契約の初年度で、さらに言うならアプリリアのMotoGPプロジェクト自体が限られた予算で運営されている開発含みのものなのである。ロウズをクビにするのはナンセンスだ。来年はトップライダーはほぼ契約が決まっているとなればなおさらである。2018年は彼を走らせて2019年に誰を連れてこられるか考えた方がいいだろう。

もちろんアプリリアのレース部門の責任者であるロマーノ・アルベシアーノに対してどの程度すぐ結果をだせという圧力が掛かっているかはわからない。(親会社である)ピアジオのトップ、ロベルト・コラニーノはかなり特徴のある人物で、おそらく表彰台、それどころか優勝を求めている可能性もある。とは言えマシンの戦闘力とは裏腹に、その設計には根本的な欠陥があるようだ。ニューマチックバルブの設計に問題があるせいで今シーズンは何度もマシントラブルに見舞われている。まず取り組むべきはそこだろう。

ネットの噂レベルのネタ:偉大なる大魔王

レディングがアプリリアに行けないとしたらどこに行くのだろうか?彼はこれをツイッターでフォロワーと一緒にネタにして楽しんでいる。まずは「スズキってかっこいいよね」、翌日は「ヤマハって気持ちよさそう」。そしてこうしたすべてはモトクロスマシンの買い換えのためだったかのようにKTMについても語っている(訳注「来年のモトクロスマシンが何になるかはまだわからないんだけど、ことによったらKTMかも速そうだし。みんなはヤマハとスズキについてはどう思う?」)。注目されたいがためにこうした発言をしているのだろうか?たぶんそうだろう。しかし彼が何をやったとしても憶測はわき上がっただろう。

レディングの行き先としていちばんありそうなのはマルクVDSだ。レディングはマルクVDSで2013年のMoto2タイトルにあと一歩のところまで迫っている。そして2015年には彼のためにチームはMotoGPに参戦しているのだ。レディングのマネジャーはいまだにマルクVDSのチームマネジャーであるミハエル・バルトレミーである。つまり彼がチームに復帰するという推測もあながち根拠のないものではないと言えよう。

その場合の不安要素はレディングが結局乗りこなせなかったホンダRC213Vに再び乗らなければならないことだ。しかしこれについて言えば、少なくともホンダの供給台数の多さが問題だというわけではないはずだ。マルクVDSに対してはスズキからもサテライトのオファーが出ているが、真剣な話し合いには至らなかった。最大の問題は支援体制である。1980年代以降、スズキはいちどもサテライトチームをもっていない。つまり2台体制を組むサテライトチームにどれほど喜んで戦闘力のあるマシンを供給してくれるか甚だ疑問だということなのである。

驚きのサプライズ?

マルクVDSがホンダに残るか(たぶんそうだろう)スズキにするかは別として、誰がフランコ・モルビデリの2018年のチームメイトとなるかについては相変わらず謎のままだ。レディングは確かに候補の一人だが、チームがMoto2から誰かを引っ張ってくる可能性もある。情報源となりそうな相手は誰もが候補となるライダーについて語ろうとはしない。しかし契約があるMoto2ライダーにも可能性はある。そういう意味ではトム・ルティは除外だ。彼は中上貴晶とLCRでの2人目の座を争っているのだ。では中上か?それともペッコ・バニャイアだったりするのか?それはたぶんないだろう。しかしここまで移籍交渉がヒートアップしている状況では妄想を膨らませたくなるというものだ。

マルクVDS以外でスコット・レディングの行き先を探すとなると、かなり限定されてしまう。アヴィンティアのシートは二つとも競争の的だ。アスパーのひとつもそうだが、一方、アルヴァロ・バウティスタは残留で決まりそうだ。ロウズの抜けた代わりとしてのアプリリアへの移籍はないだろう(訳注:2017.7.17にバウティスタが残留をツイートしてます)。一方、エクトル・バルベラの今シーズンはぱっとしないのは確かだ。ドゥカティ・デスモセディチGP16からはフロントの接地感が得られないのだ。彼の今シーズンの結果は2016年に比べると惨憺たる有様である。シーズンを半分過ぎてバルベラが獲得したのはわずか21ポイント。最高位はバルセロナの9位だ。去年の今頃彼は65ポイントでランキング7位だった。トップ10に入ること7回。そして5位と6位も記録していた。

バルベラのチームメイトであるロリス・バズはかなりましだ。しかも彼が乗るのはさらに旧型のGP15である。バズはランキング15位で、バルベラからは2つ上、ポイントでは10ポイント上回っている。バズの不運はヨハン・ザルコがこのクラスにやってきたことだ。ドルナとしては彼がいればフランスの放送局と強気の交渉ができるということなのである。

レディングはアヴィンティアに移籍するのだろうか?ティト・ラバトがアヴィンティアで走るとも言われている。元Moto2チャンピオンの彼はかなりのスポンサーを連れてきてくれるのだ。ラバトはにプラマックに行くという選択肢もあった。しかしそれはドゥカティがジャック・ミラーを持ってくる前の話だ。パドックの噂ではアヴィンティアにとっての問題はラバトの金銭的要求だそうだ。しかしCRASH.netに掲載されたピーター・マクラーレンによるインタビューによれば、チームマネジャーのアウグスティン・エスコバルは「5人から6人」のライダーが候補に挙がっていて、その中には現有ライダーも含まれているとのことである。

実現しなかった契約

スズキとアンドレア・イアンノーネの今後についてはかなりの憶測が飛び交っている。公式にどんなに否定されても内部事情に通じている情報筋はチーム内の雰囲気は最低だと言っている。イアンノーネとチームの間の意思疎通は普通ではないほどうまくいっていないそうだ。そしてイアンノーネはチームからの情報提供に耳を貸さないとも言われている。彼は自分が連れてきたかなりの数の取り巻きとだけ話をしたがっており自分のライディングスタイルをスズキに合わせるための努力もしたいとは思っていないのだ。そしてスズキを自分に合わせるための努力をチームと一緒にするつもりもないということだ。労働意欲がここまで低下している上、トレーニングよりパーティーを選ぶようでは彼がチームに愛されるわけもない。

スズキの内部でも我慢が限界に達しているという確度の高い噂もある。そしてイアンノーネのシートは今MotoGPで走っていないライダーに与えられるのではないかという観測が支配的だ。しかしスズキは瞬時にそうした噂を否定してきた。スズキは2018年まで二人のライダーと契約しているのだから変更する予定は無い。それが公式見解である。その方向に話が進んでいるのはスズキの日本側の幹部の意向によるものだ。ライダーと契約して、にもかかわらず期限前に契約を破壊するというのは幹部がミスをしたということになってしまうのだ。

だからといってイアンノーネが来年も引き続きスズキと密接な関係にあるということが保証されるわけではない。もしイアンノーネが出て行きたければ契約書に途中解約に関する条項が必要だ。とは言え出て行くのも只では済まない。2018年分の数百万ドルの契約金は捨てなければならないだろう。スズキとイアンノーネはお互いに来シーズンまで縛り合っているのだ。これがうまくいくかどうかは主にイアンノーネに掛かっているだろう。
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あー、間違ったら死ぬ病…。

そんなわけでストーブリーグ表も更新。

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クラッチロー:もうLCR唯一のライダーでいるのにはうんざりだ

来年(順調にいけば)中上が加入しそうなLCRですが、やっぱり一人は辛いんですって。カル・クラッチローへのインタビューです。AUTOSPORTのJamie Klein氏の記事より。
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LCRの唯一のライダーでいるのにはうんざりしていて、2018年にチームメイトが増えるのは大歓迎だというのがカル・クラッチローの気持ちである。

LCRはカル・クラッチローの1台体制に戻る前の2015年はクラッチローとジャック・ミラーの2人を走らせていたが、MotoGPのほとんどの期間は1台体制で運営している。

しかし状況が許せばグリッドの最後の1台となる24台目をLCRの2人目に供給しようとMotoGPのトップが言っているのだ。

来年のLCRにおけるクラッチローのチームメイトとして目されるのは日本人ライダーの中上貴晶である。ホンダも興業主であるドルナもMoto2でトップ争いをする彼をどうしても昇格させたいのだろうと誰もが考えている。

クラッチローも2018年の2台体制を歓迎している。チームの成績が自分一人の肩にかかっているのに疲れているのだ。

「来年はチームメイトがほしいですね」と彼は言う。「もう一人でいるのはうんざりなんですよ。チームの週末のすべてが自分の肩に乗っかってるんですからね。他の誰かにみんなの注目が一部でも向くといいんですけど。バカみたいにきこえるでしょうけど、僕だけにすべてがかかってるんです。ピットのみんなは全員たった一人のライダーのために働いている。でも本当は二人のために働く方がいいんですよ。もちろんそうなると準備もたいへんだし作業も増えるけど、その方がいいと思いますよ」

クラッチローは先日LCRとの2年契約を結んだところである。
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ま、そりゃそうでしょうねえ。

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MotoGP:ブラッドリー・スミス「怪我して走るのはマジ辛い!」

鎖骨と肋骨は消耗品とか言いますが、そういや小指も消耗品っぽいですよね。でも辛いものは辛いんだというブラッドリー・スミスのコメントを(当たり前だ)CRASH.netよりPeter McLaren氏の記事より

以下、記事内にはツイッターから引っ張ってきた少々痛そうな画像もあるのでご注意を。
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ブラッドリー・スミスの今シーズン三回目の転倒の代償はいささか大きいものとなった。6月にカタルニアで負った怪我の話だ。

レッドブルKTMの彼はフリー走行での転倒でハンドルに挟まれたせいで左手小指にぞっとするような怪我を負ってしまったのだ。

皮膚移植とまではいかなかったが、それでも以降のバルセロナのレースはキャンセル。さらにレース後のテストにも参加できず、結局復帰したのは3週間後のアッセンだった。

とは言え夏休み直前のザクセンリングでも彼の小指は完治から程遠い状態だったのである。

(訳:びっくりさせたいわけじゃないんです:回復中のスミスの指)

スミスによれば脚の怪我の復帰後に乗った去年の日本GPが自分史上最悪のコンディションだったそうだ、ライダーにとってもチームにとってもいつ復帰すべきかを判断するのは本当に難しいことだと彼は言っている。

「走れるかどうかを何で判断するのか?何ができるかどこで線を引くのか?加速度とライダーに求められる筋力の関係についての研究なんて皆無に等しいんですよ」と彼は解説する。

「サッカーだとわかりやすいですよね。どれくらいのレベルでなきゃ行けないかわかってるんで、選手がそのレベルに戻らなければピッチには立たせられることはない。それに他にも10人の選手がいて仕事をしてくれますからね。
 どうなればOKでどうだとダメなのか?ライダーがコースに出て、走ってみて、それなりに戦えて、ポイントも得ることができれば、まあ走り続けても大丈夫だと思うかもしれない。でも僕らがやってるようなことをできる人間なんてそうはいないんです。つまりベストの状態から比べたら5〜10%の力しか発揮できなくても、他の誰よりもうまく走れたりできちゃうんですよ」

とは言えスミスとしてはライダーとしてはきついことかもしれないが、深刻な怪我やこれに付随する手術の後、できるだけ早く復帰できるように判断基準を設定する方がいいと思っているのだ。

「ありがたいと思いつつ、微妙でもあるんですよね。会社は体に関することはライダーに決めさせるようになってきてるってことなんですが。もちろんメディカルチームにも同じくらい重きを置いていて、そっちはかなり重い決定をしてくれるんですが、それはとても大事なことですよね。
 スズキが下したリンスに対する決断というのはすごく良かったと思います。本当に走れるようになるまで待ってくれた。2〜3週間前から走れたと思うんですけど、ここまで引っ張って、おかげでテストでもプレッシャー無しに走ることができた。
 バカな判断が少しは減ってきたってことかもですね。あの時のホルヘとかが象徴的ですけど、何年か前に鎖骨を骨折してプレートを入れて、2日ばかりで戻ってきてみんなの前で走ってみせたことがありました。
 あれが前例になってしまった。チームもジャーナリストもライダーもみんな「ライダーはすぐに戻ってくるもんだ」と思うようになった。怪我ってたいへんなんですよ!痛いんですよ。それでこんなマシンに乗るなんて簡単折り合いを付けなきゃならないんです。自分で走れると思っても怪我をしてるってことは何かが足りないってことなんです。
 コースに出られるといい感じに思えるかもしれないんですが、長い目で見たときに、少なくとも僕は怪我から復帰したら何かが良くなってるなんて見たことはない。だからこそ自分たちで決めなきゃならないんです。そんなわけでバルセロナではチームとしてもアッセンに出られるかどうかはっきりしなかったんですよ」

前半戦を終わってスミスはこれまでのところKTMで8ポイントを獲得している。
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あれ、がっつり削れてましたもんね…・

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ルーチョ・チェッキネロへのインタビュー

テック3のエルヴェ・ポンシャラルと並んでサテライトチームでもきちんとビジネスになるということを体現してみせた草分けの一人、ルーチョ・チェッキネロ。そのためにきちんと体制を作って、スポンサーも大事にして、しかも毎戦スポンサーを変えるという新しいアイディアをやってみせたりと、ほんとうにビジネスマンとしてもレース好きとしても見習うべきことの多い人です。その彼への独占インタビューをCRASH.netのNeil Morrison氏の記事から。
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カル・クラッチローがHRCと2018、2019年の2年契約をかわしたというニュースの後、CRASH.netはLCRのオーナー、ルーチョ・チェッキネロにこの契約についての考えや、それが彼のチームにとってどんな意味を持つのか、今シーズンのこれまでの評価、来年2人のライダーを走らせる可能性などを尋ねてみた。

CRASH.net:カルが2018年、2019年の契約をHRCとかわしました。この変化はあなたのチームにとっても大きな影響があるんでしょうか?

チェッキネロ:まあこれまでもホンダHRCからはかなりのサポートを受けてましたからね。カルは最初から今に至るまでどんどんマシン開発に深く関わるようになってきてますし、パーツテストでの役割も大きくなってます。そしてマシンに関しても改善のためにいろんな意見を出している。だからこういう契約になってもうちとホンダの関係やうちのやり方に大きな変化はないと思ってますね。ホンダが自分たちの二輪最高峰参戦プロジェクトにどれほどカルが大事かって理解したんだと私は考えています。だから彼にとっても今まで以上にメーカーと直接かかわることのできるチャンスですよね。つまりはメーカーのために今まで以上にいろいろしなきゃなんないってことですけどね。イベント参加とかも増えるんでしょう。彼にとってはいいことばかりじゃないってことですよね。いや、もちろん冗談ですよ。今回の契約はほんとに良かったと思います。


CRASH.net:カルはHRCと契約しながらこのチームで走り続けるということなんですか?

チェッキネロ:それが彼の希望なんです。他からもオファーはあると言ってはいましたけど、別に真剣に検討していたとは思わないですね。もちろんそれなりのオファーはあったはずです。その上でうちにアプローチしてくれて、もちろん(HRCのレースマネジメント部門ジェネラルルマネジャーの)桑田(哲宏)にも話をもっていった。そこから交渉が始まりました。実際は去年の終わり頃から契約更改の話は始めていたんですけどね。うちとしてはヴァレンシアまでにHRCの新しい役員と話を付けておきたかった。で、夏休み前には2年契約を固めて契約更改を発表したかったんです。


CRASH.net:つまり2016年後半のカルのパフォーマンスを見れば彼との契約更改を最優先するのも当然だと?

チェッキネロ:ええ、まさしくそういうことです。付け加えるなら、私たちはカルの実力を疑ったことはありませんし。2015年に彼と一緒にやり始めてすぐ第3戦アルゼンチンで表彰台を獲得してくれたことを忘れはしません。それ以降、彼にもいろいろ厳しいことがありましたけどね。ホンダはマルケスが望む方向でマシンを開発するようになっていって、それがペドロサや、そしてカルが思う方向とは必ずしも一致しているわけじゃんかなったんです。でも全部がマルクの方を向いていた。マルクは普通のライダーじゃないんです。そして彼が本当に好きなマシンってのは他のライダーには乗りにくいマシンなんです。普通のライダーのセッティングの方向性とマルクの方向性は全然違う。そしてマルクの方向性では他のライダーは力を出せないんです。で、2016年になって、やっとホンダの声がこちらに聞こえてくるようになって、でもシーズン序盤はそりゃあたいへんだった。うちにとってはタイヤも新しいし、カルはフロントタイヤへの要求が厳しいですからね。当時のミシュランはフロントからの警告がわかりにくかったのが弱点だったんですよ。ミシュランが良くなってからは、あとホンダも新しいソフトウェアに慣れてきて、それで結果がついてくるようになりましたね。
 今年について言えば、まだ楽観的でいますよ。やらかしちゃったことも何度かありましたけどね。でもいい感じできている。アルゼンチンでは3位に入ってますし。テキサスでも4位になった。ルマンでは5位です。普通の状況ならトップ5には入れるんです。ワークスホンダ2台とワークスヤマハ2台とワークスドゥカティ2台ととんでもなく強いザルコとか、他にもテック3にいるわけですよ。悪くないでしょ。


CRASH.net:2015年はマシンがマルク用に開発されていたと。今年のマシンは全ホンダライダーの要望を考えているという感じなんですか?

チェッキネロ:そのとおりですね。ホンダはすごく頑張ってくれてますよ。マルクの希望や指示だけに耳を傾けるんじゃなくて、カルやダニの話も聞いてくれるようになってるんです。例えば違うスペックのフレームとか空力特性の違うカウルのセットとか、カルのライディングスタイルにマッチするようなパーツが供給されるようになってるんです。基本的にペドロサとカルは似たようなスペックに落ち着きますね。でもマルクは相変わらずちょっと過激すぎることがある。でも最終的にホンダが目指すのは全ライダーに最大のチャンスを与えることなんですよ。他のメーカーも強さを増してることは充分理解してますからね。だからこれは競争の結果でなんです。それが良い方向に転がってるってことですね。わかってもらえます?


CRASH.net:他のメーカーの話が出ましたが、ドルナはスズキやアプリリア、KTMについてはできるだけ早く台数を増やしてもらいたいと思っています。あなたのチームがホンダ以外のメーカーからマシン供給を受ける可能性というのは現実的ですか?

チェッキネロ:去年の序盤にそういうオファーはありましたよ。スズキから話がきたんです。でも交渉には至らなかった。私はプロとしホンダHRCに何が進行しているかをきちんと伝えました。それですぐ関係強化ができるかどうか、長期的関係性を築くにはどうすれば良いかといった話が始まりました。で、去年のムジェロでこれからも一緒にやっていこう、少なくとも17、18、19年はいっしょにやろうということになったんです。それ以降は他のメーカーとは全く話をしていませんよ。去年はアプリリアからも話がありましたけどね。それ以降はそういう話があってもお断りしてるんです。


CRASH.net:カルがHRCと契約したことであなたの仕事は楽になりますか?予算確保とかスポンサー確保といった面の話ですが。

チェッキネロ:そうは思わないですね。否定はしませんけど肯定もしにくい。現時点では世界中を視野にいろいろやってますけど、状況は変わらないですね。スペアパーツが増えたり新型パーツが増えたりはするでしょうけど、それはあまり関係ない。ま、ピットから消えるものはないし、むしろいろいろ増えるんですけどね!


CRASH.net:それは悪いことではないですよね?

チェッキネロ:ええ。


CRASH.net:つまりは小規模なワークスチームになるってことですか?

チェッキネロ:ですね。


CRASH.net:2018年にLCRホンダが2台走る可能性はあります?

チェッキネロ:その件については検討中なんです。ブルノまでに決めることになってます。ブルノが締め切りなんですよ。やるのかやらないのかね。うちの選択肢は二つです。ひとつは幸運に恵まれてメインスポンサーがついてくれてドルナの支援と合わせれば二人目を走らせることができるという選択肢。そうなったら誰を走らせるか考えます。その場合はMoto2からLCRで走ってくれるライダーを探すことになります。イタリア人がいいな(笑)。でもこれについては誰かとちゃんと検討したことはないんです。だって少なくとも契約更改が終わるまでは話せませんからね。現時点では夢みたいな、まあ希望、ですね。もうひとつの可能性はワークスサポートを受けたライダーを走らせるか、どこかの企業か組織がサポートするライダーを走らせるかですね。例えばマレーシア政府がマレーシア人ライダーをMotoGPクラスで走らせたいと考えているのは秘密でもなんでもない。問題はMotoGPで戦えるマレーシア人ライダーがいないってことですね。でもそういうことを本気でやりたがっている。中上がMoto2でちゃんとパフォーマンスを発揮できたらホンダHRCがMotoGPで彼を走らせるためのサポートするだろうってのもみんな知っていることですね。でもまだそれも決まりではない。残念なことに中上は現時点でランキング3位以内に入っていない。その他にスポンサーを連れてくる可能性のあるライダーを見つけるのは難しいでしょうね。
 つまり現実的な話をするなら、現時点ではまだ決定できないってことになりますね。ドルナとIRTAには2レースくらいで2人目を走らせるって話はしています。たぶんブルノとオーストリアが精一杯ですね。そろそろ決めたいとは思っています。中上がホンダの支援を得られるとか、マレーシア政府がシャリーンをMotoGPで走らせるとか、そういうことを見極めないといけないんです。もし運が良ければスポンサーがみつかるでしょうけど、現時点では代理店と契約はありますけど、先の話はわからない。現実的な話をすれば、現時点ではその可能性は半々ってところですね。


CRASH.net:シーズン後半も楽しみにしてます。チームの目標はどんなところですか?

チェッキネロ:自分たちに力があることは信じてますからね。今のところ、とんでもないライダーであるマルクは別にすれば、うちのマシンにも力はありますからね。ブレーキングはいいし加速もいい。アッセンとかドイツとか、ブルノやミサノでもストレートは強い。タイトコーナーが多ければうちのマシンも力を発揮できる。カルも表彰台争いができるはずです。優勝争いとまでは言えませんけど、表彰台争いはできるはずです。カルはバルセロナやムジェロでも速いと思いますよ。ここんとこ苦労してるサーキットですけど。もちろんマシンも良くしていかないといけませんね。今のタイヤでうまく走れるマシンにしないといけないですし、トップスピードも上げていきたいところです。まだトップスピードでは少し劣ってますからね。そこは誰が見てもそうでしょ?トップスピードはなんとかしなきゃいけない。あと、繰り返しになりますけど加速は最高なんです。加速だけを純粋に考えればね。
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来年の2台目についてのコメントがとても興味深いですね。

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ストーブリーグ表2018(2017.07.13時点)

クラッチローとモルビデリが確定したのと、こことかこことかからミラーとレディングについて。

そして空いたマルクVDSのシートは誰の手に?

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MotoGP:ドゥカティのジジ・ダリーニャ、大いに語る パート1

ストーナー以降どうにもこうにもならなかったドゥカティをなんとかここまで立て直したジジ・ダリーニャへのインタビューです。Sport RiderよりManuel Pecino氏の記事を。
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インタビューのパート1ではドゥカティ・コルセのジェネラルマネジャーのジジ・ダリーニャがシーズン序盤の苦闘やアンドレア・ドヴィツィオーゾの復活、ホルヘ・ロレンソの進化について語っている。

今年の1月に行われたドゥカティのチームお披露目パーティーの席でジェネラルマネジャーのジジ・ダリーニャに、夏休みにはランキング3位で突入すると思うなどと言ったとしたら、それも優勝2回に表彰台は6回獲得していると言ったのなら、ダリーニャはこう答えただろう。「で、どこにサインすれば?」

しかしこれこそがドゥカティの置かれた状況である。第9戦ドイツGPを終わっての成績だ。ドゥカティにとってはこの2017年前半戦は完璧なものに見える(まあ「概ね」というのが本当のところではある。アンドレア・ドヴィツィオーゾとホルヘ・ロレンソの二人のライダーについてはちょっとした課題はあるのだが、これについてはすぐに明らかになる)。実際、アッセンのレースが終わった日曜の夕方、ジャーナリスト向けにドゥカティ広報は、ドゥカティのライダーがランキングトップに立つのは2009年のムジェロ以来だという記事を流したのだ。

夏休みに入る前にどうしてもダリーニャの話をじっくり聞かせてもらいたかった。そしてドイツのザクセンリングでそれが実現した。いつもとは違う2017年シーズンの折り返し地点で、ドゥカティのレース部門の責任者の話を聞くのは相当興味深いはずだと私たちは考えていたのだ。彼はいつでも「本当のことしか話しませんよ」と言っているのを利用させてもらおう。そのために良い質問をたくさん用意したのだ。

結果は期待通りだった。答えを返す彼の様子にはパニックの影も形もない。ダリーニャはいつでもおちついて話してくれる。そしてGPで何年も取材して見てきた他の全てのトップエンジニアと同じように、議論のあるところについてはあまり多くを語らない。つまり仮定をおいて考えるのではなく、状況を解きほぐした上で、分析的説明を与える。それが彼の発言を実に特別なものにしているのだ…。


:シーズン折り返してここまでこられると開幕前に予想していましたか?2回の優勝でドイツ前にはランキングトップに立って、表彰台にもドゥカティとして6回のっています。

ダリーニャ:もちろんアッセンのあともランキングトップでいられたらよかったですけどね。でもカタールを除けば決して良い序盤だったとは言えません。それでも混乱することなく状況を把握し続けられたので、きちんと正しい方向に一歩一歩向かって行けたんだと思います。


:あらゆる人の注目があなたに向けられている上にものごとが思うように行かない中で、冷静さを保つのはきつくなかったですか?

ダリーニャ:ものごとがうまくいかないとみんなが不機嫌になって、それで状況がさらにめんどくさくなるんです。そういうのをなんて言うんですかね?結果さえ出れば何もかも簡単になるもんなんですよ。


:チームと技術的問題と、どちらの方が危機的状況ではコントロールが難しくなるんでしょうか?

ダリーニャ:どちらも…ですね。結局技術的な問題に取り組むためには人々を技術的に導いていかないといけないわけですからね。何かを思いつくにせよ開発するにせよ、それが自分の考えである必要はないんですよ。マシン開発に携わっている誰かの中からそういう考えが出てくれば良いんです。だからこちらはそれをうまくまとめて同じ方向に持っていけばいいんですけど、そこが難しいところなんですよ。


:ものごとがうまくいってなかった時よりみんな仕事に身が入っている感じですか?

ダリーニャ:そうでしょうね。そういうことはすぐにわかるんです。何レースか勝つとみんなで一緒に食べに出るようになる。勝てないときにはそういう時間を取れないんですよね。


:そういうことがプロとしてのパフォーマンスにも影響すると?

ダリーニャ:もちろんですよ。みんなが満足できる状況でモチベーションが高ければ。今まで以上のことができるんです。


ホルヘ・ロレンソの加入

:ホルヘ・ロレンソが加入したことでたのドゥカティのライダーのモチベーションは上がってると言っていいんでしょうか?

ダリーニャ:私の考えなんですが、ホルヘのおかげでひとつ階段を上るために何が必要かがわかったんですよ。彼のコメントや考え方やからいろんなことが見えてきたんです。そして他のライダーを刺激しているのは間違いないです。もちろんそれで私のモチベーションは上がりますし、私は全力を尽くす。だから彼が加入したおかげで他のライダーも力が入ってるんだと思いますよ。でもこれについては私じゃなくライダーたちにきいた方がいいでしょうね。


:ドヴィツィオーゾのパフォーマンスには驚いていますか?

ダリーニャ:私の考えでは、ドヴィはそもそも才能のあるライダーですからね。多くの人が彼をこつこつ積み上げていくタイプだと評していますけど私はそうとは限らないと思ってる。彼は125のタイトルを獲得しているし、250のときはホルヘと信じられないような戦いを繰り広げています。


:ドヴィツィオーゾは一部レース関係者の間では「ミスター95%」と呼ばれています。どんなコンディションでも前を走ることができて、しかも全てをコントロールしているからですが、その彼が状況が許せば全力で走れるようになった。ムジェロでの優勝はそういうことでした。

ダリーニャ:それがドヴィツィオーゾを変えたんです。でも去年の後半からそうでしたよ。アラゴンとヴァレンシアGPの間でいちばんポイントを稼いだのは彼だったんです。おそらくそのあたりで精神的に変わったんでしょうね。


:ダヴィデ・タルドッツィ(ドゥカティMotoGPマネジャー)に話をきいたときに、ロレンソに必要なのはアッセンの後半みたいな乗り方をすることだと言ってました。あれこそがドゥカティの乗り方に近づいたときだということでした。

ダリーニャ:おそらくそんな感じですね。反射的な動きというのはなかなか変えられないものなんです。何年も同じやり方でうまくいっていたのだから、やり方を変えるのはそりゃ難しいでしょう。自然になんとかなるもんじゃないんです。


:でも彼はそれをなしとげてうまくいった。つまり彼は速く走ることができたってことです。自分がどうすれば良いかわかったということでしょうか?

ダリーニャ:そうですね。でもそれだけじゃない。それができたのはアッセンだけじゃないんです。毎レースそれがどんどんできるようになっている。私の考えではもうあとは時間の問題で、集中して取り組めばなんとかなるでしょうね。


パート2ではミシュラン-ドゥカティの陰謀論やシーズン後半にデビューすると予想されている新型カウル、さらにはケイシー・ストーナーと仲違いしたという噂について語ってくれる。お楽しみに。
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ホルヘファンは少し安心してもいいのかな?

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2017ザクセンリングMotoGP:書き切れなかったこと

MotoMatters.comより、なんですが、タイトルが示すとおり本編は別にあります。でもこっちの方が面白いのでこっちを翻訳。
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レースが開催される週末、毎度のことながら私は何かを書き忘れたり、そうでなくても書く時間がなかったりすることが多い。そんなわけでザクセンリングで行われたドイツGPについて書き漏らしたことなどを。

件のフレームについて

バルセロナテスト以降、パドックではヤマハのフレームに関する噂が乱れ飛んでいる。ヴァレンティーノ・ロッシはバルセロナでテストしたフレームのうちのひとつに夢中になっている。ところがチームメイトのマーヴェリック・ヴィニャーレスはそれほど心は奪われていない様子だ。アッセンとザクセンリングでは両者に「新型」フレームと「旧型」フレームが1台ずつ供給された(新型は去年型の発展版で、去年型そのものだと指摘する人までいる。そして去年型は2015年型に小改良を施したものである。一方「旧型」フレームは去年型をベースに新造されたもので、リアタイヤの保ちが良くなっている一方で、コーナー進入が犠牲になってしまっている)。

ヴァレンティーノ・ロッシはどちらのフレームを気に入っているか、そしてどちらを使っているかについて常にはっきり語っている。一方ヴィニャーレスはこの件に関しては明言を避け続けている。ヤマハからの箝口令がその理由だと彼は言っている。どうして一方は明言できて一方は回答を拒否するなどということが起きるのだろうか?

ヤマハは、他の日本メーカーど同様に、必要以上に秘密主義である。私たちがフレームについて質問すると彼は答える前に広報担当を見るのだ。そこからも彼がフレームについて語るのを禁じられていることが見て取れる。そしてかすかにPR担当が首を横に振るだけでヴィニャーレスは黙ってしまう。

ヴィニャーレスが語ることを禁じられているのだから、当然ロッシもそのはずだ。しかしヤマハが採れる手立てが限られていることをロッシは充分承知している。ヤマハに何ができるというのか?まさか彼をクビにするとでも?金銭的ペナルティというのもあり得るが(正直言うと私はどんなケースなら金銭的ペナルティが科せられるのか皆目わからないのだが)、しかしロッシのような大金持ちがめんどくさい雇用主からの罰金など気にするとも思えない。ヤマハはそもそもそんなことをしようとも思わないだろう。ヤマハとヴァレンティーノ・ロッシはこれからもずっと仲良くやっていくことになるのだ。彼が引退するにはまだ間があるだろうし、引退した後もずっと一緒にやっていくのだ。それが生み出す金額を考えたらフレームがらみの論争などつまらないことだろう。

ホルヘはどうする?

ホルヘ・ロレンソのドゥカティでの苦闘はまだまだ続いている。彼は死ぬ気で頑張っているのに結果は安定しない。予選は6位でウォームアップは23位。そしてセッション毎に結果はその間を行き来している。決勝ではぱっとしない11位という結果だった。チームメイトからは順位で3つタイムで5秒離されてのゴールだ。グリップの良さに助けられてもいたが、ミックスコンディション、つまり乾きつつある路面にウェットパッチが残っている状態では散々だった。彼自身、そこが最大の弱点だと認めている。なんとかしなければならないのは確かだ。それも早いところ結果を出したいところである。ブルノテストが重要になるだろう。そしてロレンソはそこで雨が降らないことを祈っていることだろう。

彼が祈っているのはそれだけではない。ドゥカティがブルノに持ち込む予定の新型カウルも重要なはずだ。ロレンソが苦しんでいるのはフロントの感触のなさであり、フロント荷重が増せば彼にとっては助けになるだろうからだ。しかし新型カウルに求められるのはすっかり忘れ去られたシュモクザメカウルより優れた性能である。ダニオ・ペトルッチとミケーレ・ピッロが来週ミザノで新型カウルをテストすることになっている。リミニで夏休みをとる予定の人がいれば、ちょっと足を伸ばしてみるのもいいだろう。

イアンノーネは進化したのか?

ホルヘ・ロレンソが抱えている問題については誰もが思索にふけっている一方、アンドレア・イアンノーネについては誰もが語りたがっているのが現状だ。イアンノーネはザクセンリングではスズキの伝説的ライダー、ケヴィン・シュワンツに散々に叩かれてしまっている。シュワンツはイアンノーネがリスクを取りたがっていないのではないか、だったらバイクはあきらめてカートでもやればいいと言い放ったのだ。イアンノーネのそれに対する返答は生意気と言っていいほどのものだった。レース後にカートの写真と共に「これからカートに乗るんだ」とツイートしたのである。


実際のところ、イアンノーネの今回の結果はこれまでより少しだけ良いものだった。トップグループにはまだまだだが、しかしクラッシュするまでの彼の走りは彼の進化のあとが見えるようだった。少なくとも努力はしているように見えたのだ。

イアンノーネとスズキのこれからが決まるにはもう少し時間がかかるだろう。ザクセンリングで私はスズキのボス、ダヴィデ・ブリヴィオと30分ほど話し込んでいる。当サイトの会員専用記事のために、ライダーの才能をどう見極めて、その上でどうやってライダーを選ぶのかについて話を聞いたのだ。ブリヴィオはスズキが契約したことのあるほぼ全てのライダーについてじっくり語ってくれた。しかし彼がほとんど言及しなかったライダーが一人いる。それがアンドレア・イアンノーネだ。どう受け取るかはあなた次第ではある。

KTMは進化している

ポル・エスパルガロはQ2に進出した。そしてエスパルガロとブラッドリー・スミスはどちらもポイントを獲得した。スミスは7台を後ろに従えてゴールしたのだ。このオーストリアのメーカーがどれほど進化しているかの証左と言えよう。

スミスもエスパルガロも指摘しているマシンの問題は一致している。曲がりにくいというのである。その結果リーンアングルが大きくなりすぎ、タイヤの消耗が激しくなる。これに手を付けられるのは来年以降だろうとの見立てだが、これはすなわちエンジンに大幅に手を着けなければならないことを示唆している。エスパルガロは現在検討中の変更(それが何かは教えてもらえなかった)が状況を改善するだろうと楽観視している。スミスはまずは新型エンジンを試してから考えたいようだ。いずれにせよそれまではフレームとサスペンションだけでどこまでできるか試すしかない。

Moto2ルーキー

誰もがトップ争い、特にフランコ・モルビデリとミゲール・オリヴェイラの争い(そしてアレックス・マルケスとトム・ルティの転倒)に注目していたが、今回のMoto2レースで最も面白かったのはルーキーの強さである。ペッコ・バニャイアが今シーズン3度目となる表彰台を獲得している(彼にとっては4回目だが、一度はマティア・パジーニがバルセロナでレギュレーション違反となるオイルを使用したため転がり込んできたものだ)が、これは彼が普通のライダーではないことを物語っている。バニャイアは他のMoto3マシンと比較して明らかに劣るマヒンドラでの経験を最大限に活かしているのだ(性能が劣るせいでマヒンドラはGPからの撤退を表明しているほどだ)。その時の苦労が報われているのだ。彼はマシン以上の走りをするやり方を身に付けたのである。

そのはるか後方ではホルヘ・ナヴァッロが6位に、ブラッド・ビンダーが7位に入っている。これもライダーの力だ。しかもビンダーは去年のテストで負った手首と腕の怪我のせいで痛みとも戦っているのである。トップ7に入ったこの3人のMoto2ルーキーは実にうまくやっており、2018年も活躍することになるだろう。

夏休み?なにそれおいしいの?

ザクセンリングが夏休み前の最後のレースである。次のレースまでは5週間。ライダーはみなやっと手にしたブルノまでの休みの間にリラックスすることができるのだ。

しかしこれから4週間半、ビーチに寝そべっていられるわけでは全くない。私が話を聞いたライダーはすべて同じことを言っていた。1週間はほとんど何もしないで過ごす。そして次の3週間はこれまで以上にきついトレーニングをする。体をつくるのだ。シーズン中にトレーニングができる時間というものは貴重なのだ。シーズン後半には連戦が待っているとなれば、体を最高のコンディションに調えておくことは非常に重要なのである。MotoGPは5週間の休みに入るが、ライダーが休めるのは1週間だけなのだ。
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アスリートに休みはないですねえ。

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公式リリース>ドイツGP2017年

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